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2023-07-11 09:00:45

Windows11の評判は?良い点・悪い点やOSの特徴、必要性を解説

Windows11の評判は?良い点・悪い点やOSの特徴、必要性を解説

Windows 11は、2021年10月にリリースされたWindowsの最新バージョンです。
セキュリティ面やパフォーマンスの向上、UIの刷新など、Windows 10から多くの改善が施されました。
一方で、ハードウェア要件の高さや一部機能の削除など、課題点も指摘されています。
今回は、Windows 11の特徴や評判、アップグレードの必要性、Windows10との違いについて徹底解説します。

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Windows 11とは?Windows10との違いは?


 
ここでは、Windows11の新機能やシステム要件、Windows10との違いを解説します。
システム要件の違いも細かく見ていきますので、ぜひチェックしてください。

Windows11の新機能

Windows11では、UIの刷新や新機能の搭載がいくつも行われています。

たとえば、本OSは「Fluent Design」というデザイン言語によるユーザーインターフェース(UI)を新たに採用しました。

Fluent Designは「Effortless(労力なし)」「Calm(落ち着き)」「Personal(個人的)」「Familiar(馴染み深さ)」「Complete + Coherent(完全性と一貫性)」といった原則にもとづくデザイン言語です。
これにより、Windows11では「人間性と普遍性を追求したUI」を実現しています。

また、「Snap Assist」と呼ばれるアプリやウィンドウの整理に役立つ機能が実装されました。
Snap Assistを活用するためには、ウィンドウの最大化ボタンにマウスポインターを当てると、「Snap Layouts」が現れます。
表示されたレイアウトからウィンドウを1つ選ぶだけで自動的に整列します。

この機能により、多数のアプリケーションを効率的に表示し、作業をスムーズに進めることが可能です。

さらにスタートメニューの位置のカスタマイズ、マルチディスプレイ設定でウィンドウ位置の記憶、各種設定のクイック設定、天気やニュースの確認が可能なウィジェット機能、オンライン会議用の「Microsoft Teams」、動画編集アプリ「Clipchamp」が追加・搭載されています。

システム要件

以下、Windows11のシステム要件をまとめたのでご覧ください。

CPU 1GHz以上で動作する複数コアを搭載した64ビットCPUまたはSystem on a Chip (SoC)
メモリ 4GB以上
ストレージ 64GB以上のストレージ
グラフィックス DirectX 12以上(WDDM 2.0ドライバー)に対応
ディスプレイ 対角サイズ9インチ以上で、8ビットカラーの高解像度(720p)ディスプレイ
システムファームウェア UEFI、セキュアブート対応
TPM バージョン2.0
その他 個人向けWindows 11 ProとWindows 11 Homeは、初期設定時にインターネット接続とMicrosoftアカウントが必要

前提として、Windows 11のシステム要件はWindows 10に比べて上がっています。
CPU・メモリ・ストレージ・グラフィックスなど、PCの要求スペックはすべて向上しました。

また、Windows11からTPM2.0(Trusted Platform Module)が必須です。

TPMはマザーボードに実装されるハードウェアチップで、Windows11上の暗号化キーを管理するために使われます。
TPM非搭載のPCにWindows11をインストールすることはできないため、必要に応じて買い換えを検討してください。

Windows10との違いは?

Windows11では、機能・パフォーマンス・セキュリティ・動作の安定性が向上しています。
たとえば、スタートメニューは丸みを帯び、背景が半透明になる変更がありました。
タスクバーは中央配置となり、加えてタスクビューやタイムラインの廃止が行われています。

一見するとMac OSを意識したUIで、Windows10に比べて使い勝手が大幅に改善されています。

また、UIおよびグラフィックの変更、そしてシステム要件の向上にともない、OS自体のパフォーマンスが向上したとされます。
具体的には、PCの動作速度が向上し、音声入力による文字入力の効率化やタッチキーボードの操作性が改善されています。

PCスペックに依存するものの、一部のベンチマークテストでは、Windows11がわずかに高いスコアを出しました。
Windows10と同等、あるいはそれ以上の性能を発揮するのは確かでしょう。

ただし、第12世代のCoreプロセッサを搭載したPCでWindows11を利用すると、Windows10を大幅に上回るパフォーマンスが期待できるとされます。

なお、Windows11へのアップグレードにともない、消去された機能もあります。
同社のブラウザであったInternet Explorer、音声AIアシスタント機能のCortana、タブレットモードなどは消去され、使えなくなりました。

 

無償アップグレード期間はある?

2024年4月現在、Windows11への移行は無償かつアップグレード期限は明示されていません。

しかし、Windows10の正式サポートが2025年10月14日に終了するため、期日までにアップグレードするのが望ましいでしょう。

Windows11へのアップグレードは、「Windows Update」画面で簡単に始めることができます。
「TPMバージョン2.0」をはじめとするシステム要件を満たさなければ、アップグレードできないためご注意ください。

PCセットアップ(初期設定)

企業におけるWindows11の利用状況


 
「ディーアールエス株式会社」が2023年9月に実施した「PC担当者400人に聞いた「Windows 11導入実態調査レポート(2023年版)」によると、大手企業のWindows 11利用率は74.0%とのことでした。
また、社内で最も多く利用しているOSもWindows 11が52.8%と過半数を占めており、ここ数年でWindows 11の導入が大きく進んだことがうかがえます。
Windows 11の普及はかなり進んでいますが、2024年はさらに企業での採用率が高まると予想されています。
Windows 10のサポートが終了する2025年に向けて、この1年が移行の正念場になるのではないでしょうか。
Windows 11導入実態調査レポート(2023年版

Windows 11の評判は?高く評価されているポイントは?

ここからは、Windows11がユーザーから評価されているポイントをご紹介します。

OSの起動速度や操作性が向上した

Windows 11では、システムの最適化により、以前のバージョンと比べて起動時間が短縮され、アプリケーションの起動やファイルの読み込みもスムーズに行えるようになりました。
また、新しいユーザーインターフェースのデザインにより、直感的な操作が可能となり、ユーザーエクスペリエンスが大幅に改善されています。

セキュリティ対策が強化された

セキュリティ対策の強化も、Windows 11が高く評価されている点の1つです。
Windows 11には、「Microsoft Defender」と呼ばれる統合セキュリティ機能が標準で搭載されており、ウイルスやマルウェアなどの脅威から効果的に保護してくれます。
また、ハードウェアベースの暗号化やTPM 2.0チップの必須化など、セキュリティ面での要件が厳格化されたことで、よりセキュアなコンピューティング環境が構築されました。

ゲーミング性能が強化された

ゲーマーにとって嬉しいのが、Windows 11におけるゲーミング性能の強化です。
Windows11では「DirectX 12 Ultimate」をサポートしたことで、より高品質なグラフィックスとリアルな映像を描写します。
また、「DirectStorageテクノロジー」の採用により、ゲームのロード時間が大幅に短縮され、ストレスフリーなゲーム体験を実現します。
さらに「Auto HDR機能」により、HDRに対応していないゲームでも自動的に色域が拡張され、より鮮やかで臨場感のある映像表現ができるようになりました。

MICROSOFT STOREが刷新された

Windows 11では、アプリやデジタルコンテンツを配信している「Microsoft Store」が刷新されています。
新しいMicrosoft Storeでは、アプリケーションやゲームの探しやすさが向上し、ユーザーが必要なコンテンツにすばやくアクセスできるようになりました。
また、より多くのデベロッパーにストアへの参加を促すことで、アプリケーションのラインナップが充実し、ユーザーの選択肢が広がっています。

Windows 11の評判は?変更・改善が求められているポイント

新しいデザインやセキュリティ機能の強化など、多くの改善点が見られる一方で、ユーザーから変更や改善を求める声も上がっています。
ここでは、Windows11の変更・改善が求められているポイントをご紹介します。

UIとユーザービリティを改善してほしい

タスクバーのスタートボタンが中央に配置されたことで戸惑うユーザーも多いようです。
また、設定画面の構成が変更されました。
慣れ親しんだ設定項目の位置が変わり、目的の設定を見つけにくくなったという指摘もあります。
Windowsにはやはり、ユーザーの使い勝手を考慮した、よりわかりやすく直感的なUIデザインが求められているのでしょう。

セキュリティ要件を緩和してほしい

セキュリティ要件の高さについても課題視する声があります。
Windows 11では、TPM2.0やセキュアブート、仮想化ベースのセキュリティなどのハードウェア要件が必須となり、一部の古いマシンではアップグレードできなくなりました。
セキュリティ強化の重要性は理解できるものの、幅広いユーザーがスムーズに移行できるよう、要件を緩和する配慮が必要かもしれません。

デフォルトのブラウザをEDGE以外にするのが手間

デフォルトのWebブラウザをMicrosoft Edge以外に変更する手順が複雑になりました。
これまでは簡単に変更できましたが、Windows 11ではファイルタイプごとに設定する必要があり、ユーザーの選択の自由を制限しているとの批判があります。

コントロールパネルへのアクセスがわかりにくい

Windows 11では設定アプリが主流となり、コントロールパネルを開くにはスタートメニューから検索しなければなりません。
従来のコントロールパネルへのアクセス方法がわかりにくくなり、不便に感じるユーザーが一定数いるようです。

Windows11のトラブルシューティングと解決策

2024年4月現在、Windows 11において以下のようなトラブルが報告されています。

セキュリティ更新プログラムのインストールに失敗

一部のユーザーは、2024年2月のセキュリティ更新プログラム「KB5034765」のインストール時に、ダウンロードが96%で停止してエラーが発生すると報告しています。
これは隠しフォルダ「C:¥$WinREAgent」を削除することで回避できるようですが、Microsoftは修正アップデートを提供する予定です。

.NET FRAMEWORKアプリの起動不具合

2022年5月の更新プログラム適用後、「.NET Framework」を利用するアプリが「mscoree.dll」が見つからないエラーなどで起動できなくなるトラブルが報告されました。
Windowsの機能で.NET Frameworkを一旦無効化し、再度有効化することで回避できるようです。

INTEL SMART SOUND TECHNOLOGYドライバーとの互換性問題

Intel SSTドライバーを搭載したWindows 11マシンにおいて、ブルースクリーンが発生する可能性があります。
これについては、デバイス製造元から更新されたドライバーを入手してインストールする必要があります。
 

BitLockerがMVMで65000エラーを誤って受け取る可能性

マネージド環境の一部で、BitLockerの「デバイス暗号化が必要」がエラーとして誤報告されています。
Microsoftはこれらの問題の解決に取り組んでおり、今後のリリースで修正アップデートを提供する予定とのことです。
Windows Updateの自動更新によるトラブルを避けるため、更新の実行時期を最大5週間まで遅らせることもできます。

Windows 11へのアップグレードは必要か?

評判から察するに、Windows10をサポート終了まで使う予定のユーザーは少なくありません。
そもそも、Windows11にアップグレードする必要性はあるのでしょうか。

上記の通り、Windows11の特徴はセキュリティ強化、パフォーマンスの上昇、そして新デザインと新機能の採用にあります。
加えて、セキュリティ面の強化は見逃せません。

たとえば、ハードウェアセキュリティの向上、コア分離やセキュリティプロセッサの導入、そして顔認証や生体認証によるサインインなど、より安全なPC環境が提供されます。

これらの機能により、ユーザーのデータはより安全に保護され、マルウェアやほかの攻撃からの保護が強化されます。
さらに高セキュリティとパフォーマンス向上に特化した「Sモード」をサポートしており、ビジネスユースにも最適なOSといえるでしょう。

これらをまとめると、Windows11へのアップグレードは、セキュリティとパフォーマンスの向上を希望するユーザーにとってはメリットがあるといえます。

一方、既存のWindows10で満足しているか、または使用PCがシステム要件を満たしていない場合は、更新を見合わせることも考えられます。
ただ、セキュリティリスクの観点から、できるだけ早いアップグレードをおすすめします。
社用PCの場合、使用アプリの互換性も考慮し、アップグレードを検討することが大切です。

WINDOWS 11にアップグレードすべきユーザー

ここでは、Windows11にアップグレードすべきユーザーの特徴をご紹介します。

WINDOWS 10を使用しているユーザー

まず挙げられるのが、現時点でWindows10のマシンを利用しているユーザーです。
Windows10のサポート期限は2025年10月14日までとなっており、それまでにWindows11への移行が推奨されます。
Windows 11へのアップグレードは無料で行えるため、なるべく早く対応しましょう。
 
ただし、マシンがWindows 11の最小システム要件を満たしている必要があるほか、Windows10の一部の機能が使えなくなります。
それでもUIの刷新やセキュリティ面の強化などがあり、Windows10からのアップグレードによるメリットは大きいといえます。

WINDOWS 8.1以前のバージョンを使用しているユーザー

Windows 8.1以前のバージョンを使用しているユーザーにとって、Windows 11へのアップグレードは喫緊の課題といえます。
周知の通り、WINDOWS 8.1のサポートは2023年1月10日で終了しました。
 
サポートが終了したOSを使い続けることは、不要なセキュリティリスクを抱えることになります。
ウイルス感染によるデータ消失や情報漏洩など、極めて深刻なトラブルを招きかねません。
快適かつ安全にパソコンを使うためにも、Windows11へのアップグレードを強く推奨します。

Windows11へのアップグレードはスターティアにご相談ください

Windows11へのアップグレードでは、システム要件や互換性の問題が発生することがあります。
社用PCの台数が多い場合、担当者個人やIT部門だけで処理するのは困難でしょう。
 
ただ、Windows 10のサポート期限が2025年10月までであることを考慮すると、一部のユーザーは早急なアップグレードが推奨されます。
システム要件や互換性の問題が発生する可能性があるため、社用PCの一斉アップグレードでは、専門家のサポートを受けるのがベストです。
社用PCを一斉アップグレードする場合、スターティアの「PCセットアップ」の利用をご検討ください。
PCをはじめとする各種デバイスのトラブル・お悩みについて、電話やリモートで解決いたします。

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