新型コロナウイルスの影響により、これまで以上にオンラインの活用が注目されています。
コロナ禍における新卒採用においても、オンラインの活用は必須といえるでしょう。
そこで今回は、新卒採用において、どのような場面でオンラインを活用したら良いのかを解説していきます。
オンラインインターンシップ
「インターンシップ」とは就労体験のことで、企業が学生に実際の仕事を体験する場を提供したり、
それが難しい場合は“仕事内容”や“やりがい”が理解できる体験プログラムを実施したりするものです。
日程も様々で、2日〜1週間程度のもの、1ヶ月程度のもの、半年〜1年と言った長期のもの、
中には1日のもの(22卒からはインターンシップではなく、1day仕事体験と呼ばれています)もあります。
従来であれば、事前課題や個人ワークなどを除けば、会社やどこかの会場に集合して対面式で行うものですが、
新型コロナの影響でそれが難しく、オンラインを活用して実施する企業が増えました。
業種によっては、よりオンラインでインターンシップを実施するのが難しいと感じるかもしれませんが、
仕事内容を理解するためのワークを準備したり、現場社員からオンラインでフィードバックをもらうような機会を設定したり、
工場やオフィス見学のオンラインツアーを実施すれば、仕事内容や会社の雰囲気を感じてもらうことが可能でしょう。
オンラインインターンシップは、温度感までがうまく伝わらなかったり、
学生の反応がわかりにくかったりというデメリットは当然ありますが、メリットもあります。
オンラインの活用は総じて距離の問題が解決できるので、インターンシップも例に漏れず、
開催地から離れたエリアに住んでいる国内の学生はもちろん、海外に住んでいる学生であっても参加が可能です。
また交通費を支給していた場合や別会場を準備していた場合は経費の削減にも繋がります。
さらにプログラムによっては、参加人数を増やすことも可能になるでしょう。
オンライン説明会
21年卒の新卒採用の際に、すでに実施をした企業も多いかもしれません。
就職情報サイトなどが主催するオンライン就活イベントにおいて、
与えられた枠の中で実施する場合と、企業が個別に実施する場合があります。
企業側のカメラとマイクだけをオンにし、学生はカメラもマイクもオフにして視聴するだけのパターンもあれば、
少人数で双方の画面をオンにし、お互いの表情を見ながら進める場合もあります。
前者の場合は、チャットを利用して質問を受け付けることもあります。
通常の説明会で流すような動画やスライドについては、対面式で実施するよりも見やすい場合も多いです。
大企業では大人数に対して配信するため、一方的に配信するパターンがほとんどです。
配信側も学生の反応を見ながら進めることができず、学生側も参加型のコンテンツがなければ退屈に感じてしまうこともあるでしょう。
一方で中小企業であれば、少人数の説明会を開催する場合も多いと思います。
オンラインであっても、インタラクティブ(双方向)な説明会を実施しやすいので、
大手企業との差別化を図れるのではないでしょうか。
オンラインではありませんが、こうして配信したオンライン説明会を録画したり、動画配信用に録画をしたりして、
学生がいつでも好きな時に閲覧できる動画をオンデマンド形式で配信するパターンもあります。
オンライン説明会以上に動機付けは難しいですが、学生が最も手軽に情報収集できるため、
自社に対して興味が浅い学生にもアプローチすることが可能です。
オンライン座談会
一方的にスライドを見ながら説明を聞くだけでは、なかなか会社の雰囲気などを知ることは難しいです。
社員が実際に会社のことについて語り合う様子は、学生にとって有意義な情報となり得ます。
社員が数人集まって、事前に集めた質問やよくある質問、またチャットで流れてきた質問に対して座談会形式で答えていったり、
実際に学生から質問を直接受け付けながら回答していったりすることで、
学生の企業への理解や興味を深めることができるでしょう。
対面式の説明会で、テーブルごとに社員が1名ついて学生から質問に答えるように
社員1名に対して5〜6名の学生をオンライン上でつなぎ、質問会を実施するのも良いと思います。
オンライン面接
こちらも21年卒の新卒採用の際に、すでに実施をした企業も多いかもしれません。
実際にオンライン面接を実施した企業では、「思ったよりも問題なく学生を理解できた」というような企業もあれば、
「やはり会ってみないとわからない」という結論に至った企業もあるようです。
そうは言っても、対面での面接が難しい時期やエリアもあります。
最終的な結論を出すまでには一度会えるようにしたいという場合であれば、
1次や2次面接はオンラインで実施し、最終面接のみ対面で行うなどの方法を検討してみましょう。
対面の面接に慣れている人でも、オンライン面接は対面とは違った難しさを感じることも多いです。
オンライン面接の実施方法のポイントについては下記の記事でご紹介しています。
参考にしてみてください。
オンライン面接(WEB面接)を成功させるためのポイントとは?
オンライングループディスカッション
選考フローにグループディスカッションを加えている企業もあるでしょう。
一度に複数学生のジャッジができるメリットもありますし、
面接とは違った学生の良い面を発見することができる機会でもあります。
グループディスカッションをオンラインで…?と思うかもしれませんが、
学生がオンライン会議を実施する様子を見ると思えばイメージできるのではないでしょうか。
特に22年卒の学生は、すでに学校の授業や、ゼミや研究室での取り組みの中で、
WEBミーティングやディスカッションなどを経験している学生も増えており、思ったより抵抗はないようです。
間合いを取るのが難しい場面はありますが、対面でグループディスカッションを行うよりも
座る位置による差が生まれないというメリットもあります。
さらに、対面開催の場合は、どうしても近隣エリアの学生が集まってディスカッションをすることになりますが、
ウェブであれば全国(海外含め)の学生が混在した状態でディスカッションをすることができるので、
よりフラットに全学生のジャッジができる可能性もあります。
オンライン面談
新卒採用は、内定出しをしたらそれで完了ではありません。それから入社するまでのフォローも重要なポイントです。
オンラインを通した選考によって、ほとんど社員や他の学生に会うことなく内定を得た学生への動機付けは、
これまでと比べて難しいといえます。だからこそ、オンラインを活用してしっかりとフォローすることが必要です。
オンライン面談は、学生としてはわざわざ会社に出向く必要がないため、手軽であるというメリットがあります。
短時間の接触であっても「せっかく会社まで来たのに…」とはならないので、
短時間の接触頻度を上げることで「この会社はしっかりフォローしてくれる」という印象を学生に与えることもできます。
それに、企業としても学生の心境や就職活動状況を随時把握することができ、
自社へ入社してもらうための説得材料や機会を得やすいです。
画面を使用しなくても、フォロー担当者とSNSで繋がりを持たせることで、いつでも質問や相談ができる体制を整えるのもお勧めです。
オンライン親睦会
会社に入れば、上司や先輩とだけ働くわけではありません。同期という大切な仲間の存在が、入社において重要だと考える学生もいます。
対面の説明会や面接を実施していると、開催の前後に話をしたり、開催後に食事やお茶を飲みにいったり、
連絡先を交換して情報交換や励まし合いをすることもできますよね。
内定後も、内定者親睦会で顔合わせをし、連絡先を交換することになるでしょう。
しかし、それがオンライン開催ではできなくなってしまいます。
連絡先がわからなければ、内定者同士が企画をして親睦会を行うことは難しいので、
オンライン親睦会の機会を企業として企画・実施することで、内定者同士交流を深めると良いでしょう。
同意が得られれば、内定者のSNSグループを作成し、自由に交流ができるようにしておくこともお勧めです。
オンライン内定式
例年10月1日に行われることが多い内定式ですが、21年卒の学生の内定式については、オンラインで行った企業も多くありました。
2021年の10月時点でどのような状況になっているかはわかりませんが、
オンラインで内定式を行うという可能性も視野に入れておくと良いでしょう。
社長や人事の話を一方的に聞くだけでは、卒業をしたらこの会社に入社するという実感や、
先輩社員や同期との関係性の深まりを感じることはできません。
内定式当日の朝に内々定証書や記念品、社長からの手紙などを郵送したり、内定者一人一人に決意表明をする場を与えたり、
座談会や会社に関するクイズのような参加型コンテンツを実施したりすることで、
リアル感を持って内定式に参加することができるでしょう。
最後に
コロナ禍におけるオンライン活用の最大のメリットは、間違いなく感染防止ができることです。
しかしそれだけではなく、これまでは接触する機会がなかった遠方の学生からの応募があったり、
手軽に参加・応募できるオンラインだからこそ、
視野を広げて就職活動を行なっている学生からの応募が見込めたりといったメリットもあります。
これまでと同じフローであっても、オンラインでの実施となれば、事前の企画や準備に時間をかけなければならないことは確かですが、
コロナの影響がなくなった後にも、オンラインを活用した採用の企画や経験はきっと活かせると思います。
対面であっても、オンラインであっても、企業のありのままの魅力や思いを伝え、
学生にもありのままの自分を表現してもらってそれを理解する、という根本に変わりはありません。
企業としての軸を大切にしながら、ぜひオンライン活用を検討してみてください。
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【著者・監修者企業】
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資格
一般建設業 東京都知事許可(電気通信工事業):(般-4)第148417号
古物商 東京都公安委員会許可(事務機器商):第304361804342号
労働者派遣事業 厚生労働省許可:派13-316331
小売電気事業者 経済産業省登録:A0689
電気通信事業者 総務省届出:A-29-16266
媒介等業務受託者 総務省届出:C1905391
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