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2023-05-26 08:30:01

AIチャットサービス「ChatGPT」が抱える課題とは?今後の展望も解説

AIチャットサービス「ChatGPT」が抱える課題とは?今後の展望も解説

新たなサービスが登場した際、その利便性とともに考えなければいけないのが、使用上のリスクや課題です。
これは「ChatGPT」についても同様のことが言えます。

そこで今回は、ChatGPTが抱える課題について解説します。
ChatGPTの今後の展望にも触れますので、ぜひ参考にしてください。

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「ChatGPT」とは?

ChatGPTは、OpenAIが開発したAIチャットツールです。
GPT(Generative Pre-trained Transformer)と呼ばれる大規模言語モデルをベースに作られており、ユーザーの問いかけに従って文章生成や質問への回答などを行います。
以下に、ChatGPTの主な特徴を列挙します。

自然言語処理技術

ChatGPTには、自然言語処理(NLP:Natural Language Processing)という技術が活用されています。
自然言語処理は、人間が使う言語をコンピュータに理解させるための技術です。
これにより、ChatGPTはユーザーが入力した文章を解析し、適切な返答を生成することができます。

大規模な学習データ

ChatGPTは、自然言語処理技術を活用してインターネット上の膨大なテキストデータを学習することで、幅広い知識を獲得しています。
この学習データにより、ChatGPTはさまざまな話題や質問に対応できる柔軟性を有するのが特徴です。

深層学習

ChatGPTの学習手法には、深層学習(Deep Learning)という技術が用いられています。
深層学習は、人間の脳の神経回路を模したニューラルネットワークを活用し、大量のデータからパターンや特徴を学習する技術です。
深層学習により、ChatGPTは会話の流れを理解し、自然かつ高度な文章を生成することができます。

汎用性

ChatGPTは、汎用性の高さも特徴のひとつです。
チャットボットやアシスタントだけでなく、コンテンツ作成や翻訳、要約など幅広い用途で活用されています。

ChatGPTが抱える課題

ChatGPTは革新的なAIツールではあるものの、解決すべき課題も多く存在しています。
こちらでは、代表的なものを4つご紹介します。

情報の正確性

ChatGPTは、インターネット上の膨大なテキストデータを学習していますが、その中には古い情報や誤った情報も一定数含まれています

そのため、ユーザーからの質問に対して時折正確でない回答を生成することがあります。
また、時事問題や最新の技術に関する知識については、学習データが追いついておらず、最新情報に対応できないケースも少なくありません。

情報漏洩のリスク

ChatGPTを利用する際は、情報漏洩のリスクにも注意する必要があります。
より正確な返答を求めようとするあまり、ユーザーがChatGPTに対して個人情報や機密情報を入力してしまう可能性があるためです。

悪意のある第三者の攻撃やシステムの不具合によってこの情報が流出してしまえば、ユーザーが損害を被るおそれがあります。
実際、2023年の3月には、氏名やメールアドレス、クレジットカード番号の下4桁などの情報が別のユーザーに表示されるバグが発生しています。

サイバー攻撃に対する脆弱性

ChatGPTに限らず、インターネット上のサービスは、サイバー攻撃の対象となる可能性があります。
たとえば、悪意のあるユーザーがシステムにアクセスし、サービスの運営を妨げたり、ほかのユーザーの情報を悪用したりすることが考えられます。

ChatGPT特有の問題としては、悪意のある第三者がAIに間違った情報を学習させることで、回答の正確性が低下してしまうリスクもあるでしょう。
OpenAIもこれらの点は理解しており、サービスの利用者に機密情報を入力しないよう注意喚起するとともに、セキュリティ対策に取り組んでいます。

AI自体の倫理的な問題

AIは、学習データに含まれる偏見やステレオタイプも含めて知識として習得します。
そのため、ユーザーの使い方次第で差別や偏見を蔓延させたり、不適切な情報を広めてしまったりするリスクも存在します。

ChatGPTの場合、法律や倫理に反する回答を避けるフィルターが組み込まれているものの、それをかいくぐる方法が模索されているのも事実です。

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ChatGPTの今後の展望について

ChatGPTの今後の展望について、2つの視点で解説します。

さまざまな分野への応用

ChatGPTは、その高い汎用性と自然言語処理能力により、多くの分野で利用が進められています。

中でも注目されているのが医療・マーケティング・教育分野への応用です。
各分野におけるChatGPTの活用例を以下の表にまとめました。

ChatGPTの活用が期待される主な分野 活用方法の具体例
医療分野 患者に対する病状や症状に関する情報提供
カルテや診断書の自動作成
診療補助や治療提案
マーケティング分野 顧客のニーズに合わせたレコメンドの効率化
カスタマーサポートの自動化
コンテンツ制作のサポート
教育分野 教材の自動生成
学習者の質問に対する個別指導
多言語での教育支援
採点業務の自動化

ChatGPTは、上記以外にもさまざまな分野での活用が期待されています。
新たなサービスや仕組みの登場により、私たちの生活を一変させる可能性があるため、常に最新の情報をチェックすることが重要です。

音声認識技術との連携

ChatGPTは、音声認識技術との連携により、さらなる発展が見込まれています。

両者を連携させることで、ユーザーは音声だけで情報検索や対話を行えるようになり、利便性が向上するためです。

スマートスピーカーや自動車の音声アシスタント、スマートフォンの音声アプリなどでの活用が想定されます。
OpenAIはすでに独自の音声認識技術(Whisper)を発表しており、これを活用して「話しかけるとChatGPTがテキストで返答してくれる」サービスも登場しています。

今後はさらにChatGPTと音声の連携が進み、私たちの生活にとって身近なものとなるでしょう。

まとめ

AIチャットサービスのChatGPTは、さまざまな分野で活用が進められており、今後もさらなる普及が予想されています。
しかし、情報の正確性や情報漏洩などの課題があるのも事実です。

安全に使用するにはユーザーのリテラシーが求められます。
新しい時代のパートナーとしてChatGPTを使いこなすためにも、情報セキュリティに関する理解を深める重要性が増しています。

ChatGPTの基本的な概要や特徴は「ChatGPTとは?概要や使用例、活用メリットを解説」「ChatGPT vs Google Bard|AIチャットサービスの特徴や違いは?」の記事をご覧ください。

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