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お役立ち記事

2023-10-05 09:00:49

スパムメールを開けたらどうなる?リスクや対処法をわかりやすく解説

スパムメールを開けたらどうなる?リスクや対処法をわかりやすく解説

近年では、スパムメールは情報セキュリティ上のリスクとして、その存在を広く知られるようになりました。
しかし、その手口は年々巧妙化し、容易には悪意のあるメールと見抜けないケースが増えている状況です。

そんななか「もしもスパムメールを開けるとどうなる?」と心配している方も多いでしょう。
この記事では、スパムメールを開けたときに起こり得ることや、スパムメールの見分け方、開封してしまった場合の対処法などを解説します。

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スパムメールの定義と種類とは?

スパムメールとは、一方的に送りつけられるメールで、「迷惑メール」ともいいます。

受信者が自ら登録して受信するメールマガジンなどとは異なり、スパムメールは受信者の意向にかかわらず、一方的に送信されます。
その際は、何らかの原因でメールアドレスが流出したり、ランダム生成されたメールアドレス宛てに送信されたりすることで、一方的にメールが届くようになるのが一般的です。

攻撃者がスパムメールを送る目的は、受信者のウイルス感染からフィッシングサイトへの誘導まで、さまざまなケースが挙げられます。
以下では、スパムメールの主な種類をご紹介します。

ウイルス型メール

ウイルス型メールとは、受信者をウイルス感染させることを目的として不特定多数に送りつけられるスパムメールです。

具体的な手口として、添付ファイルにウイルスやマルウェアが仕込まれたメールを送りつける方法が挙げられます。
メール文面で受信者に添付ファイルの開封を促し、受信者が添付ファイルを開封すると、ウイルス感染する仕組みです。

このほかにも、メール本文に記載されたURLをクリックすることで、悪意のあるWebサイトからウイルスやマルウェアに感染させる手口も存在します。
受信者を巧妙に騙す文面によって、添付ファイルの開封やURLのクリックを誘います。

フィッシングメール

フィッシングメールとは、個人情報の詐取を目的として不特定多数に送りつけられるスパムメールのことです。
実在の企業や団体になりすまして受信者を欺き、「フィッシングサイト」と呼ばれる偽サイトに誘導した後、個人情報を入力させます。

たとえば、クレジットカード会社になりすましたフィッシングメールでは「お客様がお使いのクレジットカード情報が流出しました。早急に以下のページからパスワードの変更手続きを行ってください。」といった文面が届きます。
騙された受信者がURLをクリックして、フィッシングサイトに氏名・会員ID・パスワード・クレジットカード番号などを入力すると、個人情報が詐取されてしまうのです。

フィッシングサイトは、クレジットカード会社のような実在の企業のWebサイトに似せて作られていることから、見た目だけで偽物と見抜くのが難しい傾向にあります。
一見すると実際に利用しているサービスから届いたメールのように見える場合でも、スパムメールには十分に注意が必要です。

標的型攻撃メール

標的型攻撃メールとは、特定の企業や個人への攻撃を目的として送りつけられるスパムメールのことです。

不特定多数がターゲットになるタイプのスパムメールとは異なり、有名な企業や団体、公的機関などを狙ってメールが送信されます。
組織内の機密情報や、顧客の個人情報などを狙って攻撃が仕掛けられるケースが多く見られます。

標的型攻撃メールは、特定の企業や個人がターゲットとなるため、巧妙な嘘によって受信者を欺こうとするのが特徴です。
実在する取引先の担当者になりすましてメールが送られたり、「先日お送りした見積書の件ですが……」のように業務上のやり取りを装ったメールが送られたりするケースも珍しくありません。
組織内部の担当者が欺かれることで、機密情報を窃取されたり、システムに不正侵入されたりするおそれがあります。

スパムメールを開けるとどうなる?

万が一スパムメールを開封してしまったら、具体的にどんなことが起こるのでしょうか?
ここでは、スパムメールの開封によって起こり得ることを解説します。

ウイルス感染や個人情報流出のリスク

スパムメールの本文に記載されたURLをクリックしてしまった場合や、添付ファイルを開封してしまった場合は注意が必要です。

これらの操作によって、ウイルスやマルウェアへの感染、個人情報の流出といったリスクが懸念されます。

もしもスパムメールを開封した上で上記の操作をしてしまったら、後ほどご紹介する対処法で被害を最小限に抑えましょう。
なお、多くのスパムメールでは、URLのクリックや添付ファイルの開封といった操作によって被害がもたらされますが、なかにはメールを開封するのみで被害がもたらされる事例も存在します。

たとえば、HTML形式のメールに悪意のあるプログラムが仕込まれているケースでは、メールを開封した段階で攻撃を受けてしまうおそれがあるのです。
こうした被害を防ぐためにも、メーラーソフトは常に最新の状態に保ち、セキュリティ対策を強化する必要があります。

有効なメールアドレスであるとわかる

スパムメールに「Webビーコン」というプログラムが含まれている場合は、メールを開封することにより、自分のメールアドレスが有効であるという事実を攻撃者に知られてしまいます。

Webビーコンとは、HTMLメールのアクセス解析を行う特殊なプログラムのことです。
Webマーケティングで用いられる技術の一つですが、スパムメールで悪用される場合があります。

有効なメールアドレスである事実を知られると、攻撃者によって次々とスパムメールが送りつけられます。
攻撃を受けるリスクが高まるだけでなく、大量のメールを送りつけられることでストレスが生じるのもデメリットです。

不快な広告や動画を見てしまう

スパムメールのなかには、受信者が不快に感じる広告や動画を掲載したものも存在します。
代表的な例は、出会い系サイトやアダルト系サイトへの誘導を目的としたスパムメールです。

メールを開封することで、精神的なダメージにつながる広告や動画を閲覧してしまう可能性があるでしょう。

ウイルス感染やフィッシングのリスクだけでなく、精神的苦痛を受けるおそれがあるという観点からも、スパムメールを開封するのは好ましくありません。

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スパムメールの見分け方とは?

私たちが利用しているメールアドレスには、さまざまなメールが届きます。
面識のある人から届くメッセージのほか、利用中のサービスからの通知メールや、登録しているメールマガジンなど、その種類は多岐にわたります。
こうして数多くのメールが届く中、どの観点からスパムメールを見分ければいいのでしょうか。

件名に不審な点がないか?

身に覚えのない件名のメールは、開封せずに削除しましょう。

利用していないサービスや、見知らぬ商品の案内など、怪しいと感じたときは削除するのが無難です。
また、件名に不自然な日本語や記号が含まれている場合も、スパムメールである可能性が考えられます。

送信元アドレスに違和感はないか?

怪しいメールが届いたら、送信者の情報をチェックすることも大切です。

スパムメールの送信元アドレスには、「Yahoo!メール」や「Gmail」などのフリーメールアドレスが使われる傾向にあります。

また、アドレスはランダムな英数字の組み合わせであるケースが多いといえます。
見知らぬアドレスから届いたメールにはご注意ください。

メール内容に心当たりがあるか?

実在するサービスや企業を装ってメールを送りつけるスパムメールの手口が存在します。

そのため、たとえ知っているサービス名や企業名を語るメールでも、スパムメールの可能性を考慮してチェックするといいでしょう。

たとえば、多くの方が利用する大手クレジットカード会社や銀行、運送会社などを装ったスパムメールには十分にご注意ください。

日本語がおかしくないか?

スパムメールには、不自然な日本語が使われているケースが多く見られます。
たとえば「漢字や敬語の使い方に違和感がある」「不自然な位置で句読点や改行が用いられている」「中国語が混じっている」「文字化けしている」といった文面には注意が必要です。
件名やアドレスで判断が難しい場合は、本文にも不審な点がないか確認してみましょう。

スパムメールを開いたときの対処法

スパムメールを開いてしまった場合や、添付ファイルの開封やURLのクリックなどの操作を行ってしまった場合は、以下の方法で速やかに対処しましょう。

PCをネットワークから遮断

まずは、コンピューターをネットワークから切断します。
その際、無線LANを利用している場合は「Wi-Fi接続を切る」、有線LANを利用している場合は「LANケーブルを外す」といった作業を行ってください。
このように該当する端末を遮断することで、万が一ウイルスやマルウェアに感染した場合に、ほかの端末に被害が拡大するのを防げます。

セキュリティ対策ソフトでスキャンする

感染が疑われるコンピューターを隔離したら、続いてセキュリティ対策ソフトでのスキャンを実施します。
ソフトの機能を使ってスキャンを行い、コンピューターがウイルスやマルウェアに感染しているか確認を行いましょう。

感染していた場合は、さらにセキュリティ対策ソフトの機能を使って、ウイルスの駆除を行います。
このように、スパムメールによる攻撃に備えるならセキュリティ対策ソフトの導入が有効です。

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利用中のサービスに連絡する

スパムメールに記載されたURLをクリックして、フィッシングサイトに情報を入力してしまった場合は、個人情報が漏えいした可能性があります。
入力してしまった個人情報が悪用される前に手を打ち、二次的な被害を最小限に抑えましょう。

サービスのIDやパスワードを入力してしまった場合は、アカウントのパスワードを変更するか、速やかに運営者へ連絡を入れます。
クレジットカード番号や銀行口座の暗証番号などを入力してしまった場合は、速やかにカード会社や銀行へ連絡を入れてください。

まとめ

スパムメールを開けると、ウイルス感染や個人情報の流出といったリスクが懸念されます。
また、メールアドレスが有効である事実を攻撃者に知られてしまうのも注意点です。

さらには、大量のスパムメールが届いたり、不快な広告や動画が目に入ったりして、精神的な苦痛を受ける方もいます。
ご紹介したスパムメールの見分け方を参考に、不審なメールはできるだけ早期に削除して、サイバー攻撃から自社のコンピューターを守りましょう。

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