政治情勢や経済状況を踏まえ、現行の年金制度に不安を抱いている方は少なくありません。
「自分の老後は大事だろうか?」と心配な方は、職場つみたてNISAなどの制度を活用し、長期資産形に取り組みましょう。
今回は、職場つみたてNISAの特徴とメリット・デメリット、一般NISAとの違いを解説します。
一般NISAと職場つみたてNISAの違い
ここでは、一般NISAと職場つみたてNISAの違いを運用期間・非課税投資枠・非課税投資期間・投資可能期間といった4つのポイントから解説します。
運用期間
一般NISAは通常、に口座開設後5年間が非課税期間です。
その後も運用を継続し、最長60歳以降まで資産を引き出せます。
一方の職場つみたてNISAの運用期間に特別な制限はなく、いつでも資産の引き出しがを行えます。
このため、職場つみたてNISAは、短期的な資金ニーズにも対応できる柔軟性があるとされます。
非課税投資枠
一般NISAの非課税投資枠は120万円、職場つみたてNISAは年間40万円を投資できます。
非課税投資枠が異なるため、投資金額や目標に応じてNISA制度を選ぶことが大切です。
非課税投資期間
一般NISAの非課税期間は、口座開設から5年間となります。
5年が過ぎると再度課税されるので、運用利益を保つために資産の再投資が必要となります。
一方で、職場つみたてNISAの非課税投資期間は最長20年間です。
低コストで長期資産形成を目指せるため、投資初心者におすすめの制度といえます。
投資可能期間
一般NISAは2027年、職場つみたてNISAは2042年まで投資可能です。
職場つみたてNISAは運用期間が長く、現在20~30代で働いている人の長期投資に向いている制度といえます。
iDeCoの特徴とは?職場つみたてNISAとの違いは?
「iDeco(イデコ)」とは、将来の年金受給額を増やすことを目的とした私的年金制度のひとつです。
掛け金5,000円からと低コストで始められるほか、さまざまな税制優遇措置があり、節税しながら資産形成を行えるのが魅力です。
長期資産形成の観点から職場つみたてNISAと比較されることが多く、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、適切な制度を選びましょう。
職場つみたてNISAとの違いは?
iDeCoと職場つみたてNISAには、制度自体の性質、対象となる運用商品、非課税期間、投資上限額、資金の引き出しタイミングなど、いくつかの違いがあります。
iDeCoは個人向け確定拠出年金制度で、加入者が自ら掛け金を負担します。
そのため、将来受け取る年金額は掛け金や個人の運用成果によって決まります。
一方の職場つみたてNISAは、企業が福利厚生の一部として従業員の資産形成を支援する制度となります。
上記の通り、20年間の非課税期間が設けられており、年間40万円まで投資可能です。
また、iDeCoは原則、60歳まで掛け金を引き出すことができません。
職場つみたてNISAの場合、いつでも資金を引き出せる違いがあります。
ただし、長期的な積立・分散投資が最適という考え方に基づき、金融庁が設定した条件を満たす特定の投資信託・ETFのみが対象となっています。
どちらの制度が長期的な資産形成に適しているかは、加入者の目的や状況次第です。
基本は職場つみたてNISAを利用し、さらに老後への不安を感じる場合は、iDeCoを活用して備えるといいでしょう。
職場つみたてNISAのメリット・デメリット
ここでは、職場つみたてNISAのメリット・デメリットを解説します。
メリット
職場つみたてNISAの利点は、次の通りです。
- 福利厚生の一種なので始めやすい
- 低リスクで始められる長期資産形成
- いつでも引き差し可能
- 取扱商品が多い
職場つみたてNISAは文字通り、企業が福利厚生の一環で労働者の資産形成を支援する制度です。
給与天引きに対応している企業もあり、投資に詳しくない人、不慣れな初心者でも始めやすいのが最大のメリットといえるでしょう。
また、運用益が20年間も非課税になることで、将来的に得る利益が大きくなる可能性があります。
iDeCoなどとは違い、掛け金をいつでも引き出せるため、急な出費が起きても安心です。
さらに年間40万円までの投資が可能で、掛け金に全額所得控除などの税制優遇措置が設けられています。
非課税期間が20年間もあるため、投資額が生み出した運用益がそのまま利益になるのは大きな魅力です。
デメリット
職場つみたてNISAのデメリットは、次の通りです。
- 一般NISAとは併用できない
- 投資対象が限定される
- 元本割れのリスクがある
最大のデメリットは、一般NISAと併用できないことでしょう。
NISA口座は原則、一人一口座まで開設できます。
すでに一般NISAの口座を持っている場合、新たに職場つみたてNISAに加入することはできません。
企業によっては、福利厚生でありながら不公正な制度となる場合があります。
このような問題を解消するため、2024年1月1日より「新NISA制度」がスタートします。
新NISA制度には「成長投資枠」と「つみたて投資枠」があり、それぞれ一般NISA、職場つみたてNISAの役割を引き継ぐことになります。
また、一般NISAと職場つみたてNISAは併用できませんが、新NISA制度スタート以降は併用可能です。
まとめ
職場つみたてNISAは、低コストで長期資産形成を目指せる有益な制度です。
通常の年金制度とは違い、柔軟性に溢れる仕組みが高く評価されています。
特徴やメリット・デメリットを正しく学び、自衛的な意味で資産形成に取り組みましょう。
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資格
一般建設業 東京都知事許可(電気通信工事業):(般-4)第148417号
古物商 東京都公安委員会許可(事務機器商):第304361804342号
労働者派遣事業 厚生労働省許可:派13-316331
小売電気事業者 経済産業省登録:A0689
電気通信事業者 総務省届出:A-29-16266
媒介等業務受託者 総務省届出:C1905391
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