「プレイングマネージャー」という言葉が使われはじめて30年以上が経ちます。
もともとはスポーツ業界で選手権監督がプレイングマネージャーと呼ばれるようになり、それがビジネス界に入ってきたのです。
今回はプレイングマネージャーとは何か、その役割についてご紹介しましょう。
プレイングマネージャーとは
冒頭でご紹介したようにプレイングマネージャーとは、
もともとスポーツ界、具体的には野球界で、選手層の薄さをカバーするために選手兼監督という策が生まれたのが始まりです。
ビジネス界でも、自らが現場に立って売上や利益を上げるプレイヤーでありながら、
チームを指揮するマネージャーとしての役割を兼任するポジションとして、
プレイングマネージャーという名称が使われるようになったのです。
ビジネス界にプレイングマネージャーが生まれた訳とは
かつての日本では、管理職と現場社員の役割が明確に分けられていました。
しかし90年代前半にバブル経済が崩壊したことにより、一気に人員削減や管理職ポストの縮小化が進みます。
そこで注目されたのが、現場社員として数字を作りながら、管理職としてチームをまとめるプレイングマネージャーでした。
プレイングマネージャーの役割とは
プレイングマネージャーは、自ら現場に出て「個人の目標」を達成することと、
チームを指揮して「チームの目標」を達成することの、2つの役割があります。
限られた時間の中で2つの目標を達成しなければならず、
それぞれ異なったスキルが要求されるため難しい役割を担っているといえるでしょう。
個人目標の達成
プレイングマネージャーが「個人の目標」を達成するためには、自分で戦略を立て、進めていかなければなりません。
メンバーとして実行していたときよりも限られた時間の中で、
上司や先輩からのアドバイスなども基本的にはない状態で成果を上げなければならず、これまでよりも難易度は高くなります。
チームの目標達成が厳しいときは、自らが数字を作ってチームを支えなければならない一方で、
常に圧倒的な数字を上げてしまうとチーム全体の士気を下げてしまう可能性もあります。
チームメンバーに花を持たせること、自信を持たせることなども意識しながら、
個人目標の達成を目指すことも求められているのです。
チーム目標の達成
チームの戦略を決定してメンバーに仕事を割り振り、進捗を確認しながら戦略を進め、
振り返りを実施して必要に応じた戦略変更を行なうことで、チームの目標達成を目指します。
メンバーを深く理解し、仕事に関するアドバイスだけではなく、時には精神的な支えとなる必要もあるでしょう。
しっかりと話をすることで相互理解を深めて信頼関係を高め、メンバーのモチベーションを高めることにも尽力します。
またチームの力を最大化するためには、チームビルディングにも気を配らなくてはなりません。
チームのメンバーが円滑なコミュニケーションを取れる環境を作ることで、チーム全体の力が底上げされます。
さらに、ただ戦略を進めるのではなく、メンバーの育成もプレイングマネージャーの重要な役割の一つです。
メンバー1人1人のスキルを高めるのはもちろんのこと、会社の考えや理念などを浸透させることも必要です。
プレイングマネージャーのメリット
プレイングマネージャーは現場でも活躍しているため、メンバーへの指示が聞き入れられやすい傾向にあります。
現場を知らず、会社への貢献度が目に見えないマネージャーから指示されるよりも、
実際に同じ仕事で苦労をし、業績を上げているマネージャーだからこそ響く言葉があるのです。
また、今どんな能力や対応が必要であるか身を持って感じているため、
それを直接メンバーへのアドバイスや教育に活かすことができることもメリットでしょう。
さらに、現場に精通しているプレイングマネージャーであれば、意思決定のスピードが早まります。
ますます変化のスピードが早まっていく今の世の中では、このスピード感は大きな価値となります。
プレイングマネージャーのデメリット
別々の人が行っていた2つの業務を1人で行うのですから、非常に忙しくなる上に、高いスキルが求められます。
そのため身体を壊してしまうこともあれば、
うまくバランスが取れずにプレーヤーとしてもマネージャーとしても中途半端になってしまう可能性もあります。
またこの忙しさは、緊急時の対応の際にもデメリットとなります。
例えばメンバーがクレームなどを起こした際にも、プレイイングマネージャーはすぐにつかまらず、
対応が遅れてしまうリスクがあります。
さらに教育の面では、同じプレイヤーでもあるメンバーをライバル視してしまい、悪影響を及ぼすこともあります。
最後に
高い能力を必要とするプレイングマネージャーとして活躍するのは、そう簡単なことではありません。
しかしプレイヤーとマネージャーのバランスをうまく取ってその役割を果たすことができれば、
自身の能力を2つ同時に高められる上に、会社にとってなくてはならない存在になれるでしょう。
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資格
一般建設業 東京都知事許可(電気通信工事業):(般-4)第148417号
古物商 東京都公安委員会許可(事務機器商):第304361804342号
労働者派遣事業 厚生労働省許可:派13-316331
小売電気事業者 経済産業省登録:A0689
電気通信事業者 総務省届出:A-29-16266
媒介等業務受託者 総務省届出:C1905391
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