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感謝状授与式:BHN様特別インタビュー

感謝状授与式

この度弊社は、情報を必要としている国々や人びとに ICT(情報通信技術)を活用した支援を行なう認定NPO法人BHNテレコム支援協議会より、寄付に関する感謝状を頂戴いたしました。

本感謝状は「ビジ助」の総売上金額の一部を、BHNテレコム支援協議会へ寄付したことに対するものです。

感謝状授与式の後に、
BHNテレコム支援協議会の
赤羽根様、富野様、加藤様へ
インタビューを
させていただきました。

BHN様とビジ助

左から富野様、赤羽根様、加藤様

目次

設立のきっかけ
寄付金の使い道
現地の人の声
活動で大切にしていること
企業がSDGsに取り組むには…
BHN様の今後のビジョン

BHN様の設立のきっかけ

では早速、団体設立のきっかけを教えていただけるでござるか?

赤羽根様:きっかけは、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故ですね。
この事故を受けて、世界中で支援の輪が広がりました。 様々な問題がある中で、ソ連では医療情報を伝達するためのネットワークが不十分でした。

これに対して日本では、NTT主導で無線の通信網を敷いて、モスクワとチェルノブイリが通信できるよう支援をしたのです。このときの経験を踏まえて、1992年9月に団体が立ち上がりました。

ちなみに、実は裏話がありまして。
事故の被害が大きくて、ウズベキスタンの方にも影響がありましたので、そちらにもお手伝いに行ったのです。
それをきっかけに交流が始まり、BHNの人材教育にウズベキスタンの方がいらっしゃったのですが、その方がその後、なんと電気通信大臣になられたんですね。
これは話題になり、ちょっぴり自慢ですね。(笑)

寄付金の使い道について

赤羽根様

寄付したお金は、どのようなことに使われているでござるか?

赤羽根様:まず、基本的に大きなプロジェクトはどこから資金を出してもらっているか、ご存じですか?

えーと…。国、でござるか?

赤羽根様:そうですね、様々な資金団体がいらっしゃいますが、多くは省庁がらみで国に近い存在です。

このような団体に計画を説明して、これだけお金がかかります、こんな役に立ちます……と提案をして、承認いただくと資金をいただくことができます。
(スターティアなどの)寄付金は、こうした資金元が無いプロジェクトに使わせていただいています。
BHNでは、独自に始めた「BHN人材育成プログラム」がそうです。

資金団体からいただいた資金は、その用途以外には一銭も使えません。
寄付や会費は新プロジェクトの開発や調査業務など、資金団体の支援が得られず、計画が組みにくい支援に使えるので大変助かるのです。

富野様:2020年は新型コロナの影響で中止になりましたが、今年はオンラインを中心に復活する予定です。
このようにフレキシブルに動けたのも、寄付金だからこそです。

活動をした現地の人々の声

現地の人々からは、どのようなお声が寄せられているのでしょうか。

富野様:ミャンマーの各家庭にソーラーパネルを設置して、電気を通す活動をした時のことです。電気がない時は真っ暗な中、外から入ってくる少しの明かりで本を読んでいたんです。

そうするとやはり目も悪くなりますし、なかなか勉強がはかどらない。ソーラーパネルを入れたことで、夜でも本を読めて非常に良かったという声は聞いております。

赤羽根様:その時の小話なんですけどね。 みんな、パネルで電気ができるということはわかってるわけですよ。 それで、すごく大事なものだから雨に濡れちゃいけないとカバーをしちゃって、発電できなかった失敗談があるんです。

それはかわいい失敗談ですね(笑)

活動で大切にしていること

赤羽根様:このソーラーパネルの活動でもそうですが、我々が一番大切にしているのは【自主運営】ということです。

自主運営、でござるか?

赤羽根様:設置工事はすべて現地の方々が行いました。

設置したらそれで終わりにしないことを心がけています。
作った後、引き渡して、彼らが自分たちで運営・修理・保全できるように……、までやってはじめて仕事を完了したとしています。

企業がSDGsに取り組むには…

企業が、寄付以外の方法でSDGsに取り組むにはどうしたらいいですか?
弊社でも取り組みを始めようとしているのですが、なかなか難しくて……。 中小、中堅企業では難しいですよね?

富野様:SDGsには17のゴールがあるのですが、それぞれ1社だけで取り組もうと思ったら難しい部分がたくさんあります。

SDGsのキーポイントのひとつに「パートナーシップ」というのがあります。

中小企業や団体が単独でできることには限りがあります。 そこでパートナーシップを組んで取り組むのが良いと思います。

パートナーシップは17番目のゴールに設定されていますが、1~16のゴールどれをとっても17番は欠かすことが出来ません。

実はライバル企業とも協業はできるんですよ。 ビジネスの世界では協業って難しいと思うんですけど、社会貢献の分野では協力していくことができます。かの有名な広告代理店が協力した事例もありました。 そういうところから、イノベーションが起きるんじゃないかなと思いますよ。

今後のビジョン

最後に、BHN様の今後のビジョンを教えていただけますか?

赤羽根様:今後も活動の三本柱、「生活向上のための支援活動」「緊急時の人道支援活動」「人を育てる支援活動」は変わりませんが、課題としては、このたびのコロナ禍で必要性が明らかになった、リモートでの海外プロジェクトの推進のための仕組み作りがあげられると思います。

単にオンラインICTシステムの活用のみならず、現地スタッフ、現地パートナーとの緊密、効率的な仕事のコラボ体制の構築に注力していきます。

海外受講生に向けたオンライン、オンデマンドの教育研修システム実施、他にも支援対象国の拡大、そのための企画調査体制も確立していきたいですね。

今後が楽しみでござるね! ご支援を続けていけるように、ビジ助ももっとお役にたてるようになります。 本日はありがとうございました!