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お役立ち記事

2023-04-26 09:00:03

メタバースとは?企業における活用メリットや事例を紹介

近年、企業がメタバースを活用してビジネスに取り入れる傾向が強まっています。
本記事では、企業がメタバースを活用することで得られるメリットや、実際にメタバースを活用した事例を紹介するとともに、企業がメタバースをビジネスに活用する方法について解説します。

それにより、企業がビジネスを成長させるために、メタバースをうまく活用する方法を考えるきっかけを提供します。
皆様のご参考になれば幸いです。

 

そもそもメタバースとは?

メタバースとは、インターネット上に作られた仮想空間のことです。
メタバース空間にログインすると、そこにいるのは私だけでなく、他のユーザーのアバターも存在します。

そのため、他のユーザーと交流したり、仮想空間に多くの人が集まるイベントに参加したりすることが可能です。
また、メタバース空間内のオフィスに「出勤」して、同僚など他のユーザーのアバターと交流することもできます。

同僚同士でサポートしあったり、世界中から集まった人たちと一緒にプロジェクトを進めたり、マルチメディアを駆使したプレゼンテーションを共有することで商談がしやすくなったりと、メタバースにはさまざまな可能性があります。
いわば、メタバースはインターネット上のもうひとつのオフィス空間といえるでしょう。

メタバースとNFTの関係

NFTは「Non-Fungible Token」の略で、「代替できないトークン」という意味です。
NFTはビットコインや他の伝統的な通貨と同様に、ブロックチェーン技術をベースにしています。
しかし、金融取引のように扱われるビットコインとは異なり、NFTは交換不可能であることを生かした形で利用されます。

メタバース内でNFTが利用されることは少なくありません。
例として、メタバース内の通貨やアイテムをNFTとしてやり取りすることがあります。
NFTは代替・複製できないという特性があるため、メタバース内の財産を証明する技術として活用可能です。

メタバース内で資産をやり取りするためには必要不可欠な技術といえます。

企業がメタバースを活用することによるメリット

企業がメタバースを活用することにより、以下のようなメリットが期待できます。

ビジネスの可能性が広がる

メタバースを活用することで、新たなビジネス展開の可能性が広がります。
メタバース上でファッションをプロデュースするビジネスや、メタバース空間に特化したデザイン事務所など、すでにいくつかの例があります。

離れた相手に対してアプローチできる

メタバースを活用することで、場所にとらわれない顧客獲得の可能性が高まります。
例えば、メタバース経由でサービス・商品を提供する事業者は、海外を含め、場所を問わず顧客獲得の機会を得ることができます。

企業は、これまでリーチすることが難しかった遠方のお客様を含め、幅広いユーザーに対して自社の製品やサービスをアピールすることが可能になるでしょう。

対面リスクが低い

メタバースをうまく活用することで、感染症発生時などお客様の外出が制限される場合でも、ビジネスを継続できる可能性が高まります。
例えば、メタバースに接客システムを組み込むことで、企業が直接お客様に会うことなく商品を販売できるようになります。

また、感染リスクをなくすため、音楽フェスや就活フェスなどをメタバースで開催する例もあります。
流行期に大勢の人を集めてこのようなイベントをリアルで開催するのは難しいでしょう。
イベントを中止した場合の経済的な影響に加え、感染者が出れば顧客との関係を失うリスクもあります。

低リスクでビジネスを継続できる点は、メタバースの大きな魅力です。

先進的な企業であることをアピールできる

メタバースはまだ新しい仕組みであり、多くの企業は他社の動きを見ながら導入を検討している段階です。
つまり、業界でいち早くメタバース技術を取り入れることで、競合他社に差をつけることができるチャンスがあるのです。
さらに、メタバースの早期導入は、企業の長期的な存続と成長に対する顧客や株主の信頼を高める可能性もあります。

したがって、企業にとっては、単に遠くから市場を監視するのではなく、時代の最先端を行くというコミットメントを示す絶好の機会なのです。
メタバースの活用に早くから積極的に取り組むことは、ブランド評価と経済的利益の両面において、企業のビジネスに有利な結果をもたらす可能性があります。

メタバースのビジネスでの主な活用方法

ビジネスにおけるメタバースの活用方法として、以下のようなものが挙げられます。

イベントへの参加

メタバースでは、就活フェスや音楽フェスなど、さまざまなイベントが日々開催されています
就活フェスでは、競合他社や採用企業とのコネクションを構築し、自社に最適な人材を見つけようとする人たちが集まります。

また、音楽フェスでは、好きなアーティストの音楽を聴いたり、踊ったり、パーティーをしたりと、活気と刺激を求めて来場者が集まります。
このようなイベントに出展することで、これまで接点のなかった新しい顧客や人材に出会える可能性が高まります。

企業は、このような人気のある社交場にブースを出展することで、自社をアピールすることができるでしょう。

自社イベントの開催

他社が主催するイベントへの出展だけでなく、メタバース内で独自のイベントを開催することも可能です。
都心で大規模なイベントを開催しようとすると、交通規制などで混雑していたり、理想的な会場が見つからなかったり、交通機関の問題で開催が難しいケースは少なくありません。

しかし、メタバースでは、現実世界の規制にとらわれず、大規模なイベントを開催することが可能です。
追加コストなしで参加者数を増やすこともできます。

社内イベントの開催

研修や懇親会、定例の集会など、社内イベントをメタバースで開催する企業も少なくありません
感染症の拡大にともない、対面リスクが取り沙汰されるようになりました。

多くの企業がオンライン上のコミュニケーションツールを利用することで感染リスクを低減していますが、交流の質が落ちていることは否定できません。
メタバースという、「アバターで交流できる空間」を提供することで、テキストだけでは実現できないコミュニケーションを社員に取らせることができます。

広告の展開

企業はメタバースに広告を掲載することができます。

メタバース内に広告を出稿することで、新たな顧客層への認知度を高め、世界中のオーディエンスにリーチする機会を増やすことが可能です。
物理的な広告よりも高い投資対効果が期待できるメタバースでのマーケティングは、高いマーケティング予算を持たない中小企業にとって、特に有益なものとなります。

また、企業はリアルタイム広告で反応を追跡することができるため、分析を重ねてより良いマーケティング・キャンペーンを実行していくことができます。

バーチャルオフィスの設置

ビジネスにおけるメタバースの活用は、顧客だけにとどまりません。

例えば、メタバース内に自社のオフィスを持つバーチャルオフィスも、メタバースの活用方法のひとつです。
バーチャルオフィスを活用することで、居住地に関係なく優秀な人材を確保することができるほか、感染症の流行による影響を最小限に抑えることができます。

さらに、バーチャルオフィスは、コスト削減やサステナビリティの面でも、企業に新たな可能性をもたらします。
建設費、電気代、その他の諸経費を支払う必要はありません。
企業はメタバースにひとつのスペースを作るだけで、ワークスペースとして何度でも継続的に利用することができます。

また、物理的なスペースが不要になるため、二酸化炭素排出量も削減できます。

代表的なメタバースプラットフォーム

企業にも利用されている代表的なメタバースプラットフォームを紹介します。

Cluster

「Cluster」は、日本のクラスター株式会社が提供するメタバースプラットフォームです。
スマートフォンやPC、VRデバイスなどさまざまな環境から仮想空間に集まり、イベントに参加したり、友人と一緒にコンテンツを楽しんだりすることができます。
企業の要望に応じて、オリジナルの会場やアバター、演出などの制作を請け負うことができるため、これからメタバースに参入する企業も取り組みやすい点が魅力です。

VRChat

「VRChat」は、VR空間にアバターとしてログインし、多くの人とコミュニケーションを取ることができるアプリケーションです。
新しい出会いや有意義なつながりを持つことができ、社交の場として大きなプラットフォームへと成長しています。
近年は、日産自動車がVRchatで新車発表会を行ったことでも話題になりました。

oVice

「oVice」はメタバースによるデジタルプラットフォームサービスです。
バーチャルオフィスとしての利用に特化しており、同僚や他のユーザーとあたかも同じ空間にいるような感覚で会話することができます。

すでに多くの日本企業が導入しているサービスなので、バーチャルオフィスの導入を検討する際には、優先的に候補に入れていただきたいサービスです。

メタバースをビジネスに取り入れた事例

企業がメタバースをビジネスに活用した事例を紹介します。

メタバース上での店舗運営

日産自動車株式会社は、以前からメタバース空間にバーチャルギャラリーを設けており、比較的早い段階からメタバースを積極的にビジネスに取り込んでいる企業のひとつです。

同社は、2022年5月のメタバースイベントで新型車を発表し、テクノロジー愛好家のみならず車好きの間でも大きな反響を呼びました。
3D映像とともに、実際の試乗を再現し、新型車の性能をアピールすることに成功しています。

ゲーム内広告の展開

株式会社電通と共同で、運用型テレビCMプラットフォーム「テレシー」を運営する株式会社テレシーが、メタバース空間「エレメンタルナイトオンライン – META WORLD」に広告を出稿しています。

もともとテレシーは、テレビCMやエレベーター、タクシーなどさまざまな媒体に広告を出稿していました。
メタバースのゲーム世界にもテレシーのロゴが掲載されています。

採用イベントの開催

メタバースを利用した就活フェスなど、採用イベントも増えてきています。
例えば、メタバースの人材ビジネスを手がける株式会社天職は、2022年4月にメタバース空間内で就活フェスを開催しました。

わずか6社の参加ながら本イベントには1000人以上の参加者が集まり、大盛況のイベントとなりました。
このイベントに参加した企業は、メタバースのイベントにおける真の可能性を感じ、その後、より大規模なイベントの実現に向けて議論を重ねています。

企業のメタバース活用における課題

企業がメタバースを活用する場合、いくつかの注意点が挙げられます。
代表的な例が、従業員のメタバース活用をコントロールしなければならないことです。
従業員がメタバースに没頭しすぎたり、依存症になったりしないように注意する必要があります。

また、バーチャルリアリティの世界では、労働者の時間超過を認識することが難しくなります。
そのため、労働時間の把握ができず、過剰な労働投入や未払い残業代を認めるなど、労働法に抵触する可能性があります。
とはいえ、うまく活用すれば、物理的に出社するよりも稼働時間を把握できるメリットがあるので、事前に労働時間を記録するシステムを導入しておくことが肝要です。

まとめ

メタバースは企業にとって、没入感のある魅力的なワークスペースと顧客体験を提供する魅力的な技術です。
まずは、一般的なプラットフォームから活用を検討してみてはいかがでしょうか。

メタバースを利用するうえでは、セキュリティ対策が行き届いたネットワークを利用することが大切です。
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