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お役立ち記事

2020-10-16 09:00:41

入社早々リモートワークとなった新人の不安とその解決策とは?

苦悩するビジネスマン

 

2020年度の新入社員たちは、新型コロナウイルス感染症の影響により、異例の入社日を迎えることになりました。
4月に出された緊急事態宣言に伴い、多くは例年通りの入社式を行うことができず、
一度も出社することなく自宅待機になったり、リモートでの研修などがスタートしたのです。
そして現在でも、リモート中心の勤務をしている新人がいるのです。
そんな新人たちが抱える不安と、その解決策をご紹介します。

リモートワーク新人社員の不安

入社早々リモートワークとなった新人たちの不安は様々です。
新人のタイプによって感じる不安の種類が異なるので、ある程度は個別の対応が必要となるでしょう。
まずはどのような不安を抱えている可能性があるかを知り、
新人それぞれがどんな悩みを抱えているのかを知るためのコミュニケーションをとることからスタートしましょう。

①社会人の自覚が芽生えない

学生と社会人では大きく違います。例年、新人は「学生気分が抜けない」と言われてしまうことが多々あるものです。
社会人としての自覚は、やはり会社勤めをして、先輩や上司とコミュニケーションを重ねることで芽生えていくもの。
1人でパソコンの前で座っていても学生時代と大きな変化がなく、
本当に自分は「社会人になったのか」と漠然とした不安を感じています。

②入社した実感(帰属意識)がない

自分が何かの組織に属していることで一定の安心感を得る人は多いです。
学生時代が学校に属している実感がありますよね。
しかしリモートワークのみでは会社への帰属意識が芽生えず、「自分は一体どこの何者なのか」という不安にかられるのです。

③例年の新人と比べた成長差

同年の新人同士は同じ境遇ですが、過去の新人と比べたときに、
自分の成長スピードが遅くなっているのではないかという不安があります。
またそのことが将来的な成長や会社での出世に影響するのではないかとも考えてしまいます。
過去だけではなく、未来の後輩たちにも追い抜かれてしまうのではないかと、考える新人もいるようです。

④出社がスタートした時に仕事について行けるか

今後もリモートで対応できる仕事であればまだ良いかもしれませんが、
新型コロナウイルスの状況が好転した場合に対面での仕事に戻るのであれば、
その時の仕事について行けるのかどうかを不安を感じることになります。

⑤自分の仕事ぶりの良し悪しがわからない

リモートで仕事をしていると、他の誰かの状況を常に見ることが難しいです。
そのため比較対象がなく、今自分がしている仕事の出来の良し悪しが分かりにくいのです。
自分はできていると思っていても、実は先輩や同期と比べて著しく劣っているのでないか、
悪い想像ばかりが膨らんでしまうこともあります。

⑥給料をもらうことに罪悪感を感じる

新人であれば、出社をしていたとしても、会社に貢献できるまでには時間がかかるものです。
しかしリモートワークではさらに会社への貢献を感じることが難しく、
毎月振り込まれる給料に罪悪感を感じてしまう人がいます。
そしてその気持ちから、このままでは解雇されてしまうのではないかという不安に駆られるのです。

⑦わからないことがあった時に聞きづらい

先輩や上司が目の前にいれば、「ちょっとすみません」と相手の様子を伺いながら質問をすることができますが、
リモートワークでは相手の状況も見えず、わからないことがあっても今聞いて良いのか、
どれくらい質問しても構わないのかがわかりません。
そのため、その度に不安を感じることになります。

⑧文章での指摘が厳しく感じる

対面の場合には、その言葉の意味以外に相手の表情などから様々な情報が読み取れます。
しかし文面でのやりとりでは、温度感まではなかなか伝わりません。
上司は何気なく作成した指摘の文章であっても、
人となりもわからない上司からの文章だけでは、非常に厳しく感じてしまうことがあります。
また自分の意見を伝えることも難しく、一方的な指導を受けている形となり、さらなるストレスになってしまうのです。

⑨気軽に相談できる相手がいない(人間関係が構築できない)

新人時代は、わからないことだらけ、できないことだらけが当たり前。
悩んだり、怒られたりしながら成長していくわけですが、
その過程で同期と励ましあったり、先輩に相談したり、日々の他愛のない話でストレスを発散したりするものです。
しかし、入社早々リモートワークでは縦横の関係もできておらず、それらがなかなかできません。
①〜⑧であげたような悩みや不安を伝える相手がいないことが、さらに新人を不安にさせるのです。

リモートワーク新人社員の不安を解消する方法

先輩や上司の中には、「この状況でいつも通りに仕事ができないのは仕方がないのだから、
今年の新人はゆっくりスタートできて羨ましい」と考えていた人もいると思いますが、
そのようにゆったり構えている新人は少ないのかもしれません。
先ほどご紹介したような不安を解消するための方法をご紹介していきましょう。

①1対1のオンライン面談を実施

新人によって、抱えている不安は異なります。まずはその不安を理解するために1対1のオンライン面談を実施しましょう。
その上で継続的にオンライン面談を実施し、個別にその不安を取り除くためのサポートをする必要があります。

②始業時と就業時のオンラインミーティング

仕事の始まりと終わりにオンラインミーティングで顔を合わせることで、仕事のメリハリをつけることができます。
またその内容は報告会や上司や人事の話といった堅苦しいものではなく、
今持っているちょっとした不安、もしくは嬉しかったことなどの感情の共有をする場とします。
週明けのミーティングでは、週末に楽しかったことなどを話しても良いでしょう。
互いの人間性の理解を深めるとともに、新人たちの今の状況を把握することでフォローに活かすことができ、
新人同士もお互いの状況を知る良い機会になります。

③いつでも、何度でも連絡OKのチャットボックス

わからないことがあった時、いつでも何度でも連絡してOKのチャットボックスを準備しておきます。
湧いてきた不安を吐き出す場所を作り出すことで、安心感を与えることができます。
すぐには確認できないかもしれないけれども、手が空いたタイミングで必ず確認する、くらいの感覚でも問題ありません。
ただし、メッセージには必ず返信するようにしましょう。

④リモートワークのコミュニケーションルールを作る

いつでも連絡OKのチャットボックスのように、
リモートワークでのコミュニケーション方法をある程度ルール化してしまうのも1つの方法です。
新人だけに限りませんが、新しい環境でどのようにコミュニケーションをとっていいか迷う人も多いです。
そこでチャットボックスは24時間いつでもOK、当日中の返信が必ず必要な場合は電話連絡、
データの共有が必要な場合はビデオ会議ツール、といったルールをある程度作っておくことで、連絡をとりやすくすることができます。

⑤日報へのコメントは丁寧に、複数名で

新人に日報を課している企業は非常に多いと思います。
そして、担当の先輩や上司1名が、その新人に対してなんらかのコメントを返すというのが一般的かと思います。
受け取るだけで、特に返答をしないという会社もあるかもしれません。
対面のコミュニケーションで発信する機会がない新人にとって、
日報は新人でも抵抗なく考えや意見を発信できる貴重な機会であると言えます。
だからこそ、例年の新人よりも丁寧に時間をかけて日報を作成している人もいるのではないでしょうか。
そんな日報に対してのコメントは、新人とって大きな糧になります。
そのコメントがなかったり、簡素なものであったりしたら、会社にいる意味を見出すことが難しくなるでしょう。

日報のコメントはできるだけ丁寧に行い、決まった1人の人物だけではなく、複数名で行うと効果的です。
多くの人と関わることができますし、新たな発見が成長へとつながるでしょう。

⑥業務の起承転結を任せる

これまで通りの研修ができていない新人に対して、重要な仕事を任せることに躊躇する気持ちはわかります。
どうしても、誰にでもできそうな仕事の一端をお願いする機会が多くなることでしょう。
しかし、それでは結果への貢献を実感することができません。
そこで、小さくても構わないので、業務の起承転結を新人だけに任せてみましょう。新人同士でチームを組ませても良いです。
ある業務の全体に関わることで、仕事をした手応えを感じることができます。
小さなものであっても、そうした業務を積み重ねることで、着実にステップアップすることができます。

⑦先輩や上司から雑談を仕掛ける

新人から他愛のない会話をウェブ上で先輩や上司にふることは非常に難しいことです。
新人のタイプを見極める必要がありますが、先輩や上司から、チャットや電話で雑談を仕掛けてみましょう。
「こういう会話をしてもいいんだ」と安心感が生まれ、互いの理解も深まることでしょう。
対面の時以上に、「何かあったら、いつでも連絡してくれていいよ」「あなたのことを気にしているよ」
という発信をしっかりとしておくことが大切
なのです。

⑧仕事以外の交流の場(オンライン飲み会)を設ける

飲みニケーションというのはもう古い話だと思いますが、
仕事以外の場のコミュニケーションが人間関係の構築に有効であると感じている人は多いと思います。
仕事の場ではなかなか話せないことも、飲み会の場であれば話しやすいということもあるでしょう。

また、オンライン飲み会にはオンライン飲み会だからこそのコミュニケーションの難しさはあるものの、
先輩や上司に料理をとり分けたり、お酒を注いだりすることが物理的にできず、
そういったことに気を使わずに会話に集中することができるのはメリットと言えます。

人事と新人の飲み会、先輩と新人の飲み会、新人だけの飲み会など、
縦横の繋がりがある程度できるまでは、パターンを変えて定期的に開催することをお勧めします。
ただし、参加は強制しないようにしましょう。
また、本来対面での親睦会に充てる予算があったのであれば、
オンライン飲み会代(食事や飲み物の準備費用)として支給すると良いと思います。

最後に

昨今の新型コロナウイルス感染症の影響により、
新人の対応にそこまで気を回すことができていなかったという会社も多いことでしょう。

現在は出社できるようになっているという会社でも、新人はスタート時の不安を抱えたままかもしれません。
まずは新人一人一人とゆっくり向き合う時間をとってみてください。
そして、自分らしさを表現でき、なんでも相談ができる心理的安全性の高い環境作りに努めてください。
そうすることが、今後の本人やチームの成長につながることでしょう。

今回ご紹介した解決策は、一部の例にしか過ぎません。
会社によって、新人に伝えたいメッセージ、身につけておいて欲しいスキルは異なって当然です。
対面であろうがリモートであろうが、伝えるべきメッセージは同じはずです。
そこだけはブレないようにしつつ、試行錯誤をするタイミングだと思います。

オンラインコミュニケーションについては、新人や若手の方が新鮮なアイデアを持っている可能性もあります。
そうした意見も積極的に取り入れて、新しい時代を生き抜くことができる強い会社を作っていきたいものですね。

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