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お役立ち記事

2023-05-31 08:30:07

デジタル免疫がDX推進のカギ!注目ポイントや活用メリットは?

デジタル免疫がDX推進のカギ!注目ポイントや活用メリットは?

国内で多くの企業がDX推進に取り組む中、「デジタル免疫」というキーワードが注目されています。
なぜデジタル免疫が重視されているのでしょうか。
本記事では、デジタル免疫の基礎知識から、注目される背景、活用によるメリットまで解説します。
DX推進のカギとなるデジタル免疫について、ぜひチェックしておきましょう。

 

デジタル免疫とは?

デジタル免疫とは、システムの安全を脅かすあらゆる危険性へ速やかに対応して、システムを守ったり回復させたりする仕組みのことです。

生物の免疫機能の仕組みをデジタル分野に応用させることから、「デジタル免疫」と呼ばれています。
近年のビジネスシーンでは、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいる状況です。

DXとは、デジタル技術を活用してビジネスに変革をもたらす取り組みのことを指します。
その一環として、業務のデジタル化を進める企業も少なくありません。

こうして業務のデジタル化が進むほど、社内システムのトラブルやサイバー攻撃によるリスクが大きくなりつつあります。

異常事態に備える仕組みの必要性が高まっていることから、デジタル免疫の考え方が注目されているのです。

「2025年の崖」とデジタル免疫のかかわり

「2025年の崖」とは、国内の企業が現状のシステムの課題を解決できない場合、2025年以降に最大12兆円の経済損失が生じる可能性があるという問題です。

そこでは、「レガシーシステム」と呼ばれる古いシステムや技術が課題の一つとされています。
現状、過去に導入したレガシーシステムの運用を続けることで、ブラックボックス状態に陥っている企業が少なくありません。

レガシーシステムの課題を放置し続けると、維持や継承にともなう負債が大きくなっていきます。
古いシステムや技術から脱却できないと、保守運用の費用が高額化するだけでなく、システムのトラブルやサイバー攻撃による事故のリスクが高まると懸念されています。

「2025年の崖」を回避するためにも、企業はシステムの刷新やデジタル免疫の獲得などに取り組み、DXを実現することが必要です。

デジタル免疫を構成する6つの要素

デジタル免疫には、以下の要素が必要とされています。
ここでは、6つの要素について解説します。

オブザーバビリティ(可観測性)

システムを可視化して改善のために必要な情報を取得します。

AI拡張型テスト

ソフトウェアテストをAIで自動化して人による作業を削減します。

カオスエンジニアリング

実験的なテストを実施することでシステムの脆弱性を発見します。

自動修復

自ら監視と自動修復を行う機能をシステムに組み込みます。

サイト・リライアビリティ・エンジニアリング

システムの安定性とリスクのバランスを調整しながら保守運用を行います。

ソフトウェア・サプライチェーン・セキュリティ

ソフトウェア・サプライチェーンを狙ったサイバー攻撃のリスクに備えます。

デジタル免疫の活用メリット

デジタル免疫を取り入れることは、企業にどのようなメリットをもたらすのでしょうか。
取り組みによって期待できる効果やポイントをご紹介します。

顧客満足度の向上

デジタル免疫を取り入れる企業では、顧客満足度向上の効果が期待できます。

その理由は、デジタル免疫によってシステムのトラブルやサイバー攻撃による被害から早期に復旧できるようになるためです。
社内のシステムに異常事態が発生すると、顧客がサービスを利用できない状態となり、顧客体験が損なわれるおそれがあります。

デジタル免疫によってシステムが守られることで、こうした被害が起こる回数を減らすことが可能です。
また、たとえ被害が生じたとしても、企業が速やかに対処できるようになると、サービスが回復するまでの時間が短縮されます。

こうした理由から、デジタル免疫を取り入れることは、顧客に多くのメリットをもたらすと考えられているのです。

事業継続力の強化

デジタル免疫を取り入れる企業は、事業継続が困難になるリスクを避けることが可能です。

デジタル免疫が対象とする範囲には、システムのトラブルからサイバー攻撃まで、あらゆる脅威が含まれます。
システムのレジリエンスが高まり、どのような問題が発生した場合であっても、速やかに回復する力を強化できます。
重要なシステムが停止したケースや、深刻なエラーが発生したケースなど、多様な事例に備えることが可能です。

事業継続が困難になると、企業は大きな損害を受けることになります。
多くの業務がデジタル化された今、デジタル免疫が企業にもたらす価値は大きいといえるでしょう。

まとめ

デジタル免疫は、生物の免疫機能の仕組みをデジタル分野に応用させたものです。
システムをあらゆる脅威から守り、速やかに回復させる上で役立ちます。

デジタル免疫を取り入れることで、顧客満足度の向上や事業継続力の強化などのメリットが期待できます。
DXによりデジタル化が進み、システムを安全に運用することの重要性がますます高まっている状況です。
多様な脅威を想定して、迅速に対処できる環境を整えましょう。

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