近年では、企業が自社独自のスマホアプリを開発し、顧客に提供するケースは珍しくありません。
ユーザーへの情報提供など企業にさまざまなメリットをもたらすスマホアプリですが、企業にプログラミング初心者しかいない場合、アプリ開発のハードルは高くなります。
初心者がスマホアプリの開発を行うには、どんな方法があるのでしょうか。
こちらでは、企業がスマホアプリを開発する具体的なメリットや初心者がスマホアプリを開発する際の課題、簡単に開発できるツールについて解説します。
自社にIT人材がいない状況でスマホアプリを開発しようとしている場合は、ぜひ参考にしてください。
スマホアプリによる企業へのメリット
スマホアプリの開発によって、企業にはさまざまなメリットがもたらされます。
代表的なメリットと言えるのが、ユーザーへの継続的な情報発信ができるようになる点です。
新商品の取り扱い開始、新しいキャンペーンなどの情報をアプリ経由でいち早く伝えることができます。
宣伝だけではなく、ユーザーに有益な情報を提供することで、企業のファンを増やすことにもつながるでしょう。
店舗で使用できるクーポンなどをアプリ上で配布することもできます。
近年のスマホアプリでは、ユーザーがSNS上でシェアできる機能も搭載されています。
ユーザーから評価されればSNS上での拡散が期待できるため、広告費をかけずに企業の魅力を多くのユーザーに認知させることも可能です。
初心者がスマホアプリを開発する際の課題
初心者がスマホアプリを開発する場合は、以下のような課題に直面することになります。
プログラミング学習が難しい
最大の課題として、プログラミング学習のハードルの高さが挙げられます。
現場レベルのプログラミング知識を身につけるためには、長時間学習しなければなりません。
アプリを開発できるまでプログラミングに習熟するためには、約300時間の学習が必要だと言われています。
アプリ開発のため、初心者の社員にプログラミングの学習をさせるのは現実的ではありません。
勤務時間中にプログラミング学習を命じた場合、その社員が通常業務に従事するリソースが大幅に減少することになります。
アプリのジャンルによって求められる言語や知識が異なる
iOS、AndroidなどOSによって、スマホアプリで使われる言語が異なるため、開発したいアプリのジャンルによってそれぞれ別の知識が必要です。
つまり、開発するアプリの数やジャンルが多ければ、その分学習コストが発生するということです。
スマホのアプリで活用される言語
以下は、iOS、Androidのアプリ開発で活用される代表的なプログラミング言語です。
- Android
- iOS
プログラミング言語 | 特徴 |
---|---|
Java | 汎用性に優れるオブジェクト指向の言語 |
C# | 簡潔に設計された実用性重視の言語 |
Kotlin | 総合開発環境のVisual Studioを使用可能 |
プログラミング言語 | 特徴 |
---|---|
Objective-C | C言語にオブジェクト指向の使用を追加した言語 |
Swift | Apple社が提供するオープンソースの言語 |
スマホアプリの一般的な開発フロー
スマホアプリはどのように開発するのでしょうか?
一般的に、スマホアプリの開発は以下のような流れで進められます。
- 開発環境の構築
- アプリの企画
- 開発
- 開発したアプリのテスト
- プラットフォームでの公開
以下では、スマホの代表的なOSであるiOSを例に、それぞれの開発フローについて解説します。
1. 開発環境の構築
まずは、PCでアプリを開発するための環境が必要です。
iPhone、iPadなどのiOSアプリを開発する場合は、開発環境である「Xcode」を導入する必要があります。
XcodeはMacOSのアプリ提供プラットフォームである「AppStore」で配信されています。
Xcodeは、MacOS端末でしか利用できないため、iOSアプリを開発するためにはMacOSを導入することが必須条件となります。
2. アプリの企画
続いて、アプリの企画を行います。
アプリの企画とは、簡単に言えばどんなアプリを作るのか考える工程です。
売上アップのために求められる機能をリストアップし、必要な機能を多角的に検討しましょう。
企画を詳細に練るほどアプリの完成度は高まります。
そのため、時間をかけて取り組まなければならない工程です。
3. 開発
Xcodeを活用し、アプリを開発していきます。
XcodeはSwiftのプログラムを直感的に開発できる総合開発環境です。
エディタのさまざまな機能を駆使することで、細かくアプリをカスタマイズできます。
4. 開発したアプリのテスト
アプリの開発が終わっても、そのままユーザーに提供することはできません。
リリースの前にはエラーがないか確認するテストが必要です。
Xcodeには、「iOS Simulator」という、実機のiOS端末をシミュレーションしてテストできる機能が搭載されています。
5. AppStoreでの公開
最終的に開発したアプリをリリースする必要があります。
iOSアプリの配信プラットフォームはAppStoreです。
AppStoreにアプリを登録するためには、Apple Developer Programのアカウントを作成し、必要情報を入力後、アプリをアップロードしなければなりません。
アップロード後は、アプリに対する審査が行われます。
審査の通過後、ユーザーへのアプリ配信が可能になります。
初心者がスマホアプリを開発する場合はプログラミングスクールに通うのが一般的
初心者がスマホアプリを開発する場合は、学習のためプログラミングスクールに通うのが一般的です。
プログラミングスクールとは、開発現場で活躍できるレベルまで受講生を育成するサービスのことです。
現在は、実際に施設に運んで学習するオフラインのスクールのほか、オンラインで学習できるプログラミングスクールも開講されています。
独学と比較すると、わからない点を講師に直接質問できる点が魅力です。
プログラミング学習は難解な点が多く、独学だと疑問点に頻繁に遭遇することが予想されます。
プログラミングスクールを利用すると、適宜疑問点を解消しながら学習を進められるため、目標レベルへの到達がスムーズです。
また、実際に講義を通じてアプリを開発することも可能なため、モチベーションが続きやすいというメリットもあります。
プログラミングに習熟するためには長い時間を要するため、モチベーション管理は非常に重要です。
その点において、プログラミングスクールへの通学は優れた学習方法といえます。
企業が研修の一環として社員をプログラミングスクールに通わせるケースもあります。
デメリットは費用負担と学習の期間です。
こまかな料金設定はプログラミングスクールによって異なりますが、一般的なコースでは約30万円発生します。
また、ひとつのコースを修了するまでには3カ月程度かかります。
プログラミングスクールでの学習が終わってからアプリの開発に着手するため、実際にアプリをリリースするまでには長い時間がかかってしまうでしょう。
ツールがあれば初心者でも簡単にスマホアプリを開発可能
プログラミングの初心者に向けて、簡単にアプリを開発できるツールが提供されています。
あらかじめ組み上げられているプログラムのテンプレートを組み合わせてスマホアプリを開発する形式が一般的です。
プログラミングの知識は不要であり、初心者でもスマホアプリを開発できることから企業でも利用されています。
以下では、スマホアプリを専用ツールで開発するメリットとデメリットについて解説します。
ツールでスマホアプリを開発するメリット
代表的なメリットと言えるのが、開発環境を用意する必要がない点です。
初心者にとって、複雑な開発環境の構築は大きなハードルとなります。
ツールを導入すると、最初から開発環境が用意されるため、すぐに開発に着手できます。
また、あらかじめ用意されたプログラム部品の配置を組み替えていくことで開発を行うため、学習コストもかかりません。
社内にプログラミング初心者しかいない場合も、コストと時間をかけずにアプリ開発を内製化できる点は大きなメリットです。
ツールでスマホアプリを開発するデメリット
ツールには、スマホアプリの部品があらかじめ用意されていますが、欲しい機能が最初から用意されているとは限りません。
細かな要求に対応できないことも多く、カスタマイズ性に欠ける傾向があります。
あらかじめテンプレートが用意されていない機能については、自分でプログラミングして実装する必要があります。
そのため、求める仕様どおりのアプリを開発するためには、プログラミングの知識は必要です。
まとめ
スマホアプリを開発するためには、長い時間をかけた学習が求められます。
アプリ開発を完全に内製化するためには社員のプログラミング教育を実施しなければなりません。
複雑なプログラミングの知識を独学で学ぶと、頓挫してしまいやすい点が問題です。
一般的にはプログラミングスクールに通う方法が選ばれますが、期間とコストが問題になります。
本格的なアプリを開発するためにはプログラミングの知識が求められますが、簡易なスマホアプリであればツールで開発可能です。
あらかじめ用意されたテンプレートを組み合わせていく方式により、誰でも直感的にアプリを開発できます。
スマホアプリを開発したい企業の方は、ぜひツールの導入をご検討ください。
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自社のスマホアプリ開発を検討している場合は、ぜひご相談ください。
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