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お役立ち記事

2022-03-25 16:43:35

快適なインターネット利用に必要な回線速度の目安とは

快適なインターネット利用に必要な回線速度の目安とは

オフィスでインターネットを利用している際に、画面の遷移やファイルのダウンロードが遅く、ストレスを感じたことはないでしょうか。
このような場合は、回線速度の遅さが原因となっている場合があります。
こちらでは、インターネット利用を快適にするための回線速度についてお話しします。

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回線速度に関する基礎知識

まずは、回線速度に関する基本的な知識を知っておきましょう。

回線速度とは、回線を利用した通信の速度のことで、回線速度が速いほどストレスなくインターネット通信を利用できます。この回線速度は、インターネット回線を評価するうえで最も重要と言える指標です。
以下では、一般的な回線速度の単位や上り・下りの概念など、より深い知識についてお伝えします。

一般的な単位はbps

回線速度の最も一般的な単位は「bps」です。bpsは「bits per second」の略であり、1秒間に送信できるビット数を表します。
ビットとは、データ量の単位です。
つまり、「1bps」は、1秒間に1ビットの通信が可能であることを意味します。

ビットは極めて小さいデータ量であるため、現在の回線の速度をbpsだけで表記すると膨大な桁数になってしまいます。
そのため、現在はbpsとSI接頭語を組み合わせて回線速度を表記するのが一般的です。

SI接頭語とは、極めて大きな数値を簡略化するための表現であり、「10の3乗」を意味するK(キロ)、「10の6乗」を意味するM(メガ)、「10の9乗」を意味するG(ギガ)などが代表例として挙げられます。

なかでもよく使われるのがMとbpsを組み合わせたMbpsです。
回線速度が100Mbpsと表記されている場合、100×106、つまり、100,000,000bpsであることを意味します。

上りと下り

回線速度には、「上り・下り」という概念があります。

上りとは、ユーザー側からデータを送信する際の通信のことです。
つまり、「上り速度」とはアップロードの速度を意味します
対して、下りはデータを受信する際の通信のことで、「下り速度」とはデータをダウンロードする際の速度です。

下り速度は、Webサイトの読み込み時間や動画・画像の読み込み時間・ファイルのダウンロード時間に影響します。
ユーザーにとっての快適性に大きく影響されるため、一般的に重視されるのはこの下り速度です。

上りの速度はメールの送信や動画・画像の投稿などの時間に影響を与えます。
インターネットで行う作業によっては、上り速度も重要になってくるでしょう。

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快適な回線速度の目安

インターネットを使っている以上、どんなユーザーでも快適な速度で利用したいと考えるでしょう。
一口に「快適な速度」と言っても、ユーザーの感覚や作業によって異なります。
以下では、快適な回線速度の目安についてお話しします。

作業によって求められる回線速度は変わる

前提として、インターネットを利用して行う作業によって求められる回線速度は変わってくる、ということを知っておきましょう。
これは、作業によって送受信されるデータの大きさ、求められるレスポンスが異なるためです。

そのため、快適な回線速度を判断するうえでは、「インターネットを使って何をするのか」を基準に考える必要があります。

作業別の快適な回線速度

ビジネスで一般的なインターネット上での作業ごとに、快適な回線速度について案内します。

 

一般的なインターネット利用

検索エンジンでの検索、Webサイトでの閲覧など、一般的なインターネット利用であれば、30Mbps程度あれば十分です。

 

ビジネス利用

チャットソフト、業務用Webサービスの利用などのビジネス利用においても、そこまで高速な回線は求められません。
こちらも30Mbps程度あれば、ストレスを感じることはほとんどないでしょう。

 

動画視聴・WEB会議

業務で動画視聴する場合も、Web会議を開催する場合も、30Mbpsが快適な速度の目安となります。
ただし、高画質で映像を視聴したい場合は100Mbps程度あると好ましいでしょう。

また、Web会議は上りの速度も15Mbps程度必要です。

回線ごとの速度

以下では、回線の種類ごとに通信速度の目安についてお話しします。

光回線

光回線は、光ファイバーを施設に引き込む回線です。
高速のため、現在は一般家庭、オフィスを問わず普及しています。回線速度は100~150Mbpsが目安です。
環境によって変わってくることがありますが、一般的なインターネット利用であればストレスを感じることはあまりないと考えられます。
 

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ADSL

ADSLは電話回線を利用します。
光回線が普及する以前は、一般的な回線として使用されていました。
回線速度は10Mbps程度です。
現在のインターネットコンテンツを利用する場合は、ストレスを感じることが多いと考えられます。
ただし、回線事業者は徐々にADSLの提供を終了しているため、必然的に選択肢からは外れるでしょう。

CATV

CATVはケーブルテレビの回線を利用します。

回線速度の目安は70Mbpsです。

実際にはさらに低速になることがあります。
現在のデータ量が大きいインターネットコンテンツを利用することを考えると、少し余裕がない数値です。

固定回線以外の選択肢

上述したのは、施設に引き込む固定回線の速度です。
以下では、固定回線以外の選択肢として「モバイルWi-Fiルーター」「ホームルーター」を取り上げて解説します。

モバイルWi-Fiルーター

モバイルWi-Fiルーターは、スマホなどと同じモバイル回線で通信を行う小型の端末です。

一般的なWi-Fi環境と同じように室内の回線として利用できるほか、持ち運んで外出先で使用することもできます。
通信速度の実測値は30~60Mbps
ですが、エリアや通信キャリアによって速度が変わるため、契約前に確認が必要です。

ホームルーター

ホームルーターはモバイルWi-Fiルーターと同じようにモバイル回線を利用します。
こちらは、持ち運びが想定されていない「据え置き型」です。

性能や契約に関してモバイルWi-Fiルーターとの大きな違いはありませんが、屋内での使用に最適化されていることから、ホームルーターのほうがモバイルWi-Fiルーターと比べて電波が安定している傾向があります。

回線速度の測定方法

回線速度は専門業者以外の一般的なインターネットユーザーでも簡単に調べることができます。

代表的なのが、スピードテストのサービスの利用する方法です。
「インターネット 速度 テスト」といったワードで検索すると、複数のスピードテストサービスが見つかります。

任意のサービスを選び、測定を開始してください。
しばらく待つと、上り・下りの速度がそれぞれ表示されます。
サービスによって測定値が異なる場合があるため、あくまで目安として参考にしてください。

回線速度を改善する対策

回線速度はユーザー側の工夫で改善できる可能性があります。
通信が遅く感じている場合は、以下のような方法を試してみてください。

 

ルーターとの距離を近づける

Wi-Fiは、何もない環境であれば500mほど離れていても繋がります
このことを考えると、通信速度において距離が問題になることはないと言えます。

しかし、オフィスなど実際の環境では障害物や電波干渉の影響も考慮しなければなりません
通信が遅いと感じる場合は、オフィスのレイアウトが許す限りで端末とWi-Fiルーターを近づけることを検討してみましょう。

 

ルーターとの間にある障害物をなくす

Wi-Fiルーターと接続端末の間には、なるべく障害物がない状態が理想です。
例えば、壁で仕切られているだけでも電波強度は少なからず下がります。
特に電波強度に悪影響を与えるのが、金属やコンクリート、水です。
また、電子レンジなど、特定の電化製品から出る電波がWi-Fiの電波に干渉するケースもあります。
通信が遅い・安定しない場合は、こうした障害物を可能な限り排除しましょう。

 

ルーターを変える

古いWi-Fiルーターを使用している場合、通信規格の関係上、通信速度が遅くなるケースがあります。
例として、11aというWi-Fiの規格の場合、最大通信速度は54Mbpsです。
この規格では、光回線の高速通信を生かすことができません。

新しいWi-Fiルーターは次世代の通信規格に対応しており、電波強度も安定しています。
長期間同じWi-Fiルーターを使用している場合は、買い替えを検討してみてください。

 

時間帯を変える

特定の時間に回線速度が遅くなることがあります。
これは、同じ回線を利用するユーザー数が一時的に増加し、回線が混雑するためです。
集合住宅など同じ回線を共有する環境では、頻繁にこうした現象が起こります。

回線速度が遅くなる時間がわかっている場合は、その時間を避けてインターネットを利用するのもひとつの選択肢です。
テレワークであれば、時間に応じてカフェやコワーキングスペースなど業務環境を変えるという選択肢もあります。

 

回線事業者/プロバイダーを変える

回線事業者やプロバイダーによって提供している回線のスペックは異なります。
現状の回線速度に不満を感じることが多くなってきた場合は、他の回線事業者やプロバイダーへの乗り換えを検討するのもおすすめです。

光回線以外を利用している場合は、光回線への変更が第一選択となります。
ADSLやCATVとは明らかに違う通信速度や安定性を体感できるでしょう。
現在は多くの回線事業者が光回線の利用を推進しているため、コストも大きな違いはありません。

回線事業者やプロバイダーを変更する場合は、IPv6という新しい通信規格の対応したサービスをおすすめします。
IPv6は従来のIPv4から大きく進化し、高速で混雑の影響を受けづらい通信規格です。
IPv4から変更することで、通信が大幅に快適になるでしょう。

光回線・プロバイダ

まとめ

回線速度は業務効率に大きく影響するため、不便に感じる場合は早めに対策することをおすすめします。
現状の回線速度に妥協してしまいがちですが、ユーザー側の努力で改善されることも少なくありません。

スターティアでは、法人向け光回線を提供しております。

光コラボレーションでネット回線にかかる費用を削減、請求も一本化できます。
回線速度に関してもお気軽にご相談ください。

また、モバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスも行っています。

インターネットのご利用状況や業務内容によっては、こちらも柔軟にご検討ください。

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電気通信事業者 総務省届出:A-29-16266
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