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お役立ち記事

2020-09-24 09:00:16

コーチングって何?その効果とメリットデメリットを紹介します。

 

1990年ごろからアメリカを中心に広まり、2000年ごろから日本でも用いられるようになった「コーチング」という言葉。
ビジネス分野以外でも広まってきていますが、ビジネス分野の人材開発手法として最も成長しています。
そこで今回は、ビジネス分野におけるコーチングとは何か、その効果とメリットデメリットをご紹介します。

コーチングとは?

相手の話に耳を傾け、観察や質問、提案などを行い、相手の学習や成長、変化を促したり、
相手の内面にある答えや潜在能力を引き出したりすることで力を最大化し、
目標達成をさせるためのコミュニケーション手法のことです。

コーチングには以下の3原則があり、この原則にのっとってコミュニケーションが行われます。

①インタラクティブ(双方向)

上司と部下という関係の中では、上司が部下へ一方的に指導したり命令したりといった構図もよく見られます。
コーチングではそのような一方向のコミュニケーションではなく、
相手からの意見を引き出し、インタラクティブ(双方向)コミュニケーションを行います。

②オンゴーイング(現在進行形)

コーチングは1回で完結するものではありません。継続することが大前提です。
そして、コーチングを受けるだけではなく、それを現場で意識的に実践することが必要不可欠です。
3カ月、半年で変わっていく人もいれば、1年以上をかけて変化していく人もいます。
コーチングと実践を繰り返すことで、効果が高まるのです。

③テーラーメイド(個別対応)

コーチングは、基本的に1対1で実施します。
過去の人材開発手法を振り返ると、1つの同じ方法を大勢に展開するということが主流でした。
しかし人はそれぞれ価値観、能力、考え方などが異なっており、全ての人に同じ方法が有効であるとは限りません。
1人1人をよく観察し、その人に合った個別対応を行うことで、大きな成長を支援することにつながるのです。

ただし、ビジネス分野におけるコーチングという言葉には、世界共通の明確な定義はありません。
そのため、団体や組織によって独自の定義を設けていることもあります。
また「コーチ」という肩書でコーチングを行う人が多くいますが、これも資格が必要な専門的職業ではありません。

ティーチングとの違いとは?

よく似た言葉としてティーチングがありますが、こちらは子供の頃からの学校教育の現場でも行われている手法ですね。
できる人ができない人に教える、答えを持っている人が答えを教えることで成り立つ指導法です。
つまり、「経験や知識が少ない相手に対して自分が持っている知識、技術、経験などを相手に伝えること」であるといえます。
ティーチングが一方通行のコミュニケーションであるのに対して、コーチングは双方向のコミュニケーションです。
コーチングでは答えを教えるのではなく、自分自身での気づきに重きを置いています。

ただし、どちらが良い悪いということではありません。
相手のスキルやタスクの難易度などによって、2つのコミュニケーションをうまく使い分けることが必要です。

コーチングの効果とメリット

コーチングでは答えを与えられることはなく、支援を受けながら自分自身で考えて気づきを得るため、自分で考える力が身につきます。
同時に自発性、主体性が高まり、自分で考え、答えまでのプロセスを辿ることから、
次へつながる応用力や、再現性などを高めることができます。

また、自分でも気付いていなかった可能性が引き出され、これまでなかった個性が生まれる可能性もあります。
さらに、学習能力自体をアップさせることもできるでしょう。

よって、自分自身がコーチングスキルを身につけてマネジメントに活かすことができれば、
自分で考えて動くことができるチーム作りができるでしょう。
特に一定以上の高いスキルを持っているメンバーが、より難しいタスクに挑む場合において、コーチングが高い効果を発揮します。

コーチングのデメリット

コーチングは非常に有用な人材開発手法ではありますが、デメリットもあります。

コーチングは1対1で継続的に行うことが前提となっているため、
一度に大勢を育成することができず、研修などの対象人数が多い場合には対応が非常に困難です。
効果が出るまでには一定の時間継続する必要があることもデメリットと言えるでしょう。
また、個別対応を行うため、マネジメント側にとっての負荷が大きく、高いスキルも求められます。
さらに、コーチングを受ける側の知識や経験が浅く、
スキル低い場合には効果が出るまでに時間がかかりすぎて、非常に効率が悪いという側面もあります。

デメリットを理解した上で、状況や人数などに応じて、最適な手法を使い分けるようにしましょう。

最後に

人材マネジメントにコーチングの要素を取り入れる会社は、これからも増えていくと考えられます。
もしコーチングのスキルを身につけたいと思うのであれば、
まずは一度自分がコーチングを受けてみると良いのではないでしょうか。

 

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