企業が所有しているデータを守るために、バックアップを行うことは欠かせません。
この記事では、企業がデータバックアップを行う方法と、その際の注意点を解説します。
まずはバックアップを行う目的と対象データを明確にし、適切な頻度でバックアップできる体制を整えておくことが重要です。
企業の信用を守るという意識を持ち、本記事を参考にして積極的にバックアップを行いましょう。
企業におけるデータバックアップの必要性
企業におけるデータバックアップの必要性について解説します。
BCP対策として
近年は大型災害が多発しており、オフィスが被害にあうことも少なくありません。
災害によってデータのストレージが物理的に破損すると、企業にとって重要なデータが失われてしまいます。
データの内容によっては、災害後、通常の稼働を再開させるのが困難になってしまうでしょう。
データバックアップは、災害などの緊急事態に備えるためのBCP対策として認識されています。
人為的ミスによるデータ損失への対策として
社内の人間によるミスで重要なデータが消失してしまうことも考えられます。
セキュリティを万全にしていたとしても、ヒューマンエラーが十分に起こり得るため、サイバー攻撃などとは別に対策が必要です。
バックアップを定期的にとっておけば、人為的ミスによってデータが損失したとしても、被害を最小限にとどめることができます。
サイバー攻撃対策として
企業を狙うサイバー攻撃のなかには、データを盗み消失させるものや、閲覧・編集の権限を奪うものがあります。
サイバー攻撃の被害そのものを減らすことは大切ですが、同時にサイバー攻撃によるデータの損失で業務を停滞させないことも重要です。
バックアップをとっておけば、オリジナルのデータがサイバー攻撃の被害にあって使えなくなった場合も、ひとまずは業務を再開できます。
スターティアでは「クラウドバックアップ」のサービスを提供しております。
バックアップの方法として、ぜひご検討ください。
企業におけるデータバックアップで重要な「321ルール」
企業におけるデータバックの鉄則として「321ルール」が知られています。
重要なデータを安全に守るための指針のため、ぜひ覚えておきましょう。
データのコピーを3つ作成する
オリジナルのデータの他、バックアップのデータを2つ作成し、計3つのデータのコピーを保存しておきましょう。
バックアップファイルが1つの場合、オリジナルのデータとともに損失してしまう可能性があります。
さらにもう1つのファイルコピーを持っておくと安心です。
2種類以上の記録媒体にデータを保存する
バックアップは異なる2種類以上の媒体に保存しておきましょう。
例として、同じ型番のHDDストレージに保存していた場合、同じタイミングでクラッシュし、データが壊れてしまうという事態が起こり得ます。
1つのバックアップを遠隔地に保存する
データを保存した記録媒体は遠隔地にあることが理想です。
社屋から離れた場所に保存しておけば、災害などで自社に設置していた記録媒体が破損した場合も、データを取り出すことができます。
企業が使うバックアップのストレージ
代表的なストレージの種類と、それぞれの特徴を解説します。
HDD・SSD
HDDは古くから使われている信頼性が高いストレージです。
低コスト、かつ手軽に利用できますが、衝撃に弱いというデメリットがあります。
SSDはHDDと同じような使用感でより高速で読み書きができるメディアであり、耐久性にも優れていますが、HDDよりも高価です。
SSDやHDDは市販もされており、導入ハードルが低いのがメリットです。
しかし物理デバイスをオフィス内に保管する形となるため、自然災害や盗難などのリスクを伴います。
ネットワークHDD(NAS)
ネットワークHDDはネットワーク経由で利用できるHDDのことです。
複数人が同じストレージにアクセス可能なため、効率的にファイル共有ができます。
ストレージを複数搭載しているものが多く、バックアップ用の媒体としても利用できます。
NASはネットワーク経由でストレージに接続するため、不正アクセスやマルウェアによる攻撃のリスクがあります。セキュリティ対策が不十分であれば、外部からの不正アクセスによりデータが漏洩する可能性があります。
また、HDDやSSDと同じく物理デバイスを社内に設置する形となるため、自然災害や盗難などのリスクもあります。
クラウドストレージ
クラウドストレージのサービスを利用して、遠隔地にデータを保存することができます。
月額課金制で利用するものが一般的です。
クラウドストレージのメリットは物理的な制約が少ない点です。柔軟性が高いため、容量の増加などにも容易に対応できます。
またクラウドストレージはデータの安全な保管という点でも優れています。災害などでオフィスや拠点が被害を受けても、遠隔地にあるクラウドストレージのデータは安全です。さらにストレージへはオンラインでのアクセスが可能なため、ビジネスの継続性向上にも寄与します。
ただ、クラウドストレージにも第三者からの不正アクセスなどセキュリティリスクはあります。重要なデータはアクセス制限をするなど、対策は怠らないようにしましょう。
企業が行うバックアップの注意点
企業がバックアップを行う際の注意点として以下のようなものが挙げられます。
バックアップの目的を明確に設定する
バックアップの目的がはっきりしていない場合、方法や頻度が不明瞭になってしまいます。
「バックアップをとること」が目的にならないように、「なぜバックアップをとりたいのか」を慎重に検討しておきましょう。
目的が明確になれば、それほど慎重に取り扱わなくてもいいデータも判別でき、結果的にバックアップの工数が削減されます。
記憶媒体を慎重に取り扱う
記録媒体を慎重に取り扱うことは、バックアップの基本です。
HDDは衝撃に弱く、取り扱いによってはディスクが破損してしまうことがあります。
また、持ち出し記録や置き場所についても管理していないと、紛失や社外流出が起きるかもしれません。
保管のルールや、持ち出しの権限について明確に定めておきましょう。
まとめ
企業にとって、データのバックアップは不可欠です。バックアップには紛失や破損を防ぐだけでなく、データのプライバシーと機密性を確保し、企業資産を保護する目的があります。
適切な方法で、自社の重要なデータを人為的なミスによる消失や、サイバー攻撃から守りましょう。
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クラウドバックアップ
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一般建設業 東京都知事許可(電気通信工事業):(般-4)第148417号
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労働者派遣事業 厚生労働省許可:派13-316331
小売電気事業者 経済産業省登録:A0689
電気通信事業者 総務省届出:A-29-16266
媒介等業務受託者 総務省届出:C1905391
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