PPPoE方式とIPoE方式の違いについて2記事にわたってお伝えしています。
「PPPoE方式とIPoE方式の違いとメリット①」では、それぞれの方式の簡単な概要について解説しました。
この記事では、両者の具体的な違いやIPoE方式のメリットについてお話しします。
通信の契約を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。
PPPoE方式とIPoE方式の違い
PPPoE方式とIPoE方式の違いを、「利用できるWebサイト」「通信速度」「通信の安定性」の3点から解説します。
利用できるWebサイト
PPPoE方式ではIPv4方式のWebサイトのみ、IPoE方式ではIPv6方式のWebサイトのみ利用できます。
IPv4方式とは、1990年代後半から活用されているデータ通信の規約です。
IPアドレスを2の32乗個使用できる方式ですが、現在はインターネットユーザーの増加によりIPアドレスが枯渇しています。
IPv6方式は新しいデータ通信の規約であり、約340澗(かん)という、事実上無限のIPアドレスを使用できます。
「IPv4 over IPv6」という仕組みを利用すれば、IPoE方式でもIPv4方式のWebサイトを利用可能です。
通信速度
PPPoE方式の最大速度は1Gbpsです。
対して、IPoE方式では、最大10Gbpsで通信できます。
ただし、これらの通信速度はベストエフォートであり、実際の通信速度は条件によって変わります。
通信の安定性
通信量が多い場合、PPPoE方式では通信が不安定になることや、通信速度が遅くなることがあります。
対して、IPoE方式では、常に安定した通信が可能です。
IPoE方式が遅延しづらい理由
PPPoE方式はNTT局社内の「網終端装置」を経由して通信を行う必要があります。トラフィックが集中すると、通信が安定しなくなることがあります。
プロバイダ側はこの問題を把握していますが、網終端装置はNTTに権利があるためプロバイダの独断で施設を増強することができません。
対して、IPoE方式は網終端装置を経由せず、代わりに「ゲートウェイルータ」という設備を経由します。
ゲートウェイルータはVNE事業者に権利があるため、トラフィックに応じた適切な設備増強が可能です。
このことから、IPoE方式は通信が遅延しづらいと考えられています。
まとめ
2記事にわたってPPPoE方式とIPoE方式の違いと、IPoE方式のメリットのついてお伝えしました。
これから、インターネット通信の契約を考えている場合は、通信速度が速く安定しているIPoE方式のサービスをご検討ください。
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資格
一般建設業 東京都知事許可(電気通信工事業):(般-4)第148417号
古物商 東京都公安委員会許可(事務機器商):第304361804342号
労働者派遣事業 厚生労働省許可:派13-316331
小売電気事業者 経済産業省登録:A0689
電気通信事業者 総務省届出:A-29-16266
媒介等業務受託者 総務省届出:C1905391
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