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お役立ち記事

2023-12-08 09:00:47

SGEとは?Googleが生み出した次世代の検索体験

SGEとは?Googleが生み出した次世代の検索体験

2022年11月、米国の人工知能開発企業である「Open AI」は生成AI「ChatGPT」の最新バージョンにある「GPT-4」を発表しました。
その回答精度や利便性の高さから、本格的なAI時代の到来を感じたユーザーも少なくありません。

空前のAI生成ブームの今、検索エンジン最大手のGoogleにおいても、AIを取り入れたサービスを発表しました。

それが「SGE」です。

今回は、新たな検索体験を提供するSGEの基礎知識や、今後のSEO対策に影響するポイントをわかりやすく解説します。

SGEとは?定義と特徴

SGEは「Search Generative Experience」の略で、2023年5月に検索エンジン大手のGoogleが発表した生成AI技術および検索機能です。

2023年8月30日には日本語版の試験運用が開始され、誰でもSGEを用いた検索を試せるようになりました。
SGEの登場でキーワード検索がとても快適に、便利になります。

たとえば、通常のGoogle検索と同様にキーワードを入力すると、AIが自動で回答を生成し、それが検索結果の最上部に表示されるのです。
ただし、AIの解答が必ずしも正確とは限らず、情報の信憑性には「ムラ」が生じます。

その対策として、SGEではどの情報ソースを参照・要約したのかが一目でわかるように設計されています。
AIはあくまでも、ユーザーの検索ワードや質問に対して、「適切」と判断した解答を提示します。

実際に使ってみるとわかりますが、求める解答ではなかったり、無関係の解答が提示されたりすることも珍しくありません。
AIテクノロジーはまだまだ発展段階にあるため、今後のアップデートで解答精度や利便性向上が期待できます。

SGEとは|基本的な使い方は?

2023年10月現在、SGEの検索機能は「Search Labs」と呼ばれる名称で試験運用版が提供されています。
「Search Labs」の利用の必要なものは、次の2つです。

 

  • Googleアカウント
  • Google Chrome(ブラウザ)

また、「Search Labs」は18歳以上しか利用できないためご注意ください。
検索を始めるには、以下の手順に沿って「Search Labs」をオンにする必要があります。

 

  1. Search Labsに登録する:Googleのトップページを開き、アカウントにログインしてから画面右上の「Search Lab(フラスコのマーク)」をクリックする
  2. SGEを有効にする:ログイン後「SGEを有効にすると、検索時に表示されることがあります」を「オン」にする
  3. 利用規約に同意:「Google利用規約」や「生成AI追加利用規約」に同意する
  4. 検索を行う:実際に検索をして、AIに解答が表示されるか確認する

上記手順を踏むことで、試運転版の「Search Labs」を利用できます。

SGEとは|ユーザーの検索体験はどう変化する?

Googleによると、SGEはユーザーに「対話型の検索体験」を提供するとしています。

そのひとつの要素に「質問の深掘り」が挙げられます。

たとえば、「ICTとは」と検索した場合、SGEはその概要をわかりやすくまとめてくれます。
同時に「追加で聞く」という項目が用意され、その内容に応じた新しい解答をAIが提示するのです。

具体的には「ICTの身近な例は?」「IoTとICTの違いはなんですか?」といった追加の質問が表示されます。
さらにSGEの登場で、複雑で時間がかかる検索作業も効率よく行えるようになりました。

たとえば、「今日のニュース」と入力した場合、AIがその日のニュースをリサーチおよび要約し、一覧で表示します。
ニュース記事を一つひとつ閲覧する手間がなくなり、リサーチの手間や時間を大幅に削減できるでしょう。

SGEとは|AI予測と新たなSEO対策

ECサイトやオウンドメディアを運営する企業には今後、SGEを考慮したSEO対策が求められます。

上記の通り、SGEは検索ワードにおける上位検索記事の内容を参照・要約し、AIがその結果を出力する仕組みです。
つまり、SGEのアルゴリズムを分析した上で、AI予測に最適化したコンテンツを作成することが今後の課題といえます、

そのひとつの参考材料に「E-A-T(検索品質評価ガイドライン)」があります。
「E-A-T」は「Expertise(専門性)「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取った検索品質評価ガイドラインで、Webサイトやコンテンツの品質を評価するために、Googleが策定しました。

これからのSEO対策は、「E-A-T」の観点から「質が高い」と判断されるコンテンツが必要になるでしょう。

また、一部のユーザーは、AIによる回答だけでは満足できないはずです。
ターゲットの潜在的な目的を細かく考察し、AIの解答や競合サイトでは得られない情報・体験を提供することも大切でしょう。

これらが「AI時代のSEO対策」であり、マーケターやWeb担当者が把握しておくべき情報といえます。

まとめ

SGEが普及すると「本当に価値のある記事」以外は淘汰される可能性があります。
つまり、今後は「AIに選ばれるためのコンテンツ」をユーザーに提供することが重要となるでしょう。

AI時代のSEO対策は必須であり、担当者はSGEへの正しい理解と効果的な施策が求められます。
とはいえ、コンテンツマーケティングの本質は、SGE普及後も変わりません。

ユーザーにとって「価値のある」記事・発信とは何か、引き続き模索することが大切です。

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