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2023-11-14 09:00:52

複合機メーカー総合ガイド|特徴や世界シェアを徹底解説

複合機メーカー総合ガイド|特徴や世界シェアを徹底解説

日本の電機メーカーが有する複合機技術は、世界トップクラスといわれます。
実は、世界各国のオフィスで国内メーカーの複合機が使われていることは、あまり知られていません。

そこで今回は、複合機メーカー総合ガイドと題して、さまざまな国内メーカーの特徴や複合機の世界シェアを徹底解説します。

コピー機・複合機

 

複合機・コピー機とは?

コピー機・複合機は、現代のオフィスワークに欠かせないOA機器の一種です。
オフィスでは必ず見かける機器ですが、それぞれ仕組みや特徴、機能に違いがあります。
コピー機の別名は「複写機」で、読み取った原稿を感光体に映し出し、トナーを用いて紙に転写する印刷機器です。

一方の複合機は、スキャンやFAX送信、クラウド連携機能、スマホ対応、紙の原稿を電子化する「OCR機能(工学的文字認識)」などを備えています。

その豊富な機能性により、印刷業務を中心とするさまざまなオフィスワークの効率化やコスト削減を実現します。
ただし、現代において、複写機能のみのコピー機を設置するオフィスは少ないでしょう。

機能性や費用対効果の観点から、一般的なオフィスでは複合機を導入するのがほとんどです。

よくあるコピー機トラブルQ&A

複合機の主要メーカーと特徴とは?

ここでは、複合機の開発・販売を行う主要メーカーをご紹介します。
各メーカーの概要と歴史、複合機の特徴を簡単にまとめたので、ぜひ参考にしてください!

SHARP

「SHARP(シャープ株式会社)」は、大阪府堺市に本社を構える日本の電機機器メーカーです。

1935年に創業した老舗メーカーで、ラジオ・テレビ・電卓といった製品を次々と市場に投入し、多くの先進技術を生んできました。

同メーカー初となる複写機は、1979年に発売されました。
これははがきサイズのコピーを可能にする機種で、後のデジタル複合機の原型となります。
SHARPのデジタル複合機は、使いやすさと機能性が高く評価されています。

たとえば、機種によっては約10インチの大型タッチパネルを搭載しており、誰でも直感的に操作できます。
印刷品質については、徹底した画質制御により、少ないインクで高画質の印刷を実現しました。

SHARPの複合機はモノクロ印刷の美しさに定評があるため、各種資料や契約書の作成にも最適です。

また、最新機種においては、AIによる自動設定スキャンやスマホでの遠隔操作、人感センサーによるパネルの自動復帰、クラウド連携に対応します。
IOT・ICTの活用で、オフィス業務がさらに効率的になるでしょう。

富士フイルム

「富士フイルム(旧富士ゼロックス)」は、1934年に創業した日本の精密化学メーカーです。

富士フイルムのデジタル複合機は、高品質かつ使いやすく、迅速なサポート体制で、多くの企業や業界から支持を受けています。

その優れた色彩再現性から、印刷品質を重視する企業に導入されています。

また、同メーカーの機種は、最新のLEDプリントヘッドやICT技術を採用しており、高解像度の印刷を得意です。
全国に多数の保守拠点があり、トラブル発生時も迅速にサポートが受けられるのが魅力でしょう。

Canon

Canonは、東京都大田区に本社を置く大手精密機器メーカーです。

デジタルカメラで知られる同社ですが、コピー機・複合機などの事務機器、デジタルマルチメディア機器、ディスプレイ装置なども手がけています。

Canonのデジタル複合機の特徴は、長年の「デジタルカメラづくり」で培ったノウハウを生かし、多彩な独自機能を備えていることです。

たとえば、レンズと光の技術を取り入れることで、高速かつ精度の高い電子ファイリングを可能にします。
電子ファイリングとは、紙ベースの資料を電子データに変換し、クラウドや社内サーバーで管理することです。
大量の印刷業務をスピーディーに処理できるため、業務効率化に繋がります。

また、本体の大型タッチパネルの操作性はスマホに近く、直感的な操作が可能です。
このように、Canonのデジタル複合機は性能のよさと扱いやすさ、信頼性の高さがユーザーから評価されています。

RICOH

RICOHは光学機器や事務機器を製造・販売する国内メーカーです。
1936年、当時の「理化学興業」から独立する形で設立されたメーカーで、コピー機・ファクシミリ、レーザープリンタなどの製品で知られます。

同メーカーのデジタル複合機は、使い勝手と高い生産性、充実したサポートが特徴です。

たとえば、最上位機種の「RICOH IM C8000」は、フルカラーでのコピー・プリントを毎分80枚、スキャンは毎分240ページ(両面)で処理できます。
大規模オフィスのセンターマシンに最適であり、オフィスワークの効率化や生産性向上に寄与するでしょう。
窓口となる国内拠点も多く、保守対応のスピードと信頼性が企業から評価されています。

京セラ

京セラ(KYOCERA)は京都府京都市に本社を構える日本の電機メーカーです。
スマホ・携帯電話を扱うイメージですが、「KYOCERA」ブランドで、デジタル複合機の製造も行っています

同メーカーの複合機は、「ECOSYS」および「TASKalfa」といった2つの主力ラインを展開しています。

いずれも高耐久性、運用コストの低さ、扱いやすさが特徴として挙げられます。
また、「KYOCERA」は電子機器の素材開発にも力を入れているメーカーです。

たとえば、複合機のドラムには、自社開発のアモルファスシリコン製ドラムを採用しています。

通常のドラムの寿命は約10万枚ですが、京セラのドラムは約100万枚の印刷が可能です。

この特徴から「世界一耐久性の高いドラム」と評されています。
さらに独自のエコプリント機能を搭載しており、トナー濃度を5段階で調整できます。

これにより、印刷品質を保ちつつ、インクなどのコストを削減できます。
同メーカーのデジタル複合機は、日々多くの資料を印刷するオフィス、ランニングコストを抑えたい企業、操作に不慣れなスタッフがいる場合に最適です。

TOSHIBA

TOSHIBA(東芝デジタル)のデジタル複合機は、リーズナブルな本体価格とセキュリティ機能、使いやすさが特徴です。

製品への信頼性も高く、多用途に対応するデジタル複合機と評されます。
同メーカーの複合機は、専用のセキュリティHDDを搭載しており、それ自体からデータを読み込むことができません。

情報漏えいや不正アクセスに強く、機密情報などの印刷においても安心です。
また、特殊用紙への印刷も可能で、オリジナルのPOPやポスターなどの掲示物を簡単に作成できます。

KONICAMINOLTA

KONICAMINOLTA(コニカミノルタ)のデジタル複合機は、高い生産性と操作性に特徴があります。
フルカラー・モノクロ複合機の「Bizhub」シリーズを筆頭に、広幅複合機や立体コピー機などもラインナップしています。

10.1インチの大画面タッチパネルが搭載されたモデルもあり、使いやすさを重視した設計がされています。
使用感はモバイルデバイスに近く、スマホやタブレットと同じ感覚で扱えるでしょう。

セキュリティ面では、IDとパスワードでの本体認証機能があり、非接触型ICカードノ「FeliCa」やバイオメトリックス認証にも対応しています。

さらに印刷品質も折り紙つきです。
「重合法トナー」と呼ばれる独自開発のデジタルトナーの搭載により、従来機を上回る低温定着性を実現しました。
美しい印刷品質と印刷コストの削減を両立し、さまざまなオフィスニーズに応える複合機といえます。

EPSON

EPSON(エプソン)のデジタル複合機は、タッチパネルの操作性・省電力性・そしてインクジェットプリンターの印刷速度に特徴があります。

一部の機種では、大型タッチパネルとテンキーが並べられているため、FAX番号などを入力しやすいでしょう。
消費電力が低いのもポイントで、オフィスの電力コストを減らすほか、環境にも配慮しています。

コピー機・複合機

自社に最適な複合機を選ぶポイントは?

デジタル複合機の選び方にはいくつかのポイントがあります。
使用目的や印刷量に応じて、社内ニーズにマッチする複合機を選ぶことが大切です。
ここでは、自社に最適なデジタル複合機の選び方を3つのポイントから解説します。

メーカーの特徴から選ぶ

メーカーの特徴や傾向から、複合機を選定するのがおすすめです。

たとえば、SHARPの複合機はモノクロ印刷の美しさ、AI機能をはじめとする最新テクノロジーの積極的な採用、安心のサポート体制といった特徴があります。

一方で、Canonや富士フイルムは鮮やかで美しい印刷品質、京セラはコストパフォーマンスの高さ、EPSONは印刷速度が高く評価されています。
各メーカーの特色を把握し、機能や性能を比較することで、最適な選択が可能となります。

機能性で選ぶ

複合機には、コピー・プリント・FAX・スキャンだけでなく、両面コピーや両面印刷、スマホ・ネットワーク対応(クラウド連携)などの機能があります。
そのため、自社のニーズに合った機能を持つ複合機を選ぶことが重要です。

印刷速度で選ぶ

複合機の印刷速度は、オフィスの業務効率に直結する重要な要素です。

高速印刷が可能な複合機を選ぶことで、印刷業務の時間や手間を削減できるでしょう。

インクジェットプリンターを生み出したEPSONをはじめ、RICOH、KONICAMINOLTAの複合機は印刷速度に定評があります。

ランニングコストで選ぶ

印刷コストやメンテナンス費用は、メーカーおよび機種ごとに違いがあります。

複合機は一度設置すると何年〜何十年も使うため、できるだけランニングコストに優れた機種を選びたいところです。

複合機は本体価格だけでなく、ランニングコストも算出し、比較検討してください。

複合機のメーカー別シェアとは?

経済産業省によると、複合機メーカーの世界シェアトップ5は以下の通りです。
 

  • hp:19%
  • Canon:16%
  • 富士フイルム:14%
  • RICOH:13%
  • KONICAMINOLTA:11%

出典(一部抜粋):複合機メーカーの世界シェア(2021年度・出荷金額ベース)

2021年時点の調査では、hpの略称で呼ばれるアメリカのPC・電子機器メーカー「ヒューレット・パッカード」が世界シェア1位を獲得しています。
次いで2位から5位に国内メーカーが固まっていることから、国産複合機が世界で評価されていることがわかります。

この理由について、日本の電機メーカーが世界トップクラスの複合機技術と実績を有しているのが大きいです。
ただ、近年は中国が複合機の国産化戦略に力を入れており、同国の電機メーカーがシェアに食い込んでくる可能性はあります。

まとめ

国産複合機の品質は世界トップクラスであり、さまざまな国の企業に導入されています。
メーカーごとの特徴や得意分野を理解し、自社に最適な複合機を選ぶことが大切です。
自社の複合機選びでお悩みなら、スターティアにご相談ください。

当社は業務用コピー機・複合機のレンタル/リースサービスをご提供しております。

お客様のご要望を伺った上で、最適な機種やご利用プランをご提案いたします。
低コストで最新の国産複合機を導入するならぜひ、当社サービスをご利用ください。

コピー機・複合機

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