
デマンドコントロールは、電気の使用量を調節することで基本料金を下げる仕組みです。
「デマンドコントロールによる空調料金の削減①」では、デマンドコントロールの概要や主な手法について解説しました。
続いて、この記事ではデマンドコントロールによって電気料金が下がる仕組みをより具体的にお伝えします。電気代のコストを負担に感じている場合は、ぜひお読みください。
デマンドコントロールによる基本料金の削減
以下では、デマンドコントロールによって基本料金が削減される仕組みと、空調の間引き運転による使用料金の削減について解説します。
基本料金の削減
電気料金の基本料金は、最大デマンド値によって決定されます。最大デマンド値とは、30分間の平均電力であるデマンド値のうち、1年間で最大の値のことです。
つまり、1年間の電気料金はわずか30分間の使用電力の最大値で決まってしまうことになります。
1年のうち、わずか1日、わずか30分でも使用電力が500kwに到達していれば、その他の使用電力にかかわらず基本料金が500kwの最大デマンド値で計算されてしまうということです。
デマンドコントロールでは、ピークをカットし、デマンド値を平滑化することで基本料金の削減を目指します。
空調の間引き運転による使用量料金の削減
デマンドコントロールのシステムによっては、空調を自動制御することで間引き運転させ、電気の使用量を調整することも可能です。
温湿度センサーで計測した温度・湿度から不快指数を判断して調節を行うため、適切な温度・湿度を維持したまま電気使用量を削減できます。
室外機単位で設定を変更できるため、部屋や環境に応じて細かく温度・湿度を調節できます。
曜日によって設定を変えることも可能です。
電力の見える化
節電に取り組むためには、電気を使用している設備に在籍している人が、電気の使用量について正確に把握することが重要です。
特定日時の使用量が多い場合は、対策をとることができます。また、従業員に節電の意識を根付かせるためには、現状の電力使用量について周知しなければなりません。
デマンドコントロールシステムには、電力使用を見える化する機能が搭載されています。
取り組みによってどれだけ節電できたのかが直感的に把握できるため、節電を継続していくモチベーションになるでしょう。
まとめ
2つの記事でデマンドコントロールについて解説しました。最大デマンド値と日常的な電気の使用量に開きがある場合は、デマンドコントロールによって大きなコスト削減につながる可能性があります。
デマンドコントロールシステムには、電力の見える化ができるというメリットもあります。ぜひ導入をご検討ください。
電気料金削減を実現したい方必見!
デマンドコントロールについて
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