
Windows11をご利用中の方にとって、パソコンの初期化はトラブル解消やスムーズな動作環境の確保に役立つ重要な手段です。
しかし、はじめて初期化を行う場合は、いくつか注意点があります。
そこで今回は、Windows11でのパソコンの初期化方法を解説しながら、注意点や初期化できないときの対処法などをご紹介します。
パソコンのパフォーマンスを最適化し、快適な作業環境を手に入れるために、ぜひご一読ください。
パソコンの初期化とは?
パソコンの初期化とは、コンピュータを購入時または工場出荷時の状態に戻すことです。
これにより、不要なデータやプログラムが削除され、パソコンの動作が軽快になることが期待できます。
ただし、初期化によって保存されていたデータも消失するため、事前にバックアップを取ることが重要です。
パソコンは長期間使用していると、インストールしたプログラムや一時ファイル、システムの設定などが蓄積されます。
それにより動作が遅くなったり、不安定になったりすることがあるのです。
また、ウイルスやマルウェアに感染した場合にも、初期化は効果的な解決策の一つとなります。
パソコンを初期化する目的とは?
初期化の大きな目的は、パソコンの動作を改善し、不具合やウイルスからの回復を図ることです。
初期化によって不要なデータやプログラムが削除されれば、パソコンの動作が軽快になります。
起動時間の短縮や快適な操作環境の実現が期待できるでしょう。
パソコンの動作が不安定になったり、エラーやフリーズが頻繁に発生したりする場合、初期化によって原因不明の問題が解消されることがあります。
原因不明の不具合が続く場合は、初期化を検討してみましょう。
ウイルスやマルウェアに感染してしまった場合も、初期化してシステムをクリーンな状態に戻すことで、これらの悪意あるプログラムを排除できる可能性があります。
また、パソコンを他人に譲渡する際や廃棄する際は、個人情報や重要なデータの漏えいを防ぐために初期化を行うことが大切です。
パソコンを初期化する前に確認することや注意点
初期化を行う前には、いくつかの確認事項や注意点があります。
パソコンを初期化する前には、以下の点をチェックしておきましょう。
データのバックアップ
初期化を行う前は、重要なデータやファイルのバックアップを忘れてはなりません。
初期化によってすべてのデータが消去されるため、バックアップを取っておくことでデータの損失を防ぐことができます。
外部ハードドライブ、クラウドストレージ、USBメモリなどを利用して、データを安全に保存しましょう。
初期化に必要な情報やツールの準備
初期化を行う際には、パソコンの製品情報やシリアル番号、リカバリーディスクなどが必要になることがあります。
メーカーのウェブサイトや取扱説明書を参照して、初期化に必要な情報やツールを事前に準備しておきましょう。
初期化に必要な容量の確保
初期化を行う場合には、十分な空き容量が必要です。
パソコンのハードドライブやSSDの容量を確認し、32bit版の場合は少なくとも16GB以上、64bit版なら20GB以上の容量を確保しておきましょう。
ウイルスソフトのアンインストール
初期化に失敗する原因の一つとして、インストールされているウイルス対策ソフトが影響していることがあります。
ウイルス対策ソフトは、初期化を行う前にアンインストールしておくのがおすすめです。
また、初期化後に新たなウイルス対策ソフトをインストールすることも、忘れずに行いましょう。
設定のメモ
初期化を行うと、パソコンの設定が元に戻ってしまいます。
特にソフトウェアの設定やブラウザのブックマークなど、再度設定する手間を省くために、初期化前にどのような設定をしていたかメモをとっておくと便利です。
パソコンを初期化する主な方法
Windows パソコンを初期化する方法はいくつかあるため、ここでは主な対処法をご紹介します。
なお、ご紹介する方法はWindows11の使用を前提としています。
付属のリカバリーディスクから初期化
一部のパソコンには、初期化用のリカバリーディスクが付属しています。
これを使用して初期化を行う場合、パソコンを再起動し、リカバリーディスクを挿入して指示に従って操作します。
付属品であるリカバリーディスクを、損失しないようにしっかり保管しておきましょう。
リカバリー領域から初期化
一部のパソコンにはリカバリー領域があらかじめ設定されており、パソコンを初期化するためのファイルが保存されています。
この場合、パソコンを再起動し、ブートメニューにアクセスしてリカバリー領域から初期化を行います。
あらかじめ作成した回復ディスクから初期化
Windowsの機能を使って、回復ディスクを作成しておくのも有効です。
回復ディスクを作成し、パソコンを再起動してブートメニューから回復ディスクを選択し、初期化を行います。
回復ディスクはリカバリーディスクと異なり、自分で作成するため紛失の心配がありません。
OSの機能で初期化
Windowsには、OSの機能を使用して初期化を行う方法もあります。設定メニューから「システム」→「回復」に進み、「このPCをリセットする」を選択します。
ここでは、「個人用ファイルを保持する」または、「すべて消去する」の選択が可能です。
初期化の目的に合わせて、適切な方法を選んでください。
「個人用ファイルを保持する」で初期化
個人用ファイルを保持しながらWindows11PCを初期化するなら、オプションで「個人用ファイルを保持する」を選択します。
この方法で初期化すると、以下の処理が行われます。
- すべてのアプリとプログラムを削除
- Windowsをダウンロードして再インストール
- 設定を規定値に戻す
- 個人用ファイルを引き継ぐ
「すべて消去する」で初期化
すべてを削除したい場合は、オプションで「すべて消去する」を選択します。
この方法で初期化すると、以下の処理が行われます。
- すべてのアプリとプログラムを削除する
- Windowsをダウンロードして再インストール
- 設定に加えられたすべての変更を削除する
- このPC上の個人用ファイルとユーザーアカウントをすべて削除する
パソコンを初期化できない場合の対処法
何らかの原因で、初期化がうまくいかない場合もあります。
ここでは、初期化できない場合の対処法をいくつかご紹介します。
これらの対処法を試しても初期化ができない場合には、専門家への相談やメーカーサポートへの問い合わせがおすすめです。
周辺機器の取り外し
初期化ができない原因として、接続されている周辺機器が影響していることがあります。
USBデバイスや外部ハードドライブ、プリンターなどの周辺機器を一時的に取り外してから、再度初期化を試みてください。
セキュリティソフトの無効化
インストールしているセキュリティソフトが、初期化の邪魔をする場合があります。
一時的にセキュリティソフトを無効化してから、初期化を試みることで問題が解決する場合があります。
ただし、セキュリティソフトの無効化は、セキュリティ上のリスクが伴うため注意が必要です。
初期化データの破損
初期化に必要なデータが破損している場合、初期化が正常に行われないことがあります。
この場合、Windowsの修復ツールやインストールディスクを使用して、初期化データの修復を試みることができます。
ハードウェアの破損や不具合
ハードディスクやメモリの破損・不具合など、ハードウェアに問題がある場合も、初期化が正常に行われないことがあります。
ハードウェアの状態を確認するために、専門家への相談や修理サービスの利用などを検討しましょう。
更新ファイルの不具合
Windowsの更新ファイルに不具合がある場合、初期化が順調に進まないことがあります。
この場合、Windowsの更新を一時停止し、最新の更新ファイルがリリースされるまで待ちましょう。
または、Microsoftのサポートに問い合わせて解決策を探ることもできます。
パソコンを初期化するメリット・デメリット
初期化を行う際には、メリットとデメリットを考慮し、慎重に判断することが重要です。
ここでは、パソコンを初期化するメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット
パソコンを初期化する大きなメリットは、不要なデータやプログラムが削除されることにより、パソコンのパフォーマンスが向上することです。
パソコンの動作が軽快になり、起動時間の短縮や快適な操作環境の実現が期待できます。
パソコンが不安定になったりエラー・フリーズなどが頻発したりする場合も、初期化によって解消されることがあります。
また、ウイルスに感染した場合、初期化によってシステムをクリーンな状態に戻すことで、悪意のあるプログラムを排除可能です。
デメリット
デメリットとしては、初期化によってすべてのデータが消失されるため、重要なデータやファイルのバックアップが必要になることです。
さらに、初期化後はWindowsのOSやドライバ、セキュリティソフトが購入時の状態に戻ります。
必要なソフトウェアやアップデートの再インストールなどが必要になります。
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パソコンの不具合やウイルス対策で初期化をする場合、データの消失などのおそれがあるためさまざまな注意点があります。
社用パソコンなどを初期化する場合は、とくに注意が必要です。
安全に初期化を行うなら、ぜひ当社のサービスをご活用ください。
まとめ
Windowsパソコンの初期化方法と注意点、初期化できない場合の対処法などをご紹介しました。
初期化する際は、データのバックアップや必要な情報の確認、セキュリティソフトの無効化など、初期化の準備が重要です。
初期化はパソコンの不具合や問題の解消に効果的ですが、メリットとデメリットをしっかり把握してから行ってください。
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