1. TOP
  2. ブログ
  3. ChatGPT vs Google Bard|AIチャットサービスの特徴や違いは?

ブログ

2023-05-26 09:00:15

ChatGPT vs Google Bard|AIチャットサービスの特徴や違いは?

ChatGPT vs Google Bard|AIチャットサービスの特徴や違いは?

日進月歩で進化するAIテクノロジーですが、その最先端をいくサービスに「ChatGPT」があります。
ChatGPTはAIチャットボットの一種で、まるで人間と会話をしているかのような、高度な自然言語処理(NLP)を可能にするサービスです。
一方、大手検索エンジンのGoogleも新たなAIチャットサービス「Google Bard」をリリースし、ますます競争が激化しています。

今回は、ChatGPTとGoogle Bardの特徴を比較し、それぞれの違いを解説します。

 

ChatGPTとは?

ChatGPTとは、OpenAI社が開発した人工知能(AI)にもとづくチャットサービスです。

通常、AIにはパラメーターと呼ばれる値が設定されており、主に機械学習の量や頻度、重みによって決まります。
ChatGPTの場合、最新バージョンであるGPT-4では、約100兆個のテキストデータを事前学習させていることがわかりました。

そのため、ユーザーの質問を驚くほど正確に理解したり、非常に複雑な文章生成を可能にしたりします。

ChatGPTの活用例

ChatGPTは、ユーザーの質問に答えるだけのチャットボットではありません。
プロンプトと呼ばれる指示文章を工夫することで、高度かつ複雑なタスクを可能にします。
ChatGPTの質問応答以外の活用例は、次の通りです。

  • 文章要約
  • コード生成
  • 記事などのコンテンツ生成

SNSで大きな反響のあった活用法ですが、論文などの超長文をChatGPTに読み込ませることで、その内容を要約・表示します。
文章の要点をかいつまんで提示するため、インプットの効率が大きく向上するでしょう。
また、指示内容からHTMLやJavascriptのコードを生成する、ターゲットワードからSEO記事を生成(執筆)するなど、近未来を感じさせるさまざまな活用例があります。

詳しくはChatGPT「基本編」「応用編」でそれぞれ解説しています。合わせてご確認ください。

Google Bardとは?

Google Bardとは、検索エンジン大手のGoogleが開発した対話型AIです。

同社開発の大規模言語モデル「LaMDA」を採用しており、ビッグデータを用いた正確かつ自然な回答を可能にします。
Google Bardは2023年3月、米国とイギリスにおいて実験版がリリースされました。

当該地域のユーザーのみが利用でき、SNSなどにその使用感が投稿されている状況です。
実験版では、肝心の回答能力はChatGPTにおよばないとの声が散見されます。

今後のアップデートで性能が向上し、より実用的になると予想されます。
なお、「Bard」は鳥ではなく、詩人を意味します。
まるで詩人が歌うように、ユーザーの質問に応じるサービスなのです。

GoogleがAIチャットサービスに参入した背景

そもそもなぜ、検索エンジン大手のGoogleがAIチャットサービスに参入したのでしょうか。

第一に、ChatGPTの台頭が挙げられます。
近年はさまざまな分野でAIが利活用されていますが、Open AI 社が生み出したChatGPTは別格でした。
知りたいことはGoogleではなく、ChatGPTに質問する方が早いのです。

さらにビジネス領域での活用など、ChatGPTをありとあらゆる分野に活かすための研究が進んでいます。
ChatGPTの登場により、AIシーンそのものが大きな盛り上がりを見せているわけです。

また、Microsoft社の存在も大きいでしょう。
同社は検索エンジン「Microsoft Bing」を提供しており、そのシステムにChatGPTを組み込んだことが話題となりました。

以降、Bingのユーザー数は右肩上がりに増加し、Googleの地位を揺るがす事態にまで発展しています。

このような背景から、GoogleもAIチャットサービスに参入したものと考えられています。

ChatGPTとGoogle Bardの違い

ここでは、ChatGPTとGoogle Bardの違いを複数のポイントにわけて解説します。

言語モデルの違い

ChatGPTは「GPTシリーズ」、Google Bardは「LaMDA」とそれぞれ異なる大規模言語モデルを採用しています。

「LaMDA」は軽量版と考えられており、100兆個のパラメーターを誇る最新の「GPTシリーズ」に比べると、回答能力に差異が生じるでしょう。

たとえば、Google Bardに米国の歴代大統領について尋ねたところ、正しい回答が一つも得られなかったことがわかっています。
アップデートにより改善されたとしても、教科書レベルの回答を導き出せないのは痛手といえるでしょう。
Googleに優れた開発能力があるのは間違いありませんが、ChatGPT同等の回答能力を得るには、時間がかかりそうです。

機能の違い

Google Bardは対話型AIであり、ChatGPTのようにプログラムコードを生成するのは苦手です。
リリース直後のユーザーテストによると、Google Bardにコード生成を指示した結果、エラーメッセージが返されたとのことです。

これについても今後のアップデートで改善が期待できますが、まだまだChatGPTには遠くおよばないでしょう。
一方、文章生成能力はChatGPTに匹敵するとの声があります。

海外ユーザーによると、履歴書やWeb記事、ビジネスメールの生成においては、必要最低限の基準に達しているとのことでした。
ただし、文章生成時の情報ソースは提示しないため、内容のファクトチェックは必須でしょう。

この点はChatGPTも同様であり、まだまだ人間の力が必要な領域と考えられています。

まとめ

Google Bardは後発のAIチャットサービスであり、今後のアップデートで高機能化が進むでしょう。
ただし、機能・性能・応用の幅など、あらゆる面においてChatGPTが先行している印象です。
一方で、文章生成能力はGoogle Bardも一定の評価がされています。
ChatGPTとGoogle Bard、両サービスの今後の展開に注目しましょう。

ChatGPTの基本的な概要や課題点については「ChatGPTとは?概要や使用例、活用メリットを解説」「AIチャットサービス「ChatGPT」が抱える課題とは?今後の展望も解説」をご覧ください。

人気記事ランキング

職場つみたてNISAとは?メリット・デメリット、違いを解説!
2023.05.29

職場つみたてNISAとは?メリット・デメリット、違いを解説!

AIチャットサービス「ChatGPT」が抱える課題とは?今後の展望も解説
2023.05.26

AIチャットサービス「ChatGPT」が抱える課題とは?今後の展望も解説

ChatGPTとは?概要や使用例、活用メリットを解説
2023.05.24

ChatGPTとは?概要や使用例、活用メリットを解説

メタバースとは?企業における活用メリットや事例を紹介
2023.04.26

メタバースとは?企業における活用メリットや事例を紹介

おすすめ資料ランキング

サイバー犯罪の概況とセキュリティ対策 2022年度版(全24P)
2022.03.04

サイバー犯罪の概況とセキュリティ対策 2022年度版(全24P)

ヒューマンエラーを防止する方法9選(全21P)
2022.03.03

ヒューマンエラーを防止する方法9選(全21P)

知らなかったじゃすまない “改正”個人情報保護法 対策ブック(全45P)
2022.02.16

知らなかったじゃすまない “改正”個人情報保護法 対策ブック(全45P)

電子帳簿保存法改正対策ブック(全37P)
2022.01.26

電子帳簿保存法改正対策ブック(全37P)