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2024-05-27 16:40:42

レーザープリンターとは?特徴やインクジェットプリンターとの違い

レーザープリンターとは?特徴やインクジェットプリンターとの違い

オフィスの印刷業務に欠かせないプリンターは、「インクジェットプリンター」と「レーザープリンター」に大別されます。
この2つにおいて、レーザープリンターはビジネス文章の大量印刷に最適とされます。
今回は、レーザープリンターの特徴や導入メリットについて、インクジェットプリンターと比較しながらご紹介します。

コピー機・複合機

 

レーザープリンターとは?

レーザープリンターは、静電デジタル印刷プロセスを使用した印刷機の総称です。
このプリンターは、レーザービームやLEDを使用して感光ドラムに印刷データのパターンを照射し、電気的潜在画像を形成します。
その後、トナーを感光ドラム表面に形成された潜在画像に付着させ、用紙に転写し、熱で定着させることで印刷する仕組みです。

インクジェットプリンターとの違い

レーザープリンターはインクジェットプリンターに比べて印刷スピードが速く、一般的にオフィス向きとされています。
また、レーザープリンターの印刷物は耐光性に優れており、長期間にわたって色褪せしにくい特徴もあります。
これはトナーがインクに比べて耐光性が高いためです。
 
レーザープリンターの本体価格はインクジェットプリンターに比べて高く、トナーなどのサプライ品の単価も高い傾向にありますが、プリンター本体の耐久性が高いため、長期的に見ればコストパフォーマンスが良い場合もあります。

複合機との違い

レーザープリンターは印刷機能に特化した機器で、モノクロ文書の大量印刷に向いている機器です。
文章印刷の大量化やコスト削減を目指すオフィスの場合、さまざまな導入メリットが得られるでしょう。
一方の複合機は、プリント・コピー・スキャン・FAXなど、複数の機能を一台に集約させた機器です。
オフィスでのスペース効率や機能性を重視する場合、複合機がいいでしょう。

レーザープリンターにおける印刷工程

レーザープリンターは「帯電・露光・現像・転写・定着」というプロセスを経て印刷します。
ここでは、各印刷工程について詳しく解説します。

帯電

帯電は、感光体ドラムの表面に静電気を帯びさせるためのプロセスです。
帯電ローラーのマイナス電荷によって、感光体ドラムの表面にマイナスの静電気を帯びさせます。
 
帯電工程の目的は、感光体ドラムの表面に均一にマイナスの静電気を帯びさせることにあります。
後続の露光工程でレーザービームによって照射されることで、特定のパターンに従って静電気が中和されます。
こうすることで、印刷データの電気的潜在画像が形成されるのです。
電気的潜在画像は、この後の現像工程で使われます。

露光

露光は、レーザービームやLEDを使用して、帯電した感光ドラムに印刷データのパターンを照射する工程です。
露光によって光の照射された部分の電荷がグランドに落ち、見かけ上は、非画像部分と逆の電荷が発生したようになります。

現像

現像では、感光体ドラム上に形成された電気的潜在画像にトナーを付着させ、逆像の可視画像をドラム上に形成するプロセスです。
レーザープリンターにおける印刷品質を決める工程で、トナーの付着が不均一だったり、トナー粒子の帯電が不適切だったりすると、印刷品質が低下します。

転写

転写とは、感光ドラムの表面に付着したトナーを用紙に転写するプロセスです。
用紙の裏からチャージャーで逆電荷をかけ、コピー用紙などに転写します。
なお、転写されたトナーは約85%が用紙上に移り、残りは感光ドラム上に残留します。

定着

定着とは、用紙に付着したトナーを定着部の熱で溶かし、圧力をかけて用紙に密着させるプロセスです。
この工程により、印刷物が手や水に触れてもにじんだり落ちたりしなくなります。

コピー機・複合機

レーザープリンターを選ぶメリット

ここでは、オフィスの印刷機器にレーザープリンターを選ぶメリットを解説します。

印刷速度が速い

レーザープリンターはインクジェットプリンターに印刷速度が速く、とりわけモノクロ文章の大量印刷に適しています。
まず、インクジェットプリンターは液体のインクを細かいノズルから紙に直接噴射して印刷します。
インクの噴射と乾燥に時間がかかるため、レーザープリンターに比べると印刷スピードが遅くなりがちです。
 
一方のレーザープリンターは、粒子状のインクであるトナーを使い、圧力や熱を用いて紙に定着させます。
インクのように水分ではないため、乾燥に時間がかからず、素早く印刷できるのです。
レーザープリンターの印刷速度はメーカー・モデルによって異なりますが、一般的にはモノクロ印刷で毎分20〜30枚程度、高速モデルではそれ以上の早さで印刷可能です。

印刷コストが安い

レーザープリンターは印刷コストが低く、大量印刷に最適な印刷機器です。
ポイントは、トナーの印刷効率にあります。
トナーは非常に印刷効率が高く、1本のカートリッジで数千〜数万ページの原稿を印刷できるのが特徴です。
カートリッジ自体が高価ではあるものの、その分だけ長持ちし、1枚あたりの印刷コストが下がります。
なお、レーザープリンターの印刷コストは、モノクロで約3.3円〜13円、カラーで約13~18円とされています。

文字や画像の可読性が高い

レーザープリンターは、圧力などでトナーを紙に定着させるため、非常に鮮明な文字や画像を映し出します。
インクジェットプリンターに比べて、文字のエッジがはっきりとし、滲みも少ないのが特徴です。
可読性の高い文字を印刷できることから、ビジネス文章や公式文書の印刷に最適でしょう。

水分や日光に強い

トナーを用いた印刷物は防水性が高く、書類の保全性を高める上で有効です。
印刷物に蛍光ペンやマーカーを使用しても、文字が滲みません。
さらに耐水紙や特殊なラベルなど、レーザープリンター用の耐水性に優れた印刷メディアが市販されています。
これを使用することで、より水分に強い印刷物を作成可能です。
 
また、トナーは耐光性にも優れており、印刷物が日光にさらされても劣化しにくい特性があります。
水分や日光に強く、長期保存に適しているのが、レーザープリンターによる印刷物のメリットといえます。

よくあるコピー機トラブルQ&A

レーザープリンターの選び方


 
ここからは、レーザープリンターの選び方を複数のポイントからご紹介します。

メーカーで選ぶ

メーカーでレーザープリンターを選ぶ際には、各メーカーの特徴や違い、サービス内容、製品スペック、サポート体制を理解することが重要です。
たとえば、Canon(キヤノン)のレーザープリンターは印刷速度と印刷品質のバランスに定評があります。
セキュリティ機能やネットワーク機能が充実しているモデルが多いため、国内外のさまざまなオフィスに設置されています。
 
また、Brother(ブラザー)は、コストパフォーマンスに優れたレーザープリンターを販売しています。
家庭用からビジネス用まで幅広いラインナップがあり、とりわけ小型で使いやすいモデルが多いです。
印刷コストやオフィスでのスペース効率を重視するなら、同メーカーの製品が導入候補になるでしょう。
このように、メーカーごとにはっきりとした特色があります。
自社の業務内容や社内ニーズと照らし合わせ、最適な機種を選定することが大切です。

月間印刷枚数で選ぶ

プリンターの耐久性や効率的な運用を考慮し、自社の月間印刷枚数に見合ったプリンターを選びましょう。
プリンターには耐用年数や耐久枚数が設定されています。
 
耐用年数は一般的に5年、耐久枚数は中型のレーザープリンターで10万〜30万ページ程度とされています。
月間印刷枚数が多い場合、耐久枚数に早く到達しするため、結果的にプリンターの寿命が短くなる可能性があります。
たとえば、月間印刷枚数が10,000枚の場合、レーザープリンターの耐用年数である5年に届かない範囲で、寿命を迎えることになるでしょう。
自社の月間印刷枚数が多ければ多いほど、それに耐えうるスペックのレーザープリンターを導入しなければなりません。

コストパフォーマンスで選ぶ

イニシャルコスト(初期費用)やランニングコストの観点から機種選定をしてみましょう。
上記の通り、レーザープリンターのトナーカートリッジは、1本あたりの販売価格が割高です。
 
しかし、カートリッジ1本で印刷できる枚数が多いため、長期的には1枚あたりの印刷コストを抑えられます。
同時にカートリッジの交換頻度が低いのも、レーザープリンターの特徴です。
インクジェットプリンターに比べ、消耗品の購入・交換にかかる手間やコストを削減できるのが魅力でしょう。

サポート体制で選ぶ

レーザープリンターは精密機器であり、紙詰まりや故障などのトラブルが発生する可能性があります。
トラブル発生時、メーカーやリース会社のサポートが充実していれば、業務の停滞を最小限に抑えられるでしょう。
 
たとえば、RICOH(リコー)は全国に400カ所以上のサービスステーションを展開し、4,000名以上のカスタマーエンジニアを設置しています。
エンジニアがユーザーを直接訪問し、機器の修理やサポート体制を行っています。
そのサポート品質およびサポート体制を評価し、同メーカーのレーザープリンターを選ぶ企業が多数あります。

レーザープリンターを選ぶ際の注意点

ここからは、レーザープリンターを選ぶ際に意識したい注意点を解説します。

導入・運用コストが割高

レーザープリンターの導入コストは通常、インクジェットプリンターに比べて割高です。
これはレーザープリンターの本体価格自体が高いこと、またトナー・ドラムなどの消耗品も高価であるためです。
 
しかし、一度に大量印刷する場合、レーザープリンターのランニングコストはインクジェットプリンターに比べて安くなります。
使用状況や月間印刷枚数によっては、ランニングコストの面でレーザープリンターの方が「割安」と感じることも少なくありません。
したがって、レーザープリンターの導入前には、印刷頻度や印刷枚数、印刷内容などを考慮して、最適な機種を選びましょう。

解像度は低め

レーザープリンターの解像度は、インクジェットプリンターに比べて低い傾向にあります。
インクジェットプリンターは、液体インクを用紙に直接吹きつけて印刷します。
非常に細かいドットを生成し、高い解像度で印刷できるのが特徴です。
これにより、インクジェットプリンターは、写真やグラフィックなどの繊細な印刷に使われます。
 
レーザープリンターは、インクジェットプリンターほどの高解像度ではないものの、テキストや一般的なグラフィックの印刷であれば十分な解像度を誇ります。
デザイン系の業種・職種や、社内で高画質の写真・グラフィックを印刷しないのであれば、レーザープリンターで事足りるでしょう。

ウォームアップに時間がかかりやすい

レーザープリンターは、ウォームアップに一定の時間がかかることがあります。
ウォームアップタイムとは、プリンターの電源を入れてから、またはスリープモードから復帰して、印刷可能な状態になるまでの時間のことです。
 
旧型のレーザープリンターのウォームアップタイムは、60~90秒と非常に時間がかかりました。
近年のモデルは、10秒前後と大幅に短縮されており、通常使用においては気にならない程度に改善されています。
レーザープリンターを選ぶ際は、ウォームアップタイムに加えて印刷速度や機能性、コストパフォーマンスなどを総合的に判断することが重要です。

消費電力が高め

レーザープリンターはインクジェットプリンターに比べ、消費電力が高めです。
これはレーザープリンターの印刷プロセスにおいて、トナーを紙に定着させるためにヒーター(定着器)を使用するためとされます。
 
また、ウォームアップ時や印刷中には消費電力が増加します。
ヒーターを動かすウォームアップ時は1000W、待機時なら100W、スリープモードでは1Wと、状況ごとに消費電力が変動するのが一般的です。
ランニングコストに影響するため、機種選定時は消費電力にも着目してみましょう。

まとめ

レーザープリンターとインクジェットプリンターには、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。
業務内容や用途、社内ニーズを考慮し、適切な印刷機器を導入しましょう。
 
「どのプリンターがいいかわからない」という方は、ぜひ一度スターティアにご相談ください。
弊社では、コピー機・複合機における導入支援サービスを提供しております。
機種選定はもちろんのこと、運用・保守やトラブル解消まで、お客様の「困った」をトータルサポートします。
また、レーザープリンターの導入時はリース契約がおすすめです。
 
スターティアでは、印刷枚数に応じて月々の費用が変動する従量課金制、規定枚数まで印刷し放題の定額制など、複数の料金プランをご用意しております。
自社の利用状況に合わせ、費用対効果に優れた料金プランを選べるのが魅力です。
まずは一度、お問い合わせください。

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