2023-08-10 09:00:49

ハイブリッドワークとは？新時代の働き方が注目される背景

ハイブリッドワークとは、オフィスに出社して働くオフィスワークと、自宅やコワーキングスペースなどで働くテレワークを組み合わせた働き方です。
従業員が状況に応じて柔軟に仕事を行う場所を選ぶことができるため、多様な働き方を実現できる施策の一つとして注目されています。
今回は、ハイブリッドワークの基礎知識や、新時代の働き方としてハイブリッドワークが注目を集める背景をご紹介します。

ハイブリッドワークの基礎知識

ハイブリッドワークとは、オフィスワークとテレワークを組み合わせた、新時代の働き方です。

近年は、テレワークを行う場所も多様化が進んでおり、自宅以外にもシェアオフィスやコワーキングスペースなどで働く人も増えています。
ハイブリッドワークは、企業によって独自のルールが設けられているケースも少なくありません。

たとえば、月ごとにオフィスへの出社日数が定められていたり、全社員が出社する日が決められていたりする場合があります。
従業員の働き方の多様化が求められる昨今、ハイブリッドワークは時代に合ったワークスタイルとして注目されており、今後は主流になるとされています。

ハイブリッドワークが注目される背景

ハイブリッドワークが注目を集めるようになったのは、コロナ禍でテレワークを導入する企業が増えたためです。
テレワークは出勤時間の短縮をはじめ、多くのメリットがあります。
しかし、実際に導入してみると、さまざまな課題が明確になっていったといいます。

それを受け、従業員一人ひとりのニーズに応じた柔軟な働き方を実現する方法として、ハイブリッドワークが注目されるようになったのです。

ハイブリッドワークのメリット

ハイブリッドワークがビジネスにおよぼすメリットといえば、従業員の生産性の向上やワークライフバランスの向上が挙げられます。
人それぞれ集中できる環境は異なりますが、オフィスでは自分だけの都合で環境を整備することができません。

一方で、人の多いオフィスの方が集中できるという人もいるでしょう。
ハイブリッドワークなら、個人の望む環境で効率的に仕事が進められるため、生産性が向上する傾向があります。

また、従業員は、柔軟な働き方のおかげで仕事とプライベートのバランスがとりやすくなると考えられます。
仕事へのモチベーションが保たれ、結果として生産性の向上につながるでしょう。

さらに、テレワークをする従業員が増えれば、その分の通勤費や光熱費などのコストを削減できます。
これにより企業は、削減した分の経費をほかの重要な部分の投資に回すこともできます。

ハイブリッドワーク導入における課題

ハイブリッドワークを導入する際には、以下のような課題やハードルに直面する可能性が高いでしょう。
ここでは、ハイブリッドワーク導入の障害になり得る課題について解説します。

コミュニケーション不足

オフィス内なら、面と向かってスムーズに会話ができますが、テレワークの場合は気軽にコミュニケーションがとりづらくなります。

誤解や情報の欠落のリスクが高くなるため、それをサポートするルールの設定や、適切なコミュニケーションツールの導入が必要です。

チームの連携と協力

ハイブリッドワークでは、同じチームメンバーでも、異なる場所へ分散して働くことになります。
チームの連携や協力が難しくなるため、定期的なミーティングやプロジェクト管理ツールの導入と活用が重要です。

モチベーションの維持

テレワークでの長時間勤務により、社会的なつながりが低下し、人によっては孤立感に悩まされる場合があります。

従業員のモチベーションの維持は、企業にとって大きな課題となるでしょう。

ハイブリッドワーク成功のヒント

ハイブリッドワークを成功させるためには、まずはコミュニケーションやタスク管理のための適切なツールを導入しましょう。
ビデオ会議ツールやチームコラボレーションツールは、遠隔での効果的な連携をサポートします。
定期的なオンラインミーティングの開催やチャットツールの活用で、チームメンバーとのコミュニケーションを維持しましょう。

オフィス環境も、フリーアドレス制を導入するなど、従業員それぞれが集中して働きやすい場所を選べるようにするなどの工夫が必要です。

また、ハイブリッドワークを成功させるためには、従業員それぞれがもっとも生産的な時間や環境で働けるようにすることも大切です。
社内ルールを決めるときは、不公平感が出ないよう気をつけながら、協議した上で内容を変更するようにしましょう。