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お役立ち記事

2023-02-08 09:00:08

必須のビジネスマナー!お辞儀のポイントを解説

必須のビジネスマナー!お辞儀のポイントを解説

ビジネスマナーのなかでも必須といえるのが、お辞儀です。
お辞儀はただ行うだけではなく、正しい角度や所作を意識する必要があります。
しかし、だらしないお辞儀が習慣化している人は少なくありません。
特に社外の方や目上の方への印象を悪くしないよう、正しいお辞儀についておさらいしておきましょう。
この記事では、お辞儀の種類や使い分けといった基礎知識から、美しいお辞儀を行うためのポイント、NG例について解説します。

お役立ち資料

 

3種類のお辞儀

お辞儀は、角度・深さによって以下の3種類に分けられます。
 

  • 会釈
  • 敬礼
  • 最敬礼

これらの違いを理解し、シチュエーションに応じて使い分けることが重要です。
以下では、これら3種類のお辞儀について解説します。

会釈

会釈は背筋をのばした状態から15°程度体を傾けるお辞儀です。
お辞儀のなかでは最もカジュアルな種類であり、廊下ですれ違うときなど日常的なあいさつで用いられます。

敬礼

敬礼は背筋をのばした状態から30°程度体を傾けるお辞儀です。
一般的に「お辞儀」というときは、敬礼を指します。
初対面の方へのあいさつやお見送りの際に用いられるお辞儀です。

最敬礼

最敬礼は背筋をのばした状態から45~90°体を傾けるお辞儀です。
謝罪のシーンなどで用いられ、傾ける角度が大きいほど心からの謝罪を示すと考えられています。
膝に近づくほど頭を下げたほうがいいという声もありますが、少し大げさで品がない印象を与えてしまうことがあるため、90°程度でとどめるのが適切です。

お辞儀の使い分け

上記で紹介したそれぞれのお辞儀は、相手やシチュエーションに応じて使い分けるのが適切です。
相手やシチュエーションに応じた使い分けを表で解説します。

お辞儀の種類 相手 シチュエーション 目線
会釈 同僚・上司
(比較的身近な人)
日常的なあいさつ 相手の胸元あたり
敬礼 上司・お客様
(目上の人)
あいさつ 自分の足元から2m程度先の地面
最敬礼 取引先の人・クレームを訴えているお客様
(特に重要な人・印象を良くしたい人)
あいさつ・謝罪 自分の足元から1m程度先の地面

美しく優雅なお辞儀をするためのコツ

上記のお辞儀はすべて、所作を美しく見せることが重要です。
軽いあいさつでも美しく優雅なお辞儀ができると、相手の印象が良くなります。謝罪の際も誠意が伝わりやすくなるでしょう。
お辞儀の所作を美しく行うために意識していただきたいのが、「ファストイン・スローアウト」(頭を素早く下げてゆっくり戻す)です。
頭を下げる際は素早い動きを意識し、上げるときは反対にゆっくりとした動作を意識することで、全体的な所作が美しくなります。

コツはお辞儀の動きを3拍子に分けることです。
「1」 のタイミングで素早く頭を下ろし、
「2」「3」の2拍を使ってゆっくりと頭を上げていきましょう。
習慣として身に付いていないととっさに行えないため、意識しなくてもできるように練習してみてはいかがでしょうか。

お辞儀のポイント

ビジネスシーンでのお辞儀には、ほかにも意識していただきたいポイントがいくつかあります。
特に、以下のようなポイントが重要です。

 

  • 心のなかで「こんにちは」を意識
  • お辞儀の際の手の位置
  • お辞儀前のあいさつ
  • お辞儀の距離
  • 着席前のお辞儀
  • 和室でのお辞儀

それぞれのポイントについて解説します。

心のなかで「こんにちは」を意識

シチュエーションにかかわらず、きちんと気持ちを込めてお辞儀を行うことが重要です。
形式だけのお辞儀や、スマホを眺めながらの会釈は、印象を悪くしてしまいます。
急いでいるときもあいさつに心を込めるため、お辞儀の際は心のなかで「こんにちは」とつぶやくことを意識してみましょう。
口に出さなくても心のなかで言葉を意識するだけで、表情が明るくなり、お辞儀の印象が良くなります。

お辞儀の際の手の位置

お辞儀の際は、手の位置を意識することもポイントです。
手を置く場所によって、お辞儀の見え方は変わってきます。だらしなくぶらぶらとさせることは、印象が悪くなるため好ましくありません。
お辞儀の際の正しい手の位置は男女によって異なります。
男性の場合は、体の両脇に腕をぴったりとつけ、指先をのばした状態でお辞儀を行うのが一般的です。
女性の場合は、指先をのばした状態で両手のひらが体の前にくるように、太ももあたりに添えます。
左手が上、右手が下になるように手を重ねてください。

お辞儀前のあいさつ

声に出してあいさつをする場合は、お辞儀の前に行いましょう。
お辞儀と同時進行で頭を下げながら声を出すのは失礼です。
下を向くと相手に声が聞こえにくくなってしまいます。
相手の目を見てあいさつの言葉を発してから、あらためてお辞儀をしましょう。

お辞儀の距離

お辞儀は相手との適切な距離で行うことが重要です。
肘を直角に曲げて相手がいる方向に向け、肘から中指までの長さ×2の距離に相手がいる状態でお辞儀を行うのが適切だと考えられています。
この距離は、名刺交換を行う際にもベストです。
特に初対面の相手にお辞儀をする際には、この距離を意識しましょう。

着席前のお辞儀

ビジネスシーンでは、面接や応接、会議などに参加することも少なくありません。
着席を案内された際は、椅子の横でお辞儀をしてから着席しましょう。

和室でのお辞儀

和室でお辞儀をすることも考えられます。
和室では、相手を見下ろすことは好ましくありません。
そのため、座ったままの座礼を行うのが礼儀です。
座礼は、座布団の上ではなく畳や床の上で行ってください。

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お辞儀のNG例

お辞儀のマナーを身に付けるためには、やってしまいがちなNG例について知っておくことも大切です。
普段、同僚などカジュアルな関係の人にしかあいさつしていない場合は、以下のようなNG例が習慣化している可能性があります。

 

  • すれ違いざまのお辞儀
  • 座ったままのお辞儀
  • 階段の上の段でのお辞儀
  • 頭だけ下げるお辞儀
  • 猫背でのお辞儀

いざ目上の人にお辞儀をしようとしてもこうしたNG例が出てしまうかもしれません。
それぞれのNG例について解説しますので、普段から是正していきましょう。

すれ違いざまのお辞儀

廊下や階段などで、人とすれ違うことは少なくありません。
しかし、すれ違いざまに歩きながらお辞儀をするのはマナー違反です。
必ず、一度立ち止まってからあいさつすることを意識しましょう。

座ったままのお辞儀

和室以外では座礼を行いません。
したがって、自分のデスクから椅子に座った状態でお辞儀をすることはNGです。
相手が立っている場合は、合わせて自分も立ち上がってお辞儀をしましょう。

階段の上の段でのお辞儀

階段では、相手との位置関係が上下になることがあります。
相手に対して自分が下にいる場合は、そのままお辞儀をしても問題ありません。
しかし、相手が下にいる状態でお辞儀をするのは控えましょう。
相手が階段を上がれるように脇に避け、同じ段に来るのを待ってお辞儀をしてください。

頭だけ下げるお辞儀

お辞儀は上半身を傾けて行うものです。
そのため、頭だけ下げるお辞儀は好ましくありません。
何度も頭だけ下げるお辞儀は「ペコペコ」とした印象になり、だらしなく見えてしまいます。
しかし、急いでいる場合はついついお辞儀の所作が軽くなってしまいがちなもの。
こうしたお辞儀を意図せずしてしまわないためにも、3拍子や心のなかの「こんんちは」を意識してください。

猫背でのお辞儀

猫背でのお辞儀もNGだと考えられています。
そもそも、普段から猫背でいるとあまり印象は良くありません。
お辞儀をする際に限らず、ビジネスシーンでは姿勢を正すように意識してみてください。

お辞儀をするときは笑顔を意識

上記のようなコツやマナーに加えて知っておいていただきたいのが「笑顔の重要性」です。
ビジネスのフォーマルな場では、相手に好印象を与えることがとても大切です。
自然な笑顔とともにお辞儀をすれば、相手は気持ちよく受け取ることができます。
相手との距離が少しある状態でお辞儀をする場合も、笑顔を見てもらえれば相手も笑顔で返してくれるでしょう。

このように、笑顔はマナーやコツと同程度に重要なツールです。
小手先のポイントを意識していたとしても、表情が暗いお辞儀は相手の印象を悪くしてしまうかもしれません。
お辞儀をするときは、自然な笑顔も意識するようにしてください。

ただし、もちろんケース・バイ・ケースではあります。
ビジネスシーンでは、謝罪のシチュエーションでお辞儀をすることも少なくありません。
謝罪の場面で笑顔のお辞儀は不適切です。
誠意が伝わるように、真剣な表情でお辞儀をしましょう。

正しいお辞儀の身に付け方

ご紹介したようなお辞儀のポイントを意識していただくと、お辞儀の印象は大きく変わってきます。
しかし、正しいお辞儀を根付かせるのは、自分の努力だけでは難しいもの。
ビジネスでの印象に大きくかかわる動作であるだけに、特別な方法で真剣に取り組むことをおすすめします。
お辞儀を身に付けるには以下のような方法があります。
 

  • お互いのお辞儀を観察する
  • マナー教室に通う

それぞれの方法について解説します。

お互いのお辞儀を観察する

客観的に評価してもらうために、社員同士でお互いのお辞儀を観察する時間を設けてみてはいかがでしょうか。
互いにお辞儀を観察し、「笑顔が足りないかもしれない」「少し忙しい」といった率直なフィードバックを出し合いましょう。
新入社員の交流の機会として実施するのもおすすめです。
社会人として必要なマナーが身に付くだけでなく、互いに成長していけるため連帯感が生まれる効果も期待できます。

マナー教室に通う

専門的な事業者が実施しているマナー教室のサービスを利用するのもおすすめです。
プロの目線でお辞儀について指導してもらえます。
お辞儀のほか、名刺の受け渡し、来賓の対応、メールの書き方など、基本的なビジネスマナーについてまとめて指導してくれる点が魅力です。

まとめ

お辞儀について解説しました。一口にお辞儀といっても、種類やポイントがいくつかあります。今回ご紹介したような内容を意識すると、お辞儀の見え方が大きく変わってくるはずです。お辞儀の印象が良くなれば、社内外のコミュニケーションに好影響が期待できます。今まで重要視していなかった人も、ぜひご自身のお辞儀について見直してみてはいかがでしょうか。

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