ビジネスマナーとして最も重要といっても良いのが「身だしなみ」。
その中でも、最優先とされているポイントとして「清潔感」があります。
それでは、清潔感を感じるビジネスパーソンになるにはどうしたら良いのでしょうか。
今回は、ビジネスマナーとしての身だしなみについてご紹介します。
身だしなみで「あなた自身」の評価が変わる
ビジネスパーソンの身だしなみは、「あなた自身」として評価されます。
というのも、きちんとした身だしなみは、あなたの仕事に対する取り組み姿勢にも繋がってくるからです。
だらしない恰好をしていると、仕事に対するやる気が感じられないどころか、
誠実さ、品格も感じられず、あなたの評価はマイナスから始まるでしょう。
もはや身だしなみは、ビジネススキルの1つ。
それほど、身だしなみは重要ということなのです。
付き合いが長い人や、何度も会ったことのある人であれば、
きちんとした格好をしなくていいか…などと考える人も少なくないと思います。
また、見た目よりも中身が重要だ!と反論する人もいるかもしれません。
もちろん、中身もとても大事なのですが、その人の考え方や人格、心情などは身だしなみにも表れるもの。
その身だしなみがおろそかになっているということは、中身もいかがなものか…と相手に思われてしまう可能性があります。
「仕事にはあまり自信がないから、ファッションで一目置かれたい。」
という人もいるかと思います。
しかし、ビジネスの場で、奇抜な服装やTPOにそぐわない服装をすると、相手に不快感を与えることもあります。
相手に不快感を与えるようなことでは、ビジネスパーソンとしての自覚が欠けていると思われても仕方がありません。
このように、外見というものは「あなたそのものの情報を発信している」といっても過言ではありません。
人は外見を一つの手がかりとして、どのように相手との関係を築くべきかを本能的に探ります。
そう考えると、ビジネスパーソンとしてはどんな時も身だしなみには気を抜けないのがわかりますよね。
印象には「見た目(視覚)の情報」が55%も影響
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
メラビアンの法則とは、1971年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学者である
アルバート・メラビアンが提唱した概念です。
これは「感情や気持ちを伝えるコミュニケーションをとる際、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」
ということを検証したもので、どんな情報が、どれくらいの割合で影響をしているのかが示されています。
「『楽しいね』と言いながらも、声のトーンは低く、不機嫌な顔をしている」というような、
言葉と表情、態度が矛盾している状況で、人はどんな印象を抱くのかという検証が行われました。
この実験結果をもとに提唱されたのが、メラビアンの法則です。
以下のような割合で、人に情報が伝達されるということが明らかになりました。
・言語情報(Verbal):言葉そのものの意味、会話の内容…7%
・聴覚情報(Vocal):声の質や大きさ、話す速さ、口調…38%
・視覚情報(Visual):見た目、しぐさ、表情、視線…55%
つまり、言葉ではどんなに「楽しい」と発言していても、
態度や表情がつまらない様子であれば、「楽しくなさそう」という印象が相手には伝わってしまう、というのです。
メラビアンの法則は、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って、
別名「3Vの法則」とも呼ばれています。この割合から、「7-38-55のルール」と呼ばれることもあります。
このように、視覚(見た目)情報が最も優位であるということは、身だしなみが与える印象が大きいと捉えられますね。
清潔感を感じさせるには?
相手に不快感を与えないようにするには、「清潔感」が最も重要なポイントです。
これは、どの企業、職種、部署、シーンにも同じことがいえます。例え仕事でなくても、
不潔な人と話したいと思う人はなかなかいないですよね。
どんな時もどんな人でも、清潔感は常に意識しておくことが必要です。
業界や企業によっては、高いファッション性を求められることや、
最新のファッションを取り入れている人が好感を持たれる場合もあります。
一方で、スタンダードで品のあるファッションが好まれる企業もあります。
それぞれの社風、取引先の好み、オフィスによって、調整することもビジネスパーソンとしてのスキルの1つといえるでしょう。
では、清潔感を感じさせるには、どこをチェックしたらいいか良いのでしょうか?
一般的には男女関係ありませんが、細かくチェックできるように、男女別でポイントを挙げていきたいと思います。
男性の身だしなみチェック
■ヘアスタイルは整っていますか?
ヘアブラシやクシで髪の毛を丁寧に手入れしていますか?
伸びてしまっていたり、まとまりがないボサボサヘアになっていたりしませんか?
すっきりと整えられたヘアスタイルを意識しましょう。
■フケはついていませんか?
肩や頭などにフケが付いていませんか?
もし症状がひどい場合は、早めに病院で診てもらい治療をしましょう。
■お肌はキレイですか?
最初に見られる場所は、「顔」です。
お肌がキレイだと清潔感に繋がります。トラブルがなく、
ツヤッとしているお肌は見ていて気持ちがいいですよね。
脂でベタベタ、テカテカしていると清潔感に欠けてしまいます。
男性でもスキンケアをしている人が増えている時代です。
ビジネスマンとして、人に見られることを意識して、しっかりケアをしましょう。
■口臭ケア・歯のケアはしていますか?
食後はちゃんと歯を磨いていますか?
今はマスクをしていますが、そこは気を抜かず口臭対策としてしっかり歯を磨いて、
人に不快感を与えないようにしましょう。
■ひげは生やしていませんか?
業界によってはひげがファッションとして認められることもあるでしょう。
しかし、そのひげはファッションとして整えられているひげ。
剃り忘れの無精ひげは、やはり不潔な印象を与えてしまいますよね。
毎朝、しっかりひげを剃りましょう。
■スーツ、シャツはしっかりアイロンされていますか?
シワシワの洋服、スーツを着ていませんか?
しっかりプレスされていないとだらしなく、やる気がないように見られてしまいます。
さらに生乾きのニオイなどがプラスされてしまったらもっとNGです。
また、ズボンの折り目はしっかりついていますか?
センターラインがなくなるとだらしなく見えてしまいます。
着ていく日のことを考えて、スーツ、シャツの準備をしましょう。
■スーツ・洋服はサイズが合っていますか?
スーツや洋服のサイズが大きすぎては、ダボダボしていてだらしがないです。
反対に、小さすぎても間に合わせで着ている感が出てしまうので、
しっかり自分の体に合ったサイズの服を着ましょう。
■シンプルなネクタイを選んでいますか?
オシャレなネクタイ、奇抜なネクタイでも、それが受け入れられる業界もあるでしょう。
ですが、一般的にはシンプルで好印象を持たれるようなデザインを選ぶ方が、
ビジネスマンとしてマナーがなっていると判断されます。
また、ネクタイはしっかり締めましょう。
曲がっていたり、緩んでいたりすると印象が良くありません。
外出する際には、必ず鏡をみてチェックしてください。
■きれいでシンプルなデザインの靴を履いていますか?
靴の汚れを常に気にしましょう。
これはビジネスマンとしてだけでなく、老若男女に対していえることです。
オシャレは足元からといいますよね。
綺麗にメンテナンスした、オーソドックスなデザインで好印象を受けやすい靴を履くようしてください。
女性の身だしなみチェック
■ボサボサなヘアスタイルになっていませんか?
女性は男性と比べて、ヘアスタイルが顔の一部として見られます。
ツヤがあり、しっかりお手入れがされているヘアスタイルを意識しましょう。
前髪が長すぎて目が見えなかったり、長い髪が顔にかかって暗い印象になっていたりすると
周りの人にはあまり良い印象を与えません。
前髪が長い人はオールバックにしたり、髪が長い人はまとめたりと、
相手に明るい印象を与えるヘアスタイルを心がけましょう。
■メイクはしっかりしていますか?
お肌のお手入れだけでなく、メイクもビジネスウーマンの身だしなみの1つ。
ノーメイクでビジネスシーンに出るのはマナー違反です。
また、ビジネスにふさわしいアイメイク、リップ、チークを選びましょう。
「自然で血色の良い印象のメイク」がポイントです。
あまりにも不自然なまつげエクステや、カラーコンタクトなどは避けましょう。
ウェブ会議であっても、きちんとメイクをして対応してくださいね。
■ベーシックなデザインで質の良いスーツ・シャツを着ていますか?
女性の場合は、清潔感にプラス、品格が求められることも多いです。
質の良い服を着ることが、品が良く見えるポイントです。
質にこだわって、スーツやシャツを選んでみて下さい。
■スーツや洋服はベーシックカラーを選んでいますか?
業界、TPOによっては華やかなカラーのスーツや服装が求められる場合もありますが、
一般的に清潔感が感じられるのは、ベーシックな黒、紺、グレー、ベージュ、白などです。
一度は試着をして、その中でも顔映りが良く、自分に合っているものを選びましょう。
そして、奇抜過ぎるデザインは控えましょう。
■サイズの合ったスーツ、洋服を着ていますか?
これは男女関係ありません、女性も同様です。
サイズが合っていないとだらしなく見えてしまいます。
自分のスタイルに合う、自分が着こなせるようなサイズを選びましょう。
■口臭ケア・歯のケアはしていますか?
こちらも、男女関係ありません。
例えマスクをしていても、口臭対策としてしっかり歯を磨いて、人に不快感を与えないようにしましょう。
■きれいな靴、TPOに合った靴を選んでいますか?
どれだけ洋服、顔をキレイにしても、足元が汚ければ台無しです。
常にきれいな靴を履きましょう。
靴選びの際に気を付けなければいけないのが、TPOに合ったデザインを選ぶことです。
オープントゥやバックストラップの靴はカジュアルな印象を与えますので、基本的にはビジネスシーンに相応しくありません。
最後に
いかがでしたでしょうか?
服装やヘアカラーなどは、企業によって規定があったり、
業種や社風によって受け入れられる範囲に異なる部分があったりしますが、最も重要なポイントは同じ。
ビジネスパーソンとして心得ておくべき身だしなみは「清潔感」です。
これをおさえておけば、相手に不快感を与えることは避けられるでしょう。
これを相手が身に着けていたら…相手がこんなヘアスタイルだったら…相手に無精ひげがあったら……
まずは自分がどう感じるかを考えてから、自分の姿を改めて見つめ直してみてくださいね。
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一般建設業 東京都知事許可(電気通信工事業):(般-4)第148417号
古物商 東京都公安委員会許可(事務機器商):第304361804342号
労働者派遣事業 厚生労働省許可:派13-316331
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電気通信事業者 総務省届出:A-29-16266
媒介等業務受託者 総務省届出:C1905391
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