2023-05-24 09:00:15

ChatGPTとは？概要や使用例、活用メリットを解説

目覚ましい進化を遂げているAI業界において、近年でもトップクラスの注目を集めているのが「ChatGPT」と呼ばれるサービスです。
2023年1月には、史上最速でアクティブユーザー数が1億人を突破し、世界に衝撃を与えました。
しかし、ChatGPTについて「名前は聞いたことがあるが使ったことはない」「何ができるのかわからない」という方も多いでしょう。

そこで今回は、ChatGPTがどのようなツールなのか、実際の使用例やメリットと合わせてご紹介します。

AIチャットサービス「ChatGPT」とは？

AIチャットサービス「ChatGPT」とは？ChatGPTとは、アメリカの研究機関である「OpenAI」社が開発した人工知能（AI）を活用したチャットツールです。

OpenAIは、イーロン・マスクやサム・アルトマンなどの著名な実業家たちが共同で設立した非営利団体で、安全かつ公共利益に資するAI開発を目指しています。
2023年には、Microsoft社がOpenAIに対して数十億ドル規模の投資を行うと発表し、話題となりました。

ChatGPTは、そんなOpenAI の成果の1つとして誕生したサービスです。

GPTと呼ばれるAIモデルを基盤に作られており、自然言語処理（NLP）技術を駆使して人間と同様に自然な文章を生成することができます。

GPTとは、「Generative Pre-trained Transformer」の略称で、OpenAIが開発した大規模な言語モデルのことです。
インターネット上の膨大なテキストデータを学習し、人間らしい自然な文章を生成する能力を持ちます。

このため、ChatGPTは質問に対して人間に近い返答を行い、幅広い作業や日常生活のタスクをサポートしてくれます。
また、自然言語処理とは、人間が使う自然言語をコンピュータに理解させるための技術です。

ChatGPTは、この技術を活用することでテキストの生成や翻訳、要約などを行っています。

加えて、ユーザーとの対話を通じて質問に答える能力やアドバイスを提供する機能も備えています。

ChatGPTは無料で使える？

ChatGPTにはフリープランがあります。アプリやソフトウェアをインストールする形ではなく、Webブラウザで動作するツールですので、下記のURLからアカウント登録を行えばすぐ利用開始できます。

https://openai.com/blog/chatgpt

有料プランは月額20ドルから

ChatGPTの有料プランは月額20ドルで利用することができます。

有料プランと無料プランの違いは、そもそも使われているAIが異なるという点です。

有料プランはChatGPTの開発元であるOpenAIの最新のモデルである「GPT-4」を搭載しているため、生成する文章の自然さなどの性能が向上しており、より人間に近づいたとも言われています。

ChatGPTの主な使用例

ChatGPTはビジネスや学習、情報収集など幅広いシーンで役立つツールです。
こちらでは、ChatGPTの主な使い道を３つご紹介します。

テキスト生成

ChatGPTには、指定されたトピックやキーワードを基に、文章を自動生成する能力があります。
これにより、コンテンツ制作の効率化やアイデアの創出が可能になります。

たとえば、ブログ記事の草稿やSNS投稿、メールのドラフト、ストーリーのプロット作成などに利用できるでしょう。
ただし、生成された文章はあくまでAIによるものであるため、最終的には人間による適切な校正やチェックが必要です。

例：ChatGPTで作成したメール下書き

テキスト翻訳

ChatGPTは、さまざまな言語に対応した翻訳機能を搭載しています。
これにより、異なる言語でのコミュニケーションや資料の翻訳が容易になります。

実際に利用する際は、翻訳して欲しい文章を入力した後で「この文章を○○語に翻訳して」と指示をすると、指定した言語に翻訳してもらえます。
ただし、翻訳の正確性が担保されているわけではないため、特に専門用語や文化的なニュアンスが含まれる場合は、人間によるファクトチェックが不可欠です。

テキスト要約

ChatGPTは、長い文章を短く要約する機能も備えています。
この機能を活用することで、情報収集やリサーチの際に大量の文章を読む時間を節約できるでしょう。

たとえば、ニュース記事やレポート、学術論文などさまざまな分野の文書を短時間で要約し、重要なポイントだけを抽出することが可能です。
ただし、AIによる要約は必ずしも完璧ではないため、重要な情報が欠落していないかを確認する必要があります。

ChatGPTを活用するメリット

ChatGPTの普及は私たちの生活やビジネスにどのような影響をもたらすのでしょうか。
続いては、ChatGPTを活用するメリットを2つご紹介します。

作業効率がアップする

ビジネスシーンでは、ChatGPTの活用による作業効率の向上が期待されています。

たとえば、テキスト生成機能を利用すれば、記事のドラフトやアイデア出し、企画書の作成などの時間を大幅に節約できます。
そのほかにも、要約機能を活用することで情報収集やリサーチの効率が向上し、より多くのタスクに時間を割きやすくなるでしょう。

ChatGPTの活用によって手間がかかりやすい作業を効率化できれば、コストの削減や従業員のモチベーション向上、生産性の改善にもつながります。

誰でも簡単に扱える

ChatGPTは、専門知識や特別な技術が不要で、誰でも簡単に操作できる点もメリットです。

インターフェースがシンプルで直感的なため、初めての利用者でもすぐに使いこなすことができます。
また、さまざまなプラットフォームやアプリケーションに組み込まれており、手軽にアクセスできる点も大きな魅力です。
これにより、幅広い年齢層や職種の人々が、ChatGPTを活用して業務や学習の効率化の恩恵を享受できるでしょう。

まとめ

ChatGPTは、AIを活用したチャットサービスで、テキスト生成や翻訳、要約などさまざまな用途で活躍が期待されるツールです。
人間によるファクトチェックが必要という注意点はあるものの、誰でも簡単に扱うことができ、作業効率の向上につながるメリットがあります。
今後はさまざまな外部サービスと連携し、さらに普及することが予想されるため、この機会に慣れ親しんでおくのがおすすめです。

ChatGPTの特徴や課題点については「AIチャットサービス「ChatGPT」が抱える課題とは？今後の展望も解説」「ChatGPT vs Google Bard｜AIチャットサービスの特徴や違いは？」をご覧ください。