
多くの設備が稼働しているオフィスや工場にとって、電気代は悩ましいコストです。
電気は業務に必要不可欠なため、削減するのは簡単ではありません。
近年は、電気使用を適切に管理し、基本料金を下げることで電気代の削減につながるデマンドコントロールが注目されています。
この記事では、デマンドコントロールの概要についてお伝えします。
デマンドコントロールとは
デマンドコントロールとは、使用する電力量の監視・調整することで、消費電力を管理する取り組みです。企業が電気代を削減するための取り組みとして普及しています。
具体的には、「最大デマンド値」を下げることで電気代を削減します。
「デマンド値」とは、30分間の電力消費の平均値のこと。最大デマンド値は1年のデマンド値で最も高い値を指します。
電気代の基本料金は最大デマンド値によって決まります。
そのため、最大デマンド値を下げることが、電気代の削減につながるのです。
デマンドコントロールでは、常に電力の使用量をモニタリングすることで、設定しておいたデマンド値を超えないように調整し、最大デマンド値を任意の値に留めることをめざします。
デマンドコントロールの方法
デマンドコントロールを実現する方法は主に「デマンドコントロールシステムの導入」「デマンド監視装置の導入」に分けられます。
それぞれの方法について簡単に解説しましょう。
デマンドコントロールシステムの導入
デマンドコントロールシステムとは、設定しておいたデマンド値をもとに各設備の電源ON・OFFを自動で切り替え、使用電力を調整するシステムのことです。
導入設備が多く人力でも制御が難しい場合も、効率的に電力量を調整できます。
一方で、制御のために予期せぬタイミングで設備の稼働が止まることがあります。
デマンド監視装置の導入
デマンド監視装置は、設定しておいたデマンド値に近づいた際に、通知をしてくれる装置のことです。
デマンドコントロールシステムとは異なり、設備の制御は自動で行われません。
デマンドコントロールシステムと比較すると制御の工数がかかりますが、コストの低さがメリットです。
まとめ
デマンドコントロールの基本的な情報についてお伝えしました。
デマンドコントロールシステム、デマンド監視装置のいずれかを導入する必要がありますが、現状の設備利用を続けながら電気代のコストを削減できる魅力的な手法です。
具体的な方法については、「デマンドコントロールによる空調料金の削減②」で解説しますので、ぜひお読みください。
電気料金削減を実現したい方必見!
デマンドコントロールについて
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