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お役立ち記事

2021-01-04 09:00:53

ビジネスでも使う間違った日本語12選!恥ずかしい事例から言い換え方まで解説

間違い

 
日本語には様々な表現があり、とても美しい言葉であるものの、正しく使うのが難しい言葉でもあります。
これまで当たり前に使っていたけれども、実は間違っている言葉があるかもしれません。
ビジネスの場面で使ってしまい恥をかかないように、間違っている人が多い日本語や敬語の使い方をご紹介したいと思います。

お役立ち資料

①~になります

「〜になります」の「なる」は「成る」であり、
「ものが新たに現れる、また、前の状態から別の状態に移る」ことを表しているため、丁寧な表現ではありません。
バイト敬語と呼ばれることもありますが、社会人になっても使ってしまっている方は意外と多いです。
バイト敬語といえば「〜の方」という言い方もしばしば話題にあがります。
「お皿の方をお下げしてもよろしいでしょうか?」と言った使われ方をしていますが、
「方」は方角のことなので意味が通っておらず、不要と言えます。

間違った表現の例と正しい表現への言い換え

NG「こちらが資料になります」
OK「こちらが資料でございます」

NG「おつりは300円になります」
OK「おつりは300円でございます」

NG「入場券が必要になります」
OK「入場券が必要です」

NG「会場は右手になります」
OK「会場は右手でございます」

②お名前を頂戴できますでしょうか

電話対応の時などに、この言葉を使ってしまっていると思った人、結構いるのではないでしょうか。

「頂戴する」という言葉自体は「もらう」の正しい敬語なのですが、
名前は「もらう」ものではないため、組み合わせが間違っているのです。
「お名刺を頂戴する」という使い方は正しいのですが、
こちらの使い方と名前を伺うことが混ざり合ってしまったために生まれたようです。

「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
などが正しい表現です。

③よろしかったでしょうか

こちらも、バイト敬語として知られています。
「よろしかったでしょうか」は、「た」がついているので、過去の出来事や自分の記憶などを確認する際に用いる言葉です。
しかしこれを現在のことに対して使っている場合が見受けられます。これは正しい使い方とは言えません。

間違った表現の例と正しい表現への言い換え

NG「こちらの資料でよろしかったでしょうか」
OK「こちらの資料でよろしいでしょうか」

また、より丁寧な表現として「よろしゅうございますか」があります。
ただし「よろしかった」という言葉が間違っているわけではなく、過去の物事や相手が既に了承した事に対して確認する時や、
自分が既に行ったことについて問題がないかどうかを確認する時に使うのは正しい使い方です。

例えば、
「先月ご発注いただいたのは、○個でよろしかったでしょうか」
「貴社宛に昨日郵送手続きをいたしましたが、よろしかったでしょうか」
といった使い方は正解です。

 

④とんでもございません

何が間違っているの?と思った方もいると思います。
実は今となっては、「間違い」とも言い切れないのです。
というのも、この「とんでもございません」という言葉は間違った使い方であるにもかかわらず、あまりにも広く使われているため、
文部科学省が「相手の褒めや賞賛などを打ち消すときに使っても良い」と認めているのです。
逆に正しい使い方である「とんでもないことでございます」という表現が、
相手に誤った印象や違和感を与えてしまうことさえあるようです。

では改めて、何が間違っているかというと文法です。
「とんでもない」というのは1つの形容詞ですので、「とんでも」までで区切ることはできません。
「とんでもございません」は「とんでも」に「ございません」がついているわけですが、
「とんでも」という言葉は存在していませんよね。
別の言葉を例にとると、「もったいない」も一つの形容詞であり、「もったいございません」とは言いません。
「もったいないことでございます。」が正しい表現です。

というわけで、先にもご紹介したように「とんでもございません」の正しい使い方は
「とんでもないことでございます」や「とんでものうございます」です。

⑤役職名に様をつける(社長様)

「社長様はいらっしゃいますでしょうか?」などと言ってしまいがちですが、役職に敬称をつけるのは誤り。
役職を使う場合は、「社長」「〇〇社長」「社長の〇〇様」という使い方をしましょう。

⑥ご持参ください

よく耳にするワードだと思いますが、持参の「参」は「参る」ということですので、謙譲語です。
そのため、相手に対して使うのはNG。自分が何かを持っていく時に「当日は資料を持参いたします」と使うのが正しい使い方です。

では、持ってきてもらいたい時にはどのように伝えれば良いでしょうか。
正解は「お持ちください」です。この表現は尊敬語ですので、目上の方にも使うことができます。
「会議には筆記用具をお持ちください」といった文章で使いましょう。
とはいえ、「ご持参ください」という言葉も非常によく使われているため、
実際に違和感を覚える人は減ってきているようです。

他に、「ご用意ください」「ご用意くださいますようお願い申し上げます」といった表現もできます。
ただし「ご用意してください」は誤りですので、注意しましょう。

⑦お休みをいただいております

電話口で社外の人に、社内の人の休みを伝える時、自身が休みをとっていることを伝える時に、
「お休みをいただいております」と言っている人は多いと思います。
この言葉には、2つの間違いがあります。

1つ目はお休みの「お」です。自分や社内の人間に対して「お」をつけるのは誤りです。
2つ目は「いただいております」です。
休みは会社からもらっているものですので、社外の方からもらっているわけではありませんよね。
そうなると、社内に対して敬語を使っていることになるのです。

正しくは「休みを取っております」です。
丁寧さに欠けると感じる場合は、「本日は休みでございまして、申し訳ございません」といった表現でも良いでしょう。

 

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⑧○○様でございますね

受付対応などの時にお客様のお名前を伺った後、「○○様でございますね」と言っている場面は多いと思います。
でもこれも、日本語としては正しくありません。

「ございます」は「ある」の丁寧語ではあるのですが、相手が「いる」ことを尊敬語として使う場合は、
「いらっしゃる」を使うのが正しいです。「○○様でいらっしゃいますね」と言うようにしましょう。

⑨お召し上がり下さい

本当によく見かける、よく聞く言葉だと思いますが、こちらも誤り。
「召し上がる」という言葉だけで尊敬語になっていますので、「お」をつけると、二重敬語になってしまいます。
「召し上がって下さい」が正しい使い方です。

他にも、よくある二重敬語がありますので、いくつかご紹介します。
NG「おっしゃられた」
OK「おっしゃった」

NG「お見えになられる」
OK「お見えになる」

NG「ご覧になられた」
OK「ご覧になる」

⑩敬語としての「ご一緒します」

「ご一緒」には「ご」がついており敬語のように感じるかもしれませんが、
「一緒に行く」ことを丁寧に言っているだけで、謙譲の意味は入っていません。よって目上の方に対して使うのはNG。
正しくは「ご一緒させていただきます」「お供させていただきます」です。

⑪私には役不足ですが・・・

何か上司から大役を任された時などに言ってしまいそうなこの言葉。
自分には身に余る大役であると言いたいのですが、これでは全く逆の意味になってしまいます。
「役不足」とは、自分にとっては役が軽過ぎて不足という意味ですから、謙遜どころか傲慢な印象を与えてしまいかねません。

正しく謙遜の意味を伝えるのであれば、
「私には力不足ではございますが」「重責ではございますが」「身に余る光栄でございます」といった表現が良いでしょう。

⑫「煮詰まる」の使い方

会議の時など、「煮詰まってしまったから、休憩しよう」といった形で使っているとしたら、それは実は間違っています。
「煮詰まる」は行き詰まった状態で使うのではなく、議論が進んで意見やアイデアが出尽くし結論が出る状態になった時に使います。
「議論が煮詰まってきたので、結論を出しましょう」という使い方が正しいです。
逆に結論がなかなか出ない時に「煮詰まらない」と言います。

ただし、こちらもあまりに誤用が広がっていることから、
辞書によっては「行き詰まる」という意味を加えているものもあるようです。

最後に

いかがでしたか?間違って使っている言葉や表現がいくつかあった人もいたのではないでしょうか。
今回ご紹介したワードの中には、誤用が広がったために一般的な用法として認められているものもあります。
とはいえ、正しい用法を知っていたほうがスマートでしょう。

当たり前に使っていると、間違いに気づくことが難しいです。
時には自分の使っている言葉が本当に正しいのか、振り返ってみると良いかもしれませんね。

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