1. TOP
  2. お役立ち記事
  3. リーダーシップとマネジメントの違いとは?

お役立ち記事

2020-10-13 09:00:22

リーダーシップとマネジメントの違いとは?

リーダーシップ

 
リーダーシップとマネジメントは、どちらも組織が目標を達成するために必要な役割・能力であるといえます。
同じようなイメージで捉えている人もいると思いますが、実はその意味は異なっています。
今回は、リーダーシップとマネジメントの違いについて解説します。

リーダーシップとは

リーダーシップの定義は1つではなく、経営学者などの有識者によって多少捉え方の違いがあります。
また時代によってリーダーシップ像も変化してきていますが、基本的には以下のように考えられています。

企業や組織によって定められた目標や目的達成のために、ビジョン(方向性)を示して導く
ビジョンの実現を目指し、集団を維持する(人間関係を良好に保つ、チームワークを強化する等)

マネジメントとは

マネジメントについては、オーストリアの経営学者ピーター・F・ドラッカーによって、
「組織をして成果を上げさせるための道具、機能、機関がマネジメントである」と定義されたのが始まりといわれています。

企業や組織によって定められた目標や目的達成のために、手段や方法を示す
その手段や方法に沿って管理する

リーダーシップとマネジメントの違い

定性と定量

リーダーシップは「どんな(What)」ビジョンにメンバーを導いていくのかという定性的なものであるのに対して、
マネジメントは「いつ(When)」「誰に(Who)」「どのように(How)」業務を進めていくのかという定量的なものです。
リーダシップで目指すべきビジョン示した上で、
マネジメントではそのビジョンを実現するためのより具体的な策を定量的に示していきます。

例えば、リーダーである大阪府知事が
「美味しいものが食べられる安全な街といえば大阪」と世界中に認知してもらうビジョンを示したとしましょう。
そのビジョンに対しマネジメントでは、2025年までに犯罪発生件数80%減を目標とし、
一年ごとに約20%減を目指して防犯カメラの設置やパトロールの強化等を実施。
その進捗と予算管理等を行っていくといったイメージです。

また建築物を作る場合を考えてみましょう。
図面「What」を描く建築家がリーダーで、実際に家を立てるのは大工であり、
その棟梁が「When」「Who」「How」を管理するマネージャーであるといえます。

長期的視野と短期的視野

リーダーシップでは最終地点に近い形での将来を、長期的な視野で見る必要があります。
その一方でマネジメントでは、より現実的に、短期的な視野で捉えていく必要があります。

攻めと守り

リーダーシップは「攻め」、マネジメントは「守り」であるという捉え方ができます。
リーダーシップは組織を目標に向かって進めていく攻めの姿勢であるのに対し、
マネジメントはコスト削減や予算管理、リスクヘッジなど企業内の資源を管理して守る役割があるのです。

リーダーシップでは時に前例のない創造的な取り組みにチャレンジすることも必要であり、ある程度の失敗は許されます。
しかしマネジメントにおいては、基本的に失敗は許されません。

例えばサッカーでオフェンス側がシュートを外したとしても、得点にはなりませんが失うものもありません。
何度もチャレンジをしてゴールを決めていきます。
しかしディフェンスの要であるゴールキーパーがミスをすると失点してしまいますよね。
攻めと守りの違いは、このようにイメージしていただくとわかりやすいのではないでしょうか。

組織ではどちらも必要である

リーダーシップとマネジメントについて優劣をつける考え方もありますが、組織においてどちらも必要な役割です。
建築物を建てる時の例を考えてみると、図面を書く建築家がいなくても、
実際に建築物を作っていく棟梁がいなくても完成しないことがわかるでしょう。
同じものをただひたすら作り続けていくだけであれば、新しい図面は必要がないですが、
それでは今の時代に企業が存続していくのは難しいでしょう。

それぞれに違った役割がありながらも、実際には完全に役割を分けるというよりも、
組織をまとめるリーダーやマネージャーとなった場合には、どちらの役割も担うことになる場合が多いです。
そのため、リーダーシップ能力もマネジメント能力も身につけておく必要があるといえるでしょう。
リーダーシップとは目に見えないものであり、マネジメントは見えるものであるため、
能力として身につけたり、育成をしていくのはリーダーシップの方が難しいかもしれません。

何か新しいことを始める時には、リーダーシップが必要であり、それを確実に実行するためには特にマネジメントが必要になります。
その役割を特に発揮すべきタイミングには違いがあるといえるでしょう。
それぞれの役割を理解していることで、今自分はどの役割を果たすべきなのか、
誰かにどちらかの役割を任せるべきなのか等を考えることができます。
そうすることで、バランスの取れた良い組織を作ることができ、目標達成にも近づくことができるのではないでしょうか。

最後に

リーダーシップとマネジメントの違いについて、ご理解いただけたでしょうか。
違いを理解した上で、今のチームで必要な役割は何なのか、
もしくはどのように役割を分担していくのかなど、一度考えてみてください。

おすすめ資料ランキング

ランサムウェア被害を防げ!最新対策マニュアル (全25P)
2024.11.25

ランサムウェア被害を防げ!最新対策マニュアル (全25P)

サイバー犯罪の概況とセキュリティ対策 2022年度版(全24P)
2022.03.04

サイバー犯罪の概況とセキュリティ対策 2022年度版(全24P)

ヒューマンエラーを防止する方法9選(全21P)
2022.03.03

ヒューマンエラーを防止する方法9選(全21P)

知らなかったじゃすまない “改正”個人情報保護法 対策ブック(全45P)
2022.02.16

知らなかったじゃすまない “改正”個人情報保護法 対策ブック(全45P)

スターティア

【著者・監修者企業】

スターティア株式会社

弊社はパソコン周り、オフィス環境、法律の改正、コスト削減など、ビジネスに関わるお困りごとの解決策を提供する当サイト「ビジ助channel」を運営しています。

資格

一般建設業 東京都知事許可(電気通信工事業):(般-4)第148417号
古物商 東京都公安委員会許可(事務機器商):第304361804342号
労働者派遣事業 厚生労働省許可:派13-316331
小売電気事業者 経済産業省登録:A0689
電気通信事業者 総務省届出:A-29-16266
媒介等業務受託者 総務省届出:C1905391

関連SNS

お問い合わせはこちら