自宅やオフィスの固定回線を利用していると、突然インターネットにつながらなくなってしまうことがあります。
心当たりがある業者に問い合わせをする方が多いと思いますが、実は多くの場合、ユーザー側の作業で復旧できる、ということをご存知でしょうか。
こちらでは、インターネットにつながらない場合のよくある原因と対処法をご紹介しますので、参考にしてくださいね。
インターネットについて動画解説!
インターネットにつながらない場合に考えられる原因
インターネットにつながらない場合には多くの原因が考えられます。
今回は、主に考えられる原因を下記にいくつかご紹介します。
端末側の問題
パソコン、スマホ、タブレットなどユーザーが操作している端末側の問題によってインターネットが利用できない状態になっているケースがあります。
設定変更や不具合などが直接の原因です。あくまでその端末だけの問題のため、他の端末に影響はありません。
ケーブルの問題
ルーターとONUを接続しているLANケーブルや電源ケーブルの問題でインターネットが利用できなくなっているケースがあります。
ケーブルが抜けていたり、差し込みが不十分になっていたりする場合は、機器が正常に動作しません。
オフィスの場合、配線に足を引っ掛けて断線してしまうこともあります。経年劣化による接続不良も考えられるでしょう。
ルーター・ONUの問題
突然、ルーターやONUが不調になりインターネットが利用できなくなることがあります。
ほとんどの場合は再起動で復旧しますが、故障している場合は交換が必要です。
ルーターの設定が回線と合っていない場合も、インターネットを利用できなくなるケースがあります。
セキュリティソフトによる問題
多くのセキュリティソフトには、脅威となるアクセスを検知して一時的にインターネットを遮断するファイアウォール機能が搭載されています。
この機能によって、インターネットを利用できなくなっているケースがあります。
回線障害・メンテナンス
回線事業者は低頻度で回線のメンテナンスを行っており、その間はインターネットを利用できません。
通常、予定されているメンテナンスについては事前にアナウンスがあります。
また、災害などにより基地局の設備が影響を受け、予期せぬ障害が発生することもあります。
契約の問題
通常、回線事業者やプロバイダは支払いがない契約者に対して督促をし、一定期間支払いがない場合は回線を利用停止にします。
また、契約が終了している場合も当然ながらインターネットを利用できません。
時間帯による問題
回線の種類によっては、時間帯によって著しく速度が低下します。
これは、同じ回線を利用しているユーザーのトラフィックが集中するためです。
特に夜間にはこうした現象が多く見られます。
実際には利用できないわけではなく、時間が経てば元に戻ります。
しかし、利用するコンテンツによってはほとんど通信できないと感じることもあるでしょう。
原因を特定するためのチェックポイント
続いて、実際にインターネットを利用できない原因を特定するためのチェックポイントをご紹介します。
インターネットにつながらない端末は1台か・すべてか
まずは、インターネットにつながらない端末の数を調べてください。
1台の端末のみで接続できない場合は、その端末に問題があります。
対してすべての端末でインターネットを利用できない場合、そのインターネット環境自体が利用できなくなっています。
このように、端末から原因切り分けを開始しましょう。
Wi-Fiを利用できるか
Wi-Fiとは、つまり無線LAN接続です。
端末をWi-Fiに接続できたとしても、インターネットに接続できないケースがあります。
この場合、問題はルーターではなく、回線側にあるという判断ができます。
ただし、ルーターと接続しているONUの不具合・故障も考えられるため、念のためチェックしましょう。
有線で接続可能な端末があれば、ONUと端末を直接LANケーブルで接続することでONUの状態を確認できます。
プロバイダから障害情報やメンテナンス情報は出ていないか
障害やメンテナンスであれば、プロバイダやメンテナンスからなんらかのアナウンスが出ているはずです。
スマホなどで公式ホームページを訪問し、情報がないか確認してください。
災害などで突発的な障害が発生した場合はアナウンスがないことも考えられます。
同じプロバイダや回線事業者のユーザーには、同様の問題が起きているはずです。
SNSなどで検索すると、リアルタイムで同じ問題が起きているユーザーの投稿が見つかるかもしれません。
ケーブルを交換して改善されるか
ケーブルが古い、もしくは被覆が破れている場合は、ケーブルを交換してインターネットを利用できるか確認してみましょう。
通信が利用できていたとしても古い規格のLANケーブルによって通信速度が下がっていることがあります。
交換するのであれば、CAT5e、CAT6といった光回線の通信速度に対応しているLANケーブルがおすすめです。
支払いは行われているか
支払いが行われていない場合は電話や書面などで督促が来ているはずです。
そのため、気づかないということはあまり考えられませんが、念のため契約の状況について確認してみましょう。
クレジットカード支払いにしていた場合などは、カードの有効期限切れによって支払いが行われていないケースがあります。
しばらく待っても同じ状況が続くか
原因がわからない場合や、回線業者が営業時間外の場合は、しばらく待ってみるしか選択肢がありません。
単にトラフィックによって速度が低下している場合は、次第に元の速度に戻っていくはずです。
障害やメンテナンスの場合も、ある程度時間が経過すると復旧します。
ネットにつながらない場合の対策
以下では、インターネットに接続できない場合に行っていただきたい具体的な対策についてお話しします。
端末の再起動
パソコンやスマホは特別な操作をしなくても突然不調になることがあります。
多くの場合は再起動で復旧するため、まずは再起動を試してみてください。
インターネットのトラブルに限らず、多くの問題は端末の再起動で解決します。
モデム・ONUの再起動
モデムやONUのトラブルも、多くの場合は再起動で復旧します。
一般的な製品は電源スイッチがありませんので、電源ケーブルを抜いて10秒程度経過してから再び差し込んでください。
通信はすぐに回復しないので、しばらく待ちましょう。
Wi-Fiの設定
ケーブルの接続やWi-Fiの設定を見直してみましょう。
ONUとWi-FiルーターをLANケーブルで接続する場合、Wi-FiルーターのWANポートにケーブルを差し込む必要があります。
インターネットが利用できない場合、または通信速度が遅い場合は、二重ルーターになっているケースがあります。
Wi-Fiの設定を開き、ブリッジモードに変更しましょう。
セキュリティソフトの設定
セキュリティソフトの設定でファイアウォールを無効にすると、ブロックしていたサイトにアクセスできるようになります。
ただし、ウイルスなどに対して脆弱な状態になるため、ファイアウォールが無効になった状態で長期間、通信することはおすすめできません。
支払いを行う
支払い滞納によって通信を停止されている場合、支払いが確認されると通信が再開されます。
ただし、支払い後どの程度の時間で再開されるのかは事業者によって異なるようです。
明確な再開時期を知りたい場合は、回線事業者に問い合わせてみることをおすすめします。
回線業者・プロバイダへの問い合わせ
あまり起こらないケースですが、ユーザー側ではわからないトラブルが回線やプロバイダのサービスで発生していることも考えられます。
ここまでご紹介したような方法を尽くしても改善しない場合は、回線事業者やプロバイダに問い合わせてみるしかありません。
インターネット接続を安定させるために
インターネットがつながらないトラブルが多発している場合に検討していただきたい対処法をご紹介します。
Wi-Fiルーターについて検討する
置き場所を検討する
ルーター近くに電子レンジがある、箱や棚の中に設置している、など通信が不安定になりやすい場所に設置している場合は、置き場所を変更しましょう。
「部屋の中心・床から1~2m」の場所がおすすめです。
ルーターを追加する・つなげている機器の数を減らす
パソコンが一家に一台だった時代とは異なり、一人一台のスマートフォンに加え、パソコン、ゲーム機、家電など、インターネットに接続する機器の数が増えています。
ひとつのルーターに多くの機器を接続すると、通信が不安定になることがあります。
機器の数を減らすことが近道ですが、今の時代それを実行するのは難しいので、ルーターを増やすことも検討しましょう。
ルーターを入れ替える
古いWi-Fiルーターを使用している場合は、新しいルーターに変えてみることをおすすめします。
古いルーターは、劣化はさることながら、通信規格のアップデートに対応していないことも影響して通信が安定しません。
パソコンやスマホなどの端末が対応している通信規格に合わせてWi-Fiルーターを入れ替えることで、通信の安定や速度向上が見込めます。
回線事業者・プロバイダを変える
回線事業者・プロバイダ起因のトラブルが多い場合は、思い切って契約を変更することをおすすめします。
回線サービスには主に以下のものがあります。
光コラボであれば料金が安い
光コラボ(光コラボレーションモデル)は、さまざまな事業者がNTTから光回線を借りて回線サービスを提供するモデルです。
光コラボは回線の性能はフレッツ光と同じですが、料金が安く設定されています。
また、事業者ごとに多彩なサービスを提供している点も特徴です。
法人向けの光コラボではフレッツ・テレビを提供しない代わりに安いなど、法人に合ったサービスを選択することが可能です。
スターティアでも光コラボのサービスを提供しています。
2,600円/月(税抜)~の回線料金と780円/月(税抜)のプロバイダ料金でご利用いただけるため、ぜひご検討ください。
IPV6を提供している業者に乗り換える
IPv6とは、従来のIPv4に次ぐ新しいインターネットプロトコルです。
IPv4と比較して月額費用が上がる場合がありますが、IPoE方式によるIPv6の接続は、回線混雑の影響を受けず、いつでも高速の通信を利用可能です。
より膨大なIPアドレスを発行できるため、ほぼすべての端末に対してIPアドレスを割り振ることができます。
速度を重視したい場合、検討をしてみてはいかがでしょうか。
IPoE方式によるIPv6の接続は、回線混雑の影響を受けず、いつでも高速の通信を利用可能です。
現在は多くの回線事業者・プロバイダがIPv6のサービスを提供しています。
スターティアでもIPv6サービスをご提供可能です。お気軽にお問い合わせください。
どうしてもネットにつながらない時は
どうしてもネットにつながらない時は固定回線以外の接続方法を利用してみましょう。
以下のような方法があります。
スマホのテザリングを利用する
スマホのテザリング機能をWi-Fiルーターの代わりとして利用することができます。
スマホによって設定方法が違うため、利用する前に確認しておきましょう。
ただし、スマホの通信料を消費する点に注意が必要です。
契約で定められた月々の上限通信量に到達すると、通信速度が低速になります。
レンタルWi-Fiを利用する
モバイルWi-Fiルーターをレンタルする方法もあります。
多くのレンタルWi-Fiサービスでは申込みから数日で送られてくるため時間がかかりますが、店舗で即日受け取れるサービスも少なくありません。
すぐにインターネットを利用したい場合は、こちらがおすすめです。
まとめ
今やインターネットは自宅でもオフィスでも欠かせないインフラといえます。
ただ、予期せずしてインターネットが使えなくなることはあるため、今回ご紹介したような情報を現代の基礎知識として覚えておきましょう。
スターティアでは、ご自宅でもリモートワークでも安全な環境を構築できるネットワーク構築・保守のサービスを提供しています。
オフィス・リモートワークでのネットワーク環境構築のために、ぜひご利用ください。
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【著者・監修者企業】
弊社はパソコン周り、オフィス環境、法律の改正、コスト削減など、ビジネスに関わるお困りごとの解決策を提供する当サイト「ビジ助channel」を運営しています。
資格
一般建設業 東京都知事許可(電気通信工事業):(般-4)第148417号
古物商 東京都公安委員会許可(事務機器商):第304361804342号
労働者派遣事業 厚生労働省許可:派13-316331
小売電気事業者 経済産業省登録:A0689
電気通信事業者 総務省届出:A-29-16266
媒介等業務受託者 総務省届出:C1905391
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