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2022-05-24 15:34:45

ファイルサーバー(社内ネットワーク)を社外から利用したい!自宅や外部からアクセスする方法について解説

ファイルサーバー(社内ネットワーク)を社外から利用したい!自宅や外部からアクセスする方法について解説

社内のデータを集約する設備として一般的に活用されているファイルサーバーですが、近年は情報を速やかに取得する必要性やワークスタイルの変化から、ファイルサーバーに社外からアクセスしたいというニーズが増加しています。
こちらでは、ファイルサーバーに社外からアクセスする方法について解説します。

 

そもそもファイルサーバーとは

ファイルサーバーとは、複数のユーザーが同じファイルにアクセスできるようにし、データを保管・管理するための専用のサーバーです。企業や組織で利用され、共同作業やファイルの管理を効率化するために使われます。

そもそもサーバーとは、ネットワーク上でデータを保管しているコンピューターのことです。ユーザーがWebサイトやアプリにアクセスする際にも、サーバーからデータを提供しています。企業や組織内でも、データやアプリを管理するために使われます。
サーバーは、高速な処理能力と大容量のストレージを持ち、常に稼働する必要があります。そのため、セキュリティやバックアップなどの管理も大切です。

サーバーはWebサービスやソフトウェアの提供などさまざまな役割を持ちますが、ファイルサーバーはそのなかでもファイル管理に特化しています。

ファイルサーバーを導入する目的

ファイルサーバーは、社内ネットワーク上に接続することでファイル共有が可能です。

共有だけではなく、ファイルを共同編集することも可能です。ファイル作成の作業を複数人で役割分担できるため、コンテンツやプログラムなどを複数の社員で仕上げたい場合に便利です。

また、ファイルサーバーを利用することで、業務用端末のローカルストレージの圧迫を防ぐことができます。端末のパフォーマンス向上につながるほか、ファイルが端末外のストレージに集約されるため、セキュリティ対策にもなります。

ファイルサーバーを利用してバックアップを行うのも一般的です。バックアップファイルが一元化されるため、運用管理の簡略化につながります。

ファイルサーバーに社外からアクセスするニーズ

ファイルサーバーは主に社内ネットワーク上でファイルの共有や編集が目的でしたが、昨今の新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の流行にともなう、テレワーク需要によりファイルサーバーを採用する企業が増加しています。

さらに正確かつ迅速な情報取得が多くの企業で求められて例えば、訪問営業では顧客が求めている情報を速やかに提供しなければなりません。顧客が疑問や不安を抱いた時点で解決できるかどうかは、成約率に大きく関わってきます。

社外から自社のファイルサーバーにアクセスできれば、訪問先でも顧客が求める情報を速やかに提出できます。顧客を待たせることなく質問に返答できるという点は、他社との差別化要素になるでしょう。また、移動中や空き時間に資料をまとめらえるため、営業活動の業務効率を上げることも可能です。

ファイルサーバーに外部アクセスするための方法3選

ファイルサーバーに外部からアクセスする場合、必然的にインターネットを利用することになります。インターネット経由でファイルサーバーに外部アクセスする方法として今回は以下の3点を紹介します。
 

  • VPNを利用する
  • VDI(仮想デスクトップ)を利用する
  • SaaSを利用してクラウド化する
  •  
    それぞれの方法について以下で解説していきます。

    1. VPNを利用する

    VPNとは「Virutual Private Network」の略であり、特定のユーザーだけが利用できる専用ネットワークのことです。インターネットでファイルサーバーにアクセスする際はセキュリティリスクが懸念されますが、VPNを利用することで安全にアクセスできます。
     
    以下では、VPNの仕組みとメリットについて解説します。

     

    VPNの仕組み

    VPNは、利用できるユーザーが制限された専用回線です。社内ネットワークにVPN経由でアクセスすることで、社内のファイルサーバーを利用できます。VPNの通信は暗号化されており、第三者による不正なアクセスから守られています。

     

    VPNのメリット

    VPNの一番のメリットは、暗号化によって安全な通信を利用できる点です。ファイルサーバーは管理する情報の性質上、セキュリティには細心の注意を払う必要があります。安全な環境で情報漏えいのリスクを軽減できる点は、VPNの大きな魅力と言えます。
     
    また、対応している端末の種類が多い点もメリットです。近年のVPNは、スマートフォン、タブレットといったモバイル端末でも利用できます。訪問営業先からモバイルデバイスを使って情報確認することも可能です。

    2. VDI(仮想デスクトップ)を利用する

    VDIとは「Virtual Desktop Infrastructure」の略であり、日本語では「仮想デスクトップ」を意味します。その名の通り、デスクトップをサーバー上で仮想的に再現する仕組みのことです。
     

    VDIの仕組み

    VDIはサーバー上にデスクトップを構築し、ネットワーク経由で利用します。遠隔で他の端末からデスクトップにアクセスするという仕組みです。これにより、利用する場所や端末に関わらず同じ環境にアクセスすることができます。

     

    VDIのメリット

    VDIを導入すると作業環境がサーバー上のデスクトップに一元化されます。端末が増えるとそれぞれの端末を管理するコストが増大しがちですが、VDIを利用する場合は、サーバー上のデスクトップを管理するだけで済むため効率的です。
    また、セキュリティ面での恩恵もあります。VDIを利用する場合、アクセス元端末のローカルストレージにはデータが保存されません。デスクトップがあるファイルサーバーにデータが格納されるため、強固なセキュリティを実現できます。
    アクセスする端末の性能に関わらず同じ使用感でデスクトップを使えるというメリットもあります。特にテレワークの場合は社員が私用端末を利用することも多いため、作業環境のパフォーマンスを統一できる点は魅力と言えます。

    3. SaaSを利用してファイルサーバーをクラウド化する

    クラウドストレージを提供しているSaaSを活用するのもファイルサーバーをクラウド化する手法のひとつです。SaaSによるファイルサーバーのクラウド化について解説します。
     

    SaaSの仕組み

    SaaSは「Software as a Service」の略です。ベンダーから提供されている特定のソフトウェアやアプリケーションをクラウド経由で利用する形態を指します。

    クラウドストレージとは、簡単に言うとインターネット上のデータ保存サービスです。社内のファイルサーバーにデータを保存する代わりに、インターネット上のサーバーに保存することで、どこからでもデータにアクセスできます。複数の端末で同じデータを共有でき、セキュリティも確保できます。利用にはインターネットに接続できる端末があればOKです。

    ファイルサーバーをSaaSでクラウド化するということは、すなわちクラウドストレージを利用して、インターネット上にファイルサーバーと同じようなデータ格納領域を構築するということです。
     

    SaaSのメリット

    SaaSによるファイルサーバーのクラウド化はコストが低く、手間もかからない方法です。簡単なアカウント作成のみですぐに利用を開始できます。あらかじめパッケージされたサービスを利用するためカスタマイズ性が低い傾向がありますが、ファイル共有のみを目的としている場合は特に問題ないでしょう。

    サーバーへの外部アクセスで警戒すべきリスク

    ファイルサーバーへ外部アクセスする場合は、以下のようなリスクを警戒しましょう。

    情報漏えい

    ファイルサーバーを利用したデータの送受信の際に不正アクセスを受けると、情報漏えいしてしまうケースがあります。機密性の高いファイルを格納している場合は、情報漏えいを常に警戒しましょう。暗号化処理を施しておくと、データが不正に取得されたとしても内部の情報を守ることができます。

    データ改ざん

    社内ネットワークに侵入され、データ改ざんされることも警戒しなければなりません。ファイルサーバーに格納しているWebサイトの情報が改ざんされ、Webサイトから誤情報を発信してしまうケースが確認されています。業務が滞るだけではなく、対外的な信用を落としてしまうことが考えられるため、アクセス情報などの管理を徹底しなければなりません。

    なりすまし

    社員を装って社内ネットワークに侵入するなりすましの例も多発しています。多くの場合、ID・パスワードなどアクセス情報の流出が原因です。社員にはアクセス情報管理の徹底を求めるとともに、定期的に変更するように指示する必要があります。

    まとめ

    ファイルサーバーに外部からアクセスできるようになると、業務効率が向上します。VPN、VDI、クラウドサービスの利用によってファイルサーバーに外部アクセス可能です。一方で、ファイルサーバーへの外部アクセスには警戒すべきリスクもあるため、適切なセキュリティ対策を実施し、運用ルールを設けてください。

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