
上司が部下に対して理想があるように、部下も上司に対して理想を持っています。
理想の上司に求める能力や人物像というのも、年齢層や時代によって変化していくものです。
今回は特に今の新入社員(若手)をメインとした部下が、上司に求める能力や人物像についてご紹介したいと思います。
まずはイメージから!新入社員がイメージする理想の上司(芸能人)とは?
明治安田生命保険相互会社では、就職を予定している新卒男女(学生)を対象として、
毎年「理想の上司」アンケート調査を実施しています。
この調査では、まず「バラエティ」「スポーツ選手・監督」「俳優・歌手」「文化人」の4部門からそれぞれ理想の上司を選出して、
さらにその中で総合No.1を決める方式がとられています。
2020年1月に発表されたランキングベスト3は以下の通りです。
<男性部門>
1位 内村光良(昨年1位)
2位 カズレーザー(初)
3位 設楽統 (同3位)
<女性部門>
1位 水卜麻美(昨年1位)
2位 天海祐希(同2位)
3位 いとうあさこ(同10位)
男女ともの1位はなんと4年連続。女性部門に至っては1位の天海祐希さんも4年連続の2位となっています。
「頼もしさ」「優しさ」「知的さ・スマートさ」などが、人気上位の皆さんのイメージにおいて、キーワードとなっています。
ちなみに初登場2位のカズレーザーさんは、“知性的・スマート”“頼もしい”というイメージが評価されての2位であったとのことです。
スポーツ部門ではラグビー日本代表キャプテンの「リーチマイケル」さんが5位、司令塔として活躍した「田中史朗」さんが9位に入っています。
昨年日本中に感動を与えてくれた二人のリーダーは、若い世代にとっても理想の上司(リーダー)としてうつっていたようですね。
理想の上司①信頼できる人柄
男女問わず上司に求めることで重要なのは、その上司が信頼できる人柄であるかどうかです。
仕事ができる人かどうかよりも、重要視されることが多いようです。
「信頼できる人柄」とは、以下のようなことです。
・人によって態度を変えない
個人的な好き嫌いをビジネスに持ち込むような人は、信頼されません。
・ミスの責任を取り、サポートしてくれる
部下の手柄は自分の手柄、部下のミスは部下のミス…なんていうとんでもない上司もいますが、
そんな人は信頼されるわけがありません。ミスをしてもその責任を取り、全力でサポートしてくれる上司が理想ですね。
・責任転嫁をしない
部下のミスを庇うどころか、自分のミスを押しつけたり、責任転嫁するような上司は、信頼できません。
自分が関わっていない時でも、上司がどのように対応しているか、部下は見ているものです。
・親身になって話を聞いてくれる
部下を自分の駒のように思っている上司は、部下の話に耳を傾けません。
信頼できる上司は、常に親身になって部下の話を聞いてくれます。
・感情的にならない
感情に任せて人と接する人は、相手に不安を与え、信頼性にも欠けます。
・言動に矛盾がない
カッコよくアドバイスをしていても、それを自分が実行できていなければ説得力がありません。
言っていることはまずは自分が実行し、自分に厳しい上司は信頼できます。
責任感と包容力がある、そんな人柄が求められているようです。
理想の上司②仕事ができる
いくら人柄が良くても、仕事の方がさっぱりでは部下としても困ります。
仕事ができることも大切なポイントです。
「仕事ができる」とは、以下のようなことです。
・掲げた目標は必ず達成する
有言実行できる上司には、誰もがついて行きたくなりますね。
・適切な仕事の割り振りができる
チームの目標達成や部下の成長を考えて、適切に仕事を割り振ってくれる上司であれば、自己成長もできるでしょう。
・指示が論理的で的確
曖昧な指示や、根拠や理由が明確でない指示を出されると、特に新人は困ってしまいます。目的や手順を順序立てて指示してくれることが求められています。
理想の上司③適度なコミュニケーションをとってくれる
今は、仕事の後は飲みニケーション!という時代ではありません。
月1〜2回程度なら上司と飲みに行っても良いと考えている部下がいる一方で、
上司とは飲みに行きたくない、ランチも一人で食べたいと考えている人も多数いるようです。
週に何回も飲みにいくようなことは望んでいない、ということは理解しておきましょう。
ただし、職場においてもできるだけコミュニケーションを取らないことを望んでいるかというと、そうではありません。
話しやすい雰囲気や親しみやすさも上司に求めており、適度な声かけを行う必要があります。
最後に
理想の上司についてご紹介してきましたが…理想は理想。これら全てを兼ね備えている人がいたら、もはやスーパーマンです。
とにかく自分を引っ張ってくれるリーダーが求められていた時代もありましたが、
今は楽しく快適な職場環境を作り、優しくサポートしてくれる上司が求められていると言えそうです。
部下の目線で考えることも忘れずに、あなたなりの理想の上司になれるよう努めてくださいね。

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