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お役立ち記事

2024-01-24 14:54:51

ナンバーディスプレイとは?番号表示の仕組みや導入メリット、注意点をご紹介

ナンバーディスプレイとは?番号表示の仕組みや導入メリット、注意点をご紹介

「ナンバーディスプレイ」は、電話がかかってきた際に、発信者の電話場合を表示する機能の総称です。

NTT東日本およびNTT西日本が提供するサービスで、プライベートからビジネスまで、さまざまなシーンで重宝されています。

今回は、ナンバーディスプレイ機能の特徴や仕組み、企業における導入メリットをご紹介します。

意外と知らない導入時の注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ビジネスフォン

ナンバーディスプレイとは

ナンバーディスプレイとは
ナンバーディスプレイは、電話がかかってきた際に、発信者の電話番号を液晶画面に表示するサービスの総称です。

NTT東日本やNTT西日本が提供するサービスで、着信元を確認することで間違い電話、セールス、迷惑電話を避けられます。

ナンバーディスプレイでは、発信者の電話番号を通知するためにモデム信号が活用されています。

モデム信号が交換機から情報受信端末に送信され、着信時に発信者の電話番号を表示する仕組みです。

また、ナンバーディスプレイを利用するには、対応する電話機やターミナルアダプターなどの情報機器が必要となります。

一部の電話機はナンバーディスプレイ対応しないため、場合によっては電話機の交換が必要です。

ナンバーディスプレイの歴史

ナンバーディスプレイの歴史は長く、1997年1月に遡ります。

当時、再編・民営化前のNTTは横浜・名古屋・福岡の3地域で「発信電話番号表示サービス」と呼ばれるナンバーディスプレイの前身となるサービスを実施しました。
このサービスは試験的なもので、同年6月30日までの期間限定で提供されたのです。

その後、1997年10月に「ナンバーディスプレイ」と改名され、1998年からは日本全国での運用が開始されました。

初期段階では、「月額料金を支払ってまで電話番号を表示させるサービスが本当に必要か」という懐疑的な見方もあったようです。

しかし、着信相手の電話番号がわかることで間違い電話やセールス、いたずら電話などをスムーズに判断できるため、サービスの有用性が認識されました。

その後、携帯電話やスマートフォンが主流になり、相手の電話番号が無料で表示されるようになりました。

ただ、固定電話を使用するオフィスでは、現代においても営業電話を判別するためにナンバーディスプレイが活用されています。

回線の種類による違い

ナンバーディスプレイは回線の種類ごとに仕組みが異なります。

デジタル回線の場合、ナンバーディスプレイ機能つきの電話機から発信する際に、着信側の交換機が「情報受信端末起動番号」を送信します。

この仕組みによって、相手の電話番号が自分の電話機のディスプレイに表示されるわけです。

また、一般的なアナログな電話回線では、ナンバーディスプレイを利用するために特別なユニットを併用しなければなりません。

これには専門知識が必要で、一般的には通信事業者が設置工事を行い、ナンバーディスプレイを使えるようになります。

ナンバーディスプレイの利用方法と料金

ここでは、ナンバーディスプレイの利用方法と料金をご紹介します。

NTT東日本およびNTT西日本が提供するナンバーディスプレイサービスの料金を取り上げますので、ぜひ参考にしてください。

なお、以下の料金は2024年1月現在のものです。

ナンバーディスプレイ導入における初期費用と月額料金

ナンバーディスプレイは、発信者の電話番号を表示する有料オプションであり、導入に初期費用と月額利用料がかかります。

初期費用には、ナンバーディスプレイに対応する電話機の購入費用や設置工事費が含まれます。

既存の電話機がナンバーディスプレイ不対応の場合、新たなに電話機を購入しなければなりません

設置工事費は一回線あたり3,300円とされていますが、工事内容によって費用は変動する可能性があります。

具体的な費用は契約時に確認しましょう。

また、ナンバーディスプレイ利用時の月額料金は、サービス提供者やプランによって異なります。

ナンバーディスプレイの導入メリット

ナンバーディスプレイの導入メリット

ここでは、ナンバーディスプレイの企業における導入メリットを解説します。

企業においては、電話業務の効率に影響する重要な機能といえます。

業務効率が向上する

ナンバーディスプレイを導入することで、担当部署への電話の取り次ぎがスムーズになります。

なぜなら、着信時に相手の電話番号が表示されるため、その番号を見て迅速にどの部署が対応すべきかを判断できるからです。

とりわけビジネスの場では、特定のクライアントや取引先からの電話を迅速かつ適切に担当者に繋ぐことが重要となります。

固定電話を多用する企業にとって、ナンバーディスプレイは電話業務の効率化を支える機能といえるでしょう。

また、事前に発信者の電話番号を把握することで、場面に応じてトークスクリプトを変更可能です。

トークスクリプトとは、自社で行う顧客対応や、適切な商談内容をまとめたマニュアルを意味します。

状況に応じてトークスクリプトを変更することで、顧客対応品質の向上やトラブル防止に繋がるでしょう。

着信相手を判断できる

ナンバーディスプレイの導入により、発信者が誰であるかを迅速に確認できます。

特定の電話を優先して対応したり、望まない相手からの電話を避けたりする際に有用といえるでしょう。

着信履歴を確認できる

ナンバーディスプレイは、着信した電話番号を表示するとともに、その番号を着信履歴として保存する機能があります。

着信詩歴は、席を外した際にかかってきた電話の履歴を見て折り返したり、通話中に聞いた番号を後から確認したりできるため、大変便利です。

着信相手ごとに電話機を指定できる

ナンバーディスプレイには、特定の電話番号からの着信をあらかじめ登録した電話機でのみ鳴らせる機能があります。

これにより、特定の顧客からの電話を直接、その顧客を担当する部署や担当者の電話機に着信させることが可能です。

社員間の不要な取り次ぎを省略し、電話業務を効率化させる機能といえるでしょう。

迷惑電話対策になる

ナンバーディスプレイは、迷惑電話対策に有効なサービスと評価されています。

上記の通り、ナンバーディスプレイは発信者の電話番号が事前にわかるため、迷惑電話の回避に役立つでしょう。

さらに、ナンバーディスプレイには「ナンバー・リクエスト」と呼ばれるオプションサービスが用意されています。

ナンバー・リクエストは、意図的に非通知で電話をしてきた人に対し、「電話番号の前に186をつけてダイヤルしてください」と音声で応答するサービスです。

非通知の迷惑電話に効果的なので、必要ならば契約することをおすすめします。

関連して、「迷惑電話おことわりサービス」もナンバーディスプレイと組み合わせるのが効果的です。

このサービスは、迷惑電話を受けた直後に番号の登録操作を行うことで、同じ電話番号からかけてきた相手に「この電話はお受けできません」と応答します。

ナンバーディスプレイは、繰り返しかけてくる迷惑電話に対して有効なサービスといえます。

ビジネスフォン

ナンバーディスプレイの導入時の注意点

ナンバーディスプレイ導入時は、次の注意点に気を配りましょう。

ここで覚えておきたいのは、料金面と電話機の種類についてです。

別途料金がかかる

ナンバーディスプレイの導入には、初期費用と月額料金が必要で、その金額はプランによって異なります。

たとえば、NTTの「加入電話・ライトプラン(住宅用)」の場合、初期費用は3,300円、月額費用は440円です。

初期費用の内訳は、基本工事費が2,200円、交換機等工事費が1,100円となります。

「加入電話・ライトプラン(住宅用)」の場合、初期費用は同じく3,300円ですが、月額費用が1,320円と割高です。

これらの費用は、1台あたりのコストとしては大きくないかもしれませんが、端末数が多くなるとトータルコストが増加します。

そのため、社内で必要な端末数を精査し、初期費用やランニングコストを算出しておくといいでしょう。

ナンバーディスプレイ対応の電話機が必要

通常、ナンバーディスプレイが使える電話機には「ナンバーディスプレイ対応」といった表示があります。

通信機器にディスプレイがあっても、ナンバーディスプレイに対応していなければ電話番号や非通知理由は表示されないため注意しましょう。

ナンバーディスプレイが表示されない時の対処法

ナンバーディスプレイが表示されない場合、以下の原因が考えられます。

  • 電話機がナンバーディスプレイに対応していない
  • ナンバーディスプレイの設定がオフになっている
  • 電話機本体に問題がある
  • ルーターの設定ミス

これらの原因を確認し、必要に応じて電話機の設定を変更したり、電話機を交換したりすることで、問題を解決できます。

以下、それぞれの原因に対する対処方をご説明します。

電話機がナンバーディスプレイに対応していない

ナンバーディスプレイに対応していない電話機を使用している場合、着信時に相手の電話番号が表示されません。

電話機の品番を確認することで、その電話機がナンバーディスプレイに対応しているかどうかを調べることができます。

これについては、電話機の取扱説明書や仕様情報などで確認可能です。

さらに電話機がナンバーディスプレイに対応している場合でも、その機能が有効に設定されていないと、相手の電話番号は表示されないため注意してください。

ナンバーディスプレイの設定がオフになっている

ナンバーディスプレイの設定方法は、電話機や通信機器の種類によって異なります。

ナンバーディスプレイの設定は通常、「使用する」に設定されていますが、ユーザーの要望に応じて「使用しない」に変更することも可能です。

設定を「使用しない」にすると、着信時に相手の電話番号が表示されなくなります。

ただし、ナンバーディスプレイの設定が「使用する」になっていても、一部の通信事業者経由の通話や一部の国際電話、公衆電話からの通話など、電話番号を通知できない通話については、電話番号は表示されません。

具体的な設定方法については、各機器の取扱説明書やメーカーのサポートサイトを確認しましょう。

電話機本体に問題がある

電話機自体の故障も考えられます。

たとえば、電話機が故障していたり、設定が適切でなかったりする場合、相手の電話番号がディスプレイに表示されません。

電話機の動作確認を行うとともに、ナンバーディスプレイの設定に問題がないかチェックしてください。

また、ほかの電話機でナンバーディスプレイが正常に動作するかを試すといいでしょう。

別の電話機でナンバーディスプレイが表示された場合は、現在使用中の電話機の不具合が疑われます。

メーカーに確認を取った上で、電話機の交換や修理を検討してください。

また、意外と見落としがちなのが、電話機本体のディスプレイの故障です。

適切に発信者情報を受信していても、液晶に不具合があれば表示されません。

電話機の液晶に破損や故障、不具合が見られないか確認してみてください。

ルーターの設定ミス

ルーターにおけるTELポートの設定に誤りがあると、ナンバーディスプレイが表示されない可能性があります。

TELポートは、電話機やFAX機などのアナログ通信機器を接続するための端子であり、ルーターには通常、複数のポートが備わっています。

ナンバーディスプレイ非対応の装置がTELポートに接続されている場合、電話機やFAX機が正しく受信できません。

このような状況では、ナンバーディスプレイ非対応装置が接続されているTELポートのナンバーディスプレイ設定を「使用しない」に変更することで、問題が解消されることがあります。

まとめ

「うちでもナンバーディスプレイを導入するべきか……」とお悩みなら、スターティアにお任せください。

スターティアでは、ビジネスフォンの機種選定から導入・保守まで、企業におけるビジネス電話環境の構築支援を行っております。

当社では、電話回線を使用する多機能ビジネスフォン、そしてインターネット回線を使うクラウドPBXをご提案しており、拠点間通信の内戦化による業務効率化を実現します。

会社の電話機と同じく、社用スマホの内線化も可能であり、テレワーク・リモートワークをはじめとする柔軟な働き方を支援します。

ビジネスフォンやナンバーディスプレイに関するご相談は、スターティアに一度お問い合わせください。

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