セキュリティ強化を目的として、オフィスや店舗に防犯カメラを導入することを検討している方も多いでしょう。
防犯カメラにはオンプレミス型とクラウド型があります。
この記事では、防犯カメラの概要や導入メリット、クラウド型とオンプレミス型の違いについて解説します。
防犯カメラとは
防犯カメラは、一般的に「犯罪の証拠を押さえるためのカメラ」「犯罪を抑止するためのカメラ」として定義されています。
犯罪が起きた際に収録していた映像を警察に提供したり、カメラの存在自体を見せることで犯罪者を牽制したりするのが、設置の目的です。
防犯カメラと同じような設備として、監視カメラが挙げられます。
監視カメラは、施設内の人々の行動を見張るためのものです。
企業や国の施設などに導入されています。
一般的には、防犯カメラと監視カメラに大きな違いはありません。
防犯カメラも監視カメラも、ほぼ同じ用途で使われる設備として認識されています。
企業が防犯カメラを設置することによって得られる効果
企業が防犯カメラを設置すると、どのような効果が得られるのでしょうか。
防犯カメラの設置によって期待できる具体的な効果について解説します。
犯罪行為の抑止力として機能する
施設内に防犯カメラを設置しておくと、犯罪行為の抑止力として機能します。
これは、設置されている防犯カメラを目にした犯罪者が、犯罪行為を思いとどまることが多いためです。
設置されている防犯カメラが多いほど、この効果は高まります。
また、無人の環境を犯罪から守るためにも、防犯カメラの設置は有効です。
特に計画的な犯行の場合は、現場に防犯カメラがあることを確認して諦める犯罪者が少なくありません。
対して、突発的・衝動的な犯行については抑止効果が弱いことが指摘されています。
記録映像を犯罪が起きた際の証拠として利用できる
防犯カメラを設置していても、全ての犯罪を防ぐことはできません。
犯罪が起きれば捜査が行われますが、目撃者の証言だけで犯人を見つけるのは困難でしょう。
場合によっては、目撃者がおらず情報を収集できないことも考えられます。
防犯カメラで犯行当時の映像を収録しておけば、その映像を証拠として警察に提示できます。
特に犯人の顔や体型がわかれば、捜査を行ううえで重要なヒントになります。
事件を早期解決に導くためにも、防犯カメラを設置しておくことは非常に大切です。
従業員による業務の様子を確認できる
防犯カメラの設置によって期待できるのは、犯罪の抑止効果だけではありません。
防犯カメラをオフィスや店舗、工場などに設置しておくと、従業員の働きぶりを見守ることもできます。
映像を確認すれば、従業員が業務時間中に無駄な時間を過ごしていないか、オペレーションは適切か、といった内容を確認できます。
また、カメラで撮影されていることによって従業員に適度な緊張感が生まれ、業務の効率化が期待できます。
オンプレミス型防犯カメラとクラウド型防犯カメラの違い
防犯カメラには、オンプレミス型とクラウド型の2種類があります。
導入する防犯カメラを選んでいる場合は、それぞれの特徴について把握しておきましょう。
以下では、オンプレミス型防犯カメラとクラウド型防犯カメラの違いについて解説します。
オンプレミス型防犯カメラとは
オンプレミス型防犯カメラとは、カメラ本体のほか、映像データを収録するハードディスクや監視用の端末を設備内に用意するタイプです。
下記のクラウド型と比較すると初期コストがかかりますが、ランニングコストを抑えることができます。
自社のクローズドなネットワーク内で防犯カメラシステムを構築するため、セキュリティ面でも安心です。
カメラ本体とその他の機器がケーブルによって物理的に接続されているため、稼働が安定しているという特性もあります。
クラウド型防犯カメラとは
クラウド型防犯カメラとは、カメラ本体の映像をインターネット経由でクラウド上のサーバーに送信するタイプのことです。
オンプレミス型とは異なり、施設内にカメラ以外の設備は設置されません。
クラウド型は、一般的に専門事業者のサービスを利用することになるため、ランニングコストが発生します。
反面、大規模な設備を自社で用意する必要がないため、初期コストの低さが魅力です。
インターネットを利用することからセキュリティ面が懸念されていますが、近年は通信を暗号化している事業者が多く安全性が高まっています。
オンプレミス型防犯カメラとクラウド型防犯カメラの違い早見表
オンプレミス型防犯カメラとクラウド型防犯カメラの違いについて、表でわかりやすくまとめました。
導入する防犯カメラを選ぶ際は参考にしてください。
オンプレミス型 | クラウド型 | |
---|---|---|
コスト | ・初期費用が高い | ・初期費用が無料or低い |
セキュリティ | ・自社ネットワーク内で構築するため比較的安全 | ・提供事業者に依存している ・ランニングコストが月額で発生する |
稼働の安定性 | ・カメラとシステムをケーブルで接続していることから安定している | ・近年は通信が暗号化されているため安全性が高まっている ・インターネット回線の速度によって大きく変わる |
オンプレミス型防犯カメラとクラウド型防犯カメラの強み
オンプレミス型防犯カメラとクラウド型防犯カメラはそれぞれの強みがあります。
自社のオフィスに適した防犯カメラを導入するために、両方の強みについて理解しておきましょう。
オンプレミス型防犯カメラの強み
オンプレミス型防犯カメラの強みとして、システム構築の自由度が高い点が挙げられます。
すべての設備を自社で用意することから、すべての仕様を自社のニーズに合わせて調整できます。
また、同じネットワーク内にカメラとその他の機器が存在していることから、動作が安定している点が魅力です。
特に、リアルタイムで監視する場合、動作の安定性は大きなメリットです。
クラウド型防犯カメラの強み
クラウド型防犯カメラの強みとして、故障リスクが少ない点が挙げられます。
クラウド型の場合、基本的に施設内に設置するのはカメラ本体のみです。
録画データを保存するサーバーの運用は、サービスを提供する事業者が担当します。
このことから、サービス利用者側が録画機器の修理費用や負担する必要はありません。
利用者側が行うのは、カメラ本体のメンテナンスのみです。
また、録画データの管理が容易な点も強みのひとつです。
カメラで撮影されている映像はインターネット経由でクラウド上のサーバーへと直ちに送信されます。
万が一犯罪者によってカメラが壊されたとしても、直前までの映像は確認可能です。
利用者側の誤操作で録画データを消失することがない点も安心と言えます。
さらに、クラウド型防犯カメラの場合は、設置場所の映像をリモートで確認することができます。
インターネットを利用できる環境であればどこでもカメラに写っている映像を閲覧でき、スマホやタブレットなど、モバイル端末からの確認も可能です。
このことから、支店や工場の業務状況を見守る目的にも適しています。
防犯カメラの選び方
防犯カメラを選ぶ際に意識していただきたいポイントをご紹介します。
価格
防犯カメラ本体の価格は1万円~10万円です。
オンプレス型のシステムを構築する場合は、録画機器や監視システムの構築費用が別途発生します。
また、クラウド型の場合は、サービスの月額費用がランニングコストとしてかかります。
導入コストを抑えたい場合は、カメラ本体さえ用意すればすぐ利用開始できるクラウド型がおすすめです。
映像の範囲
防犯カメラは、レンズの種類によって撮影できる範囲が異なります。
防犯性を高めるためには、広い範囲をカバーできる防犯カメラを選ぶことが大切です。
大規模な施設に複数の防犯カメラを設置する場合、広い範囲を撮影できるカメラを導入すれば台数を少なくできるというメリットもあります。
レンズの種類として代表的なのが、「広角レンズ」「望遠レンズ」「バリフォーカルレンズ」です。
広角レンズは、広い範囲の撮影に適したレンズであり、撮影している範囲の遠近法が強調されるという特定があります。
一方で、望遠レンズは撮影範囲が狭い代わりに映像の鮮明さに優れている点が特徴です。
バリフォーカルレンズは、対象物に合わせて画角と焦点距離を調整できます。
サポート体制
防犯カメラは、24時間稼働をする必要があることも少なくありません。
そのため、故障時には速やかに復旧しなければなりません。
メーカーの修理対応受付時間や拠点数など、サポート体制について確認しておきましょう。
また、クラウド型防犯カメラを利用する場合は、サービス提供事業者のサポート体制についてもチェックしておいてください。
特に導入して間もない段階では、運用や捜査についてサポートが頻繁に必要になります。
チャット、電話、訪問での有人対応など、どんなサポートを実施しているのは把握したうえで契約しましょう。
まとめ
防犯カメラを導入するうえで、オンプレミス型にするか、クラウド型にするかは重要なポイントです。
以前はオンプレミス型しか選択肢がなく、導入を検討している企業にとっては初期コストがハードルとなっていました。
しかし、近年はクラウド型の普及により、あまり予算を確保できない中小企業でも防犯カメラを導入しやすくなっています。
コストを抑えて防犯対策や従業員の見守りを実施したい場合は、クラウド型防犯カメラの導入を検討してみてください。
スターティアでは、オフィス・店舗の防犯性向上につながるセキュリティカメラを提供しています。
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電気通信事業者 総務省届出:A-29-16266
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